スタローンが自ら納得いくまで吟味を重ね、よりドラマに比重をおいて再構築した『ロッキーVSドラゴ:ROCKY Ⅳ』(8/19公開)の前夜祭イベントが8月18日(木)に都内で行われ、長年ロッキーとエイドリアンの声優を務めてきた羽佐間道夫と松金よね子が登壇し、駆け付けた大勢のロッキー・ファンとともにトークが尽きない大盛り上がりのイベントとなった。
多くのロッキー・ファンが駆け付け、平日夜にも関わらず満席となった今回のイベント。観客が盛大な拍手で迎える中、「ロッキーのテーマ」と共に登場した2人。羽佐間は「今日はエイドリアンを連れてきました」と早速会場を沸かせ、松金も「今日はたくさんの方においでいただいてありがとうございます」と集まったファンを見て感慨深い様子。
早速トークが始まり、長年声優を務めてきたロッキーという存在について聞かれた羽佐間は「ロッキーは36年付き合ってきた男です。最初にキャスティングされたときは戸惑いました。だって彼の腕は僕の胴体くらいありますから(笑)。そんな人を吹き替えるのかと迷いましたけど、これまで8本(クリードを含めロッキー・シリーズ8作品)やり遂げてきました。途中で妻(エイドリアン)が他界しましたけれども、それから彼女の墓の前でずっと座っております。世の中でこんなに愛した女はいません!」と、松金も「業界でも“松金さんと言えばエイドリアン”と言ってくださる方が多いんです。私個人としてはこれまで舞台をたくさんやってきましたが、私にとって一番有名なのがエイドリアンというのは、親しんでいただけて嬉しくもあり少し寂しい思いですが、今日ここでまた羽佐間さんとご一緒できて、こんなに大勢の方に来ていただいて、感無量です」と、まるで長年連れ添ってきた“夫婦”のような関係性が垣間見えた。また、羽佐間は来日したスタローン本人と対面するテレビ局の企画が持ち上がった時も、「会ってなんになる、スタローンとは声も姿も全然違う」と断り、スタローンも納得させてしまったことがあると明かし、会場を驚かせた。
2人が10の質問に○×で答えるコーナーでは、「声だけで演じるほうが難しいと思う?」という質問に2人そろって○と答え、松金は「最初の頃はつい動いてしまうのでマイクから外れちゃって、よく注意されました」と、舞台で演じるのと声優としての違いに苦戦していた頃を振り返っていた。そこで、「松金さんの芸のすごさは“浪花節”から来ているんだ」という羽佐間の提案で松金がその場で一節披露するサプライズも。「ロッキーよりエイドリアンのほうが強いと思う?」や「ロッキーの仕事は宝物だ」という質問には2人そろって「当たり前です!」と力強く答えた。
また、9月29日(木)に「ロッキー」と「クリード」をテーマにした公式ゲーム「クリード チャンピオンズ」が発売されることに対して聞かれると、羽佐間は「ボクシングのリズムというのはゲーム的だと思うので、やってみたいですね」と興味津々の様子。イベント終盤ではゲームソフト「クリード チャンピオンズ」と、2人のサイン入りポスターが当たるくじ引き抽選会も実施し、2人から引き当てられた幸運なロッキー・ファン8名にプレゼントが贈られた。
最後に会場に集まったファンへ一言を求められると、羽佐間は「明日はチャップリンの作品に同時に声をあてるイベントを行います! PRです(笑)!」と、レジェンド声優でありながら現役バリバリの姿を見せつけた。松金は「この映画は、スタローンが考えている間はウクライナの戦争は無かったと思うのですが、ロシアに行ってドラゴに挑んでいくロッキーの戦いなので、なんだか胸が痛くて。プーチンに観せたい!と思いました! 皆さん、世界平和を願いましょう!」と、観客に力強く訴えかけた。
最後に観客も撮影OKのフォトセッションも行われ、2人はこれから本編を観る観客に惜しみなく手を振りながら、「Eye of the Tiger」が流れる会場を後にした。
登壇者:羽佐間道夫、松金よね子
(オフィシャル素材提供)
公開表記
配給:カルチャヴィル/ガイエ
絶賛公開中!