イントロダクション
一大ブームを巻き起こし、流行語大賞まで受賞した『失楽園』、そして映画化され大ヒットしたことでも記憶に新しい『愛の流刑地』と、不倫をキーワードに数々のベストセラーを放ち、100万部突破のエッセイ「鈍感力」や最新刊「あじさい日記」も好評の渡辺淳一の短篇「マリッジリング」を、『のんきな姉さん』で各方面から高い評価を受け、最新作『眠り姫』も好評の七里 圭が挑んだ意欲作。
恋人と不倫の仲に落ちた上司との間で、上司の指に輝くマリッジリングとそのリングが意味する妻の存在に、微妙に揺れ動くヴァンサンカンのOLを演じるのは、女優のみならず音楽活動や創作活動など多岐に渡って活躍を見せる小橋めぐみ。本作では初ヌードを披露し、大胆なベッド・シーンに挑んでいる。
会社のこと、家庭のことで悩みを抱えながら、それから逃避するかのように部下のOLと禁断の関係を結ぶサラリーマンの桑村を演じるのは、連続ドラマ「愛の迷宮」で2人の女性を相手に愛憎劇を繰り広げる主人公が評判の保阪尚希。
ストーリー
25歳の森谷千波(小橋めぐみ)はごくごく普通のOL。同僚とお酒を飲みに行ったり、友人とお茶したり、佳介(高橋一生)という彼氏もいるし……。しかし千波はそんな日常に少なからずも不満を感じていた。それは、佳介の仕事が忙しく二人で会う時間が急に減ってきたから。佳介もそのことを気にかけており、今の仕事が落ち着いたら千波に結婚の意志を伝えようと考えていた。
そんな折、千波の部署に新しい課長の桑村(保阪尚希)が赴任してきた。妻子ある40歳の桑村はスポーツマン・タイプで甘く端正な顔立ちから、たちまち課のOLたちの憧れの的となる。
桑村から食事を誘われた千波は「食事だけなら」と軽い気持ちで付き合う。佳介がいる千波にとって、桑村の左薬指で輝く結婚指輪が「この人には妻子がいるから」という安心感を与えていた。しかし、その日から二人の心と心が急速に近づき始める――。
(2007年、日本、上映時間:99分、R-15)
キャスト&スタッフ
監督:七里 圭
原作:渡辺淳一(講談社刊「涙壺」より)
出演:小橋めぐみ、保阪尚希、高橋一生、田口浩正、西尾まり、中村麻美、矢沢 心ほか
ギャラリー
公開表記
配給:アートポート
2007年12/8(土)より銀座シネパトスにてロードショー
(オフィシャル素材提供)