世界中に熱狂的ファンを持つ作家・村上春樹氏が、2013年に発表した短編小説「ドライブ・マイ・カー」。舞台俳優の主人公・家福(かふく)を苛み続ける、亡き妻との記憶――。計り知れない喪失と仄かな希望を綴った珠玉の名作の映画化が、正式決定した。
メガホンをとるのは日本映画界・若手実力派No.1の呼び声高い濱口竜介。4人の女性の友情と心の機微を丁寧に描き上げた5時間を越える『ハッピーアワー』(16)は、ロカルノ、ナント、シンガポールをはじめ数々の国際映画祭で主要賞を受賞。2人の同じ顔をした男とその間で揺れ動く女性の歳月を描いた『寝ても覚めても』(18)は、商業映画デビュー作にして、第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式選出。
さらに、今年のヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞した黒沢 清監督作品『スパイの妻<劇場版>』では脚本を担当。その才能は脚本の分野でも遺憾なく発揮され、国際的にも高い評価を得てきた。
村上春樹氏の短編小説集「女のいない男たち」(文春文庫刊)に所収されている「ドライブ・マイ・カー」。監督自ら映画化を熱望し、脚本も手掛ける本作は、常に新作が渇望されてきた濱口竜介、待望の最新長編作。
国内外で高い評価を受ける作家・村上春樹氏による原作と、気鋭・濱口竜介監督による奇跡のコラボレーション。観る者の心に残る新たなる傑作の誕生に期待が高まる。
キャスト&スタッフ
原作:村上春樹「ドライブ・マイ・カー」(短編小説集「女のいない男たち」所収/文春文庫刊)
監督・脚本:濱口竜介
プロデューサー:山本晃久
製作:『ドライブ・マイ・カー』製作委員会
制作プロダクション:C&Iエンタテインメント
公開表記
配給:ビターズ・エンド
2021年 全国公開
(オフィシャル素材提供)