お父さんやお母さんに見せるため、出来ればこの映画のDVDを1枚持ち帰りたいと思います
中国からやってきた弱冠8歳のカンフー少年チャン・チュワンと、『渡る世間は鬼ばかり』の泉ピン子を中心に繰り広げるVFXを駆使した痛快アクション活劇『カンフーくん』がいよいよ公開される。撮影以降も、昨年の東京国際映画祭への参加など積極的なプロモーションのため来日を繰り返すチャン・チュワン君に、初出演にして初主演を果たした『カンフーくん』の感想を聞いてみた。
チャン・チュワン
1999年7月5日中国河南省生まれ。幼少時からジャッキー・チェンに憧れ入った少林寺の武術学校に通学中、応募総数2000人以上のオーディションを勝ち抜き、今回の大役を射止めた。特技は少林拳とバクテン連続30回。
故郷の河南省は、どんな街ですか?
ちょっとした大きさの街ですが、やはり東京のほうが大きいです。
ご家族は何人ですか?
僕以外は、お父さん、お母さん、おじいさん、おばあさん、おじさん、妹、そして従兄弟の男の子の7人です。
小さい頃からジャッキー・チェンさんに憧れていたそうですが、そのきっかけは?
1歳の時からずっとジャッキー・チェンさんの映画を見ていますが、特に『酔拳』が大好きです。
クンフースターは他にもたくさんいますが、特にジャッキー・チェンさんを好きになった理由は?
チジャッキーの演技やアクションの時の身のこなし方が、とても素晴らしいからです。とにかく大好きなんです。
ジャッキー・チェンさんに憧れるだけではなく、自分も武術をやってみようと思ったのはいつ頃ですか?
4歳の頃から、アクション・スターになりたいなと思うようになりました。
今は武術学校に通っていますが、学校での武術の練習は大変ですか?
特に大変だと思ったことはありません。
武術学校では、どういったことを勉強していますか?
たくさんあるのですが、拳を使った武術や足で蹴る武術などを主に勉強しています。こういった武術の授業の他にも、算数や国語のような普通の勉強の授業もあります。
映画やテレビへの出演は、『カンフーくん』が初めてですか?
この映画が生まれて初めてです。
初の出演映画が日本人から依頼された日本のクンフー映画となりましたが、不思議ではありませんでしたか?
ちょっと不思議な感じがしました。
初めて来日する前、日本はどんな国だと思っていましたか?
とても素晴らしい所だと思っていました。
日本に来てみると、予想と違ったところはありましたか?
ゴミは落ちていないし、こんなにきれいな街だとは思いませんでした。残念だったことは全くありません。
映画の撮影で、一番思い出に残っているシーンは?
最後のほうに立ち回りがあるのですが、そのシーンで悪者を倒すのが印象に残っています。
仲良くなった共演者の方はいますか?
泉ピン子さんです。ランドセルを買っていただきました。
そのランドセルは、武術学校に通学する時に使っていますか?
武術学校は全寮制なので、家に帰った時に大切に使っています。
年齢が近い藤本七海さんや藤田ライアンさんとは仲良くなれましたか?
とても仲良くなりました。一緒に動物園に行きました。猿と孔雀が特に面白かったです。
小田一生監督はどんな方でしたか?
とても親切な人でした。
出来上がった映画を最初に観たときの感想は?
僕としては、まぁまぁ良く撮れていたと思います。
家族の人も観たのですか?
まだ観ていません。お父さんやお母さんに見せるため、出来ればDVDを1枚持って帰りたいと思います。
昨年秋の東京国際映画祭で上映した際、多くの皆さんの前で舞台挨拶をやりましたね?
とても光栄でした。
レッドカーペットも、泉ピン子さんと一緒に歩きましたね?
あの時は、とてもうれしくて興奮しました。
ジャッキー・チェンさん以外に、お好きな中国人の俳優さんはいますか?
ジェット・リーさんとブルース・リーさんが好きです。ブルース・リーさんの映画はよく見ますが、三打の連続攻撃が特に好きです。
日本の映画、テレビ、俳優、ゲーム、漫画などで、好きなものは?
好きなテレビドラマがありますが、言葉が聞き取れないのでよく分かりません。映画の撮影の時にゲームボーイを頂きましたが、これは大好きです。
まもなく『カンフーくん』が公開されますが、もし、ジャッキー・チェンさんに観ていただける機会があれば何と言いますか?
何も言えません……。
これからはどんな活動をしていきたいですか?
やはり、アクション・スターになりたいです。目標はもちろんジャッキー・チェンさんです。
ジャッキー・チェンさんはコミカルな演技も得意ですが、そちらのほうは自信がありますか?
僕もやってみたいです。
最後に、シネマ・ファクトリーをご覧の皆さんにメッセージをお願いします。
どうぞ皆さん、『カンフーくん』を楽しんで下さい。ぜひとも『カンフーくん』を観に劇場まで来て下さい。
日本ならまだ小学校に通っている年頃ながら、異国の地でいきなり映画の主役に挑戦したチャン・チュワン君。その芸歴の第一歩を踏み出したばかりだが、大好きなジャッキー・チェンを目指してこれからもがんばって欲しい。
(取材・文・写真:Kei Hirai)
公開表記
配給:角川映画
2008年3月29日より新宿ガーデンシネマほか全国ロードショー