インタビュー

『メイズ・ランナー:最期の迷宮』トーマス・ブロディ=サングスター オフィシャル・インタビュー

© 2018 Twentieth Century Fox Film

 全世界累計興収10億ドル(1000億円)突破のメガヒット・シリーズ『メイズ・ランナー』が、ついに完結。『メイズ・ランナー:最期の迷宮』が6月15日、日本公開となる。予想を超えて展開する空前のアクション、謎を解いて進むサバイバル、人類の運命を託されたアドベンチャーが炸裂する。さらに、仲間を救うために命を賭ける若者たちの熱い友情と強い絆が大きな感動を呼ぶ。
 この度、主人公の右腕となる親友ニュートを演じたトーマス・ブロディ=サングスターのインタビューが到着した。『ラブ・アクチュアリー』の天才子役ははたして、本シリーズ出演でどんな進化を遂げたのだろうか。

トーマス・ブロディ=サングスター

 1990年、イギリス、ロンドン出身。
 『ラブ・アクチュアリー』(03)で天才子役として注目される。
 『ナニー・マクフィーの魔法のステッキ』(05)、『ノーウェアボーイひとりぼっちのあいつ』(09)、「ゲーム・オブ・スローンズ」(13~14)、『メイズ・ランナー』シリーズ、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(15)、ネットフリックスの「ゴッドレス-神の消えた町-」(17)などに出演。

© 2018 Twentieth Century Fox Film
あなたは4年以上前に始まった旅の終わりに来ていますが、このシリーズでは同じキャストと監督と組みました。そういう継続性があったことはどんな意味を持ちましたか?

 第1作の時、第2作を作るチャンスがあるかどうかさえまだ分かっていなかった時に、僕たちはみんな、ウェス・ボールに監督を続けてほしいと思っていた。というのは、彼は本物のワクワク感と情熱を持った人だからだ。彼にはしっかりしたビジョンがある。それほど作品を大事にしない誰かが監督になるのも簡単だったろう。本を原作にした映画を作り、観客を集め、ある程度の金を稼ぎ、そうやって簡単にすまされたかもしれなかった。ところが、彼の場合は、本物の情熱で挑み、スタッフやキャストをずっと引っ張り続け、皆を自分と同じようにやる気にさせた。そうやって映画が作られた。だからこそ、僕たちは第2作でも第3作でも彼に手がけてほしいと思った。そういう継続性を持ててよかったし、全部通して共通するものがあってよかった。これら3本は彼の映画で、それにこれは彼が初めて手掛けた作品だ。これって、ちょっとものすごい話だ。

キャラクターらにとっての終わりが見えています。その点はニュートにどんな影響を与えますか?

 ニュートにとって問題なのは、友達だけだ。彼らは彼の家族だ。こういう出来事が起こる前に、彼にはおそらく家族や友人がいただろうが、彼は記憶を失っている。彼が唯一しがみついていることは、彼が信じ、気にかけているこの人たちだ。『最期の迷宮』では、すべて一周して元の場所に戻ってくると彼は分かっているんだと思う。トーマスは世界をまとめることにもっと集中し、WCKDとのことをどうするか考え出そうとする。ニュートは自分の友達が無事であってほしいと思っているだけだと思う。彼は彼らと一緒にやり遂げるミッションにつき、何らかの方法で、彼らを第1作のグレードで一緒だった時の元の状態に戻そうとしている。夜は眠り、朝になったら起きることができるような場所を見つけるためにね。

今回一つだけ違っていることは、グレーダーたちが今や何をしなければならないかを知っていることです。

 そうなんだ。僕たちは初めて、この世界を本当に理解する。他の2本では、僕たちは、「誰がここにいるか分からない。この世界は何なのか、だれが良い人で誰が悪い人か分からない」だった。本作では、僕たちは誰が良い人で、だれが悪い人か、かなり確信している。僕たちがいる世界がどのように機能し、作用しているか、僕たちはその中でどのように活動し、役立てるか。そのため、僕たちは本作ではずっと大人になっている気がして、これはなかなかいい。
 この4年間を過ごし、こういう役で続投し、キャストと組めたことは、すばらしいことだ。僕たちは本当にお互いのことが好きなんだ。ここまでくると、誰もがキャラクターをよく分かっているし、キャラクター同士の関係も分かっているから、とてもやりやすくもある。友達と一緒に仕事をしているようなものだからね。ウェスはこのすばらしい舞台より以上にこのとんでもない映画を描いてみせる。これは楽しいアドベンチャー・アクション映画で、その上、情け深い心があり、すばらしいキャラクターも登場する。

終わりに到達した今、この経験をどう考えますか?

 僕たちはみんな、作品が素敵な終わり方をしたと思っていると思う。僕たちはできる限りの最高の仕事をやった。第1作以降、みんな、かなり成長した。僕たちは一緒にいろいろと成長する経験をしたから、それにさよならを言うのはほろ苦い瞬間だ。人はいつでも自分の役にはつぎ込むものだ。プロジェクトの終わりには……でもこのシリーズはかなり長く続いた。そういう役に別れを告げるというのは、その役につぎ込んだ自分自身に対してもちょっと別れを告げるようなものだ。本当に気の合う人たちと一緒で、しかも役としてカメラの前で長い時間を過ごし、役としても仲間だった場合、別れを告げる対象はたくさんある。僕たちは友達のままだが、もはや存在しないような関係もある。そういうものへ別れを告げるのは寂しいが、同時に、どんなことでも終わりが来る。それにこれは良い終わり方だと思う。最後の欄にレ点をつけるというのは良いものだ。

© 2018 Twentieth Century Fox Film

公開表記

 配給:20世紀FOX映画
 2018年6月15日(金)、全国ロードショー

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