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『ドライブ・マイ・カー』オンライン会見

©2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会

 ⻄島秀俊主演、村上春樹の短編を映画化した濱⼝⻯介監督最新作『ドライブ・マイ・カー』が全国ロングラン公開中。この度、現地2月8日(火)に行われた第94回アカデミー賞®ノミネーション発表にて、本作が作品賞、監督賞、脚色賞、国際⻑編映画賞の全4部門にノミネート! ノミネートを受け、ベルリン国際映画祭参加のため渡独中の濱口竜介監督が2/9(水)15:00よりオンラインにて会見を実施し、「率直に大変驚いています。」と現在の心境を語った。

 また、本会見に先駆けて濱口竜介監督と共同脚本を手掛けた大江崇允氏、プロデューサーである山本晃久氏からもコメントが到着した。

コメント

濱口竜介監督
 ベルリン国際映画祭参加のために乗っていた飛行機を降りたら、米アカデミー賞®に4部門ノミネートされていて、心の底から驚きました。作品賞、監督賞、脚色賞、国際長編映画賞へのノミネート、信じられないような気持ちで未だにいます。ただ、確実に言えるのは原作者・村上春樹さんの物語が持つ普遍性がこの評価の根底にはある、ということです。心から愛する誰かを失ったとしても人生は続いていく。その人生は苛酷だけれど、ほんのひとつまみの希望もないわけではありません。ただ、この物語世界を身体化し、具現化する俳優たちの負担は計り知れないものがあったと思います。西島秀俊さんをはじめとする役者の皆さんの誠実な役への取り組みにも、この場を借りて敬意と感謝を表したいと思います。このノミネートがきっかけで俳優陣の素晴らしい演技、そしてそれを支えたスタッフたちの仕事がより多くの観客の目に触れることを願っています。

大江崇允
 一番に思い出したのは、濱口竜介監督、山本晃久プロデューサーと初めて三人で飲んだ夜でした。その時、おそらく今日を想像した人はいませんでした。まさかこんなに遠くまで縁が繋がるものかと、映画の持つ力に本当に驚きました。この賞も、これまで同様スタッフ全員のものだと思います。そのスタッフ一人ひとりと繋がれたことが僕の一番の幸運です。

山本晃久
 我々映画人の多くが、子供の頃に初めて観たのはアメリカの映画だと答えるでしょう。わたしもその一人でした。物語はドラマチックで、映像や音は迫力と躍動感に満ち、俳優たちはみな魅力的でした。世界中に影響を及ぼした映画史を持つアメリカは、まさに映画の王国です。そんな国の最高峰である米国アカデミー賞®でノミネーションを果たせたことは、まさに夢のような出来事としか言いようがありません。濱口竜介監督、そして一緒に映画をつくりあげた素晴らしい仲間たちと共に、『ドライブ・マイ・カー』を選んでくださったアカデミー会員の皆さんへ、心から感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。本作を選んでくださり、本当にありがとうございました。

公開表記

 配給:ビターズ・エンド
 全国大ヒット上映中!

(オフィシャル素材提供)

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