オダギリ ジョーの海外進出企画第一弾『PLASTIC CITY プラスティック・シティ』が3月14日から日本公開される。本作は、世界的なキャメラマンとしても名を馳せる香港出身のユー・リクウァイ監督のもと、3ヵ月の長期間にわたり単身ブラジルに乗り込んだ主演のオダギリ ジョーと、香港からアジア、ハリウッドへと活躍の場を広げる『インファナル・アフェア』のアンソニー・ウォンらが集結して完成させた、まさに国際色豊かな作品。昨年度のヴェネチア国際映画祭ではコンペティション部門に出品され高い評価を得た。2月3日(火)には日本外国特派員協会にて、アンソニー・ウォン、そしてユー・リクウァイ監督の3人が揃っての記者会見を行った。
オダギリジョー「今回の映画は、全編ブラジルで撮影しました。3月から5月の3ヵ月くらい現地に行っていました。去年はブラジル日系移民100周年という記念すべき年でしたので、そういう時期にブラジルにいられたことを光栄に思うと同時に、いろいろな国のキャスト&スタッフが集まったこの作品に出演できてうれしく思っています」と挨拶。「ブラジル料理が気に入って、食べ物に関しては、僕はブラジルで生きていけると思いました」と長い撮影期間のエピソードの一部を披露。
オダギリ ジョー演じるキリンの育ての親を演じたアンソニー・ウォンは、香港ではクールでスマートさが人気の渋い俳優だが、この日は前日に渋谷の東急ハンズで買ったカツラをかぶって登場。「アンソニーさんみたいな人が父親だったら?」という質問にオダギリ ジョーは「ここだけの話ですが、今日アンソニーさんはカツラをかぶって来ています。本気なのか、冗談なのか、特にカツラだということを売りにするのでもなく……。このチャーミングさが好きです。そういう意味で彼が父親だったら楽しいタイプじゃないかなと思います」と語り、会場の笑いを誘った。
アンソニー・ウォン「ブラジルではオダギリさんにラーメンや日本料理をごちそうになりました。この場を借りてありがとうと言いたいです。現地では一緒にサッカーにも行きましたが、彼はとてもうまくて、もし俳優でなければ、サッカーで人気者になっていたでしょうね。今日はこんなにたくさんの人が取材に来てくださって嬉しいです。感謝します、この映画をぜひ応援してください」と感激のおももちで挨拶。現地では、ハードな撮影の合間に一緒にサッカーに興じたりお酒を飲んだり、役者同士としての交流も深まったようだ。
ユー・リクウァイ監督「内向的なアジア人と外交的なブラジル人との対比が面白いと思いました。アジア出身の人々がブラジルでどういう生活をしているかにも興味があり、舞台として選びました。この映画は日本で最初に公開されるので、皆さんの感想を楽しみにしています」と語った。
登壇者:オダギリ ジョー、アンソニー・ウォン、ユー・リクウァイ監督
公開表記
監督:ユー・リクウァイ
出演:オダギリ ジョー、アンソニー・ウォン、チェン・チャオロン、ホァン・イー、タイナ・ミュレールほか
(オフィシャル素材提供)