『ゼロの焦点』、『のぼうの城』などで日本アカデミー賞監督賞を受賞、日本を代表する映画監督・犬童一心と、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』などで同賞脚本賞を受賞、『余命1ヶ月の花嫁』、『キセキ ーあの日のソビトー 』など、人と人との温かい繋がりや大切な人への想いを丁寧に描き続け、本作の原作者でもある斉藤ひろしが初のタッグを組み、〈人と犬の絆〉を描く感涙必至の感動作、映画『ハウ』が大ヒット上映中! この夏一番の感動大作として早くも話題の本作が、8月20日(土)に公開記念舞台挨拶を開催。田中 圭、池田エライザ、モトーラ世理奈、長澤 樹、宮本信子、犬童一心監督、そしてハウ役のベックまで豪華キャストが集結した。
まずステージに登場したのは、池田エライザ、モトーラ世理奈、長澤 樹、宮本信子ら女優陣と、犬童一心監督。続いてベックと田中 圭が、劇中のハウと民夫さながらに散歩をするかのように、客席通路を通って登場! 割れんばかりの拍手に包まれながらステージへ上がった。
主人公の赤西民夫を演じた田中は、満員の観客に「ベックの可愛さにやられて帰ってください!」と笑顔を見せながら、「本作の主人公であり天才俳優犬ベックくんです!」と自らベックを紹介。「公開を迎えてテンションが高いのか、『早くみんなの前に立たせろ』と登場前にすごく飛び跳ねていました。でも扉が開いた瞬間ちゃんと堂々と歩くので、さすがだなこいつと思いました!」とさっそくベックを絶賛した。ベックも大好きな田中に褒められ嬉しかったのか、ステージ上で終始しっぽを振って上機嫌! 民夫の同僚・足立桃子を演じた池田は、そんな“二人”の姿を微笑ましそうに見守りながら、「(映画を観た)皆さんの感想でとても心癒されておりました。今日が皆さんにとって良き日になりますように!」と客席に優しい笑顔を向けた。
ついに公開を迎えた映画『ハウ』。SNSでは、すでに映画を鑑賞した観客から「ハウと民夫の『会いたい!』という気持ちに涙が止まらなかった」「ハウが出会う人々に幸せを与えるように、映画を観て幸せな気持ちになった」「愛するペットを抱きしめたくなった」など、感動の声が続々と上がっている。早くも絶賛の声が相次いでいることについて、田中は「やっぱり嬉しいです! 世代問わずすごくおすすめできる作品で、自分の周りでも子どもたちが観たいと言ってくれているので、夏休みだから早く行けよって言ってます!」と笑顔でコメント。メガホンを取った犬童監督は、久々にベックとキャスト陣が揃ったことに喜びながら、「さっきベックを見ながら『お前だったんだよな』とあらためて思いました。脚本の段階ではハウの犬種まで決まっていなかったので、『そうかお前だったのか』と……」と、今や天才俳優犬として話題沸騰のベックの起用について、感慨深げにコメントした。
また、映画の中で、ハウに出会い癒され背中を押される人々を演じたキャスト陣。ハウ役のベックと共演した印象を聞かれた田中は、「もちろんベックは可愛くて、白くてふわふわしていているし食べちゃいたくなる感じなんですけど、撮影の時は、共演者としてベックにちゃんとお芝居させてあげなきゃなと考えていた気がします。撮影が終わってからプロモーションで会うほうが、ただただ『可愛いいいい!!』ってできるので嬉しかったです」と満面の笑みでベック愛を語った。ハウが旅先で出会う人々の一人、女子中学生の朝倉麻衣を演じた長澤は、ベックのおかげで大型犬がすごく好きになったと言い、「撮影前はいろいろ役について考えて不安なこともあったけど、ベックに会ったら大丈夫な気がして、不思議な安心感がありました」とその存在の大きさを語った。同じくハウが旅先で出会う森下めぐみを演じたモトーラも、「ベックがみんなを見守ってくれるような感じがして、私自身もベックがいるからがんばろうという気持ちになりました」と、撮影現場でのベックの存在感について言及した。ハウが旅の道中で訪れる商店街に住む関根志津を演じた宮本信子は、幼い頃野良犬に追いかけられたことから、実は犬は苦手だったと言う。しかし、過去にも犬童監督と仕事をしていたことや、本作の脚本が素晴らしく良い作品になると確信したことから出演を快諾。「ベックに会って嫌われたらどうしようと思ったけど、そんなことは全くなくて、本当に人懐っこくて気立ての良い素晴らしい犬で、芝居も上手です!」とあらためて俳優犬ベックを大絶賛した。
続いて話題は、本作で特に心動かされたシーンや、心温まる優しい気持ちになれるシーンについて。田中は、「ベック演じるハウが、民夫に会うために一生懸命大冒険をしていて、それだけでキュンキュンするし嬉しくも悲しくもなるし、いろいろ々複雑な気持ちになったけど、ひたすらハウが『キューン……』としてるのがたまらないです!」と興奮気味にコメント。池田は「私はやっぱり最後」と、大きな話題を呼んでいる本作のラストについて挙げながら、「“優しすぎる結末”と宣伝でも言っているけど、本当にそうだなというか、愛を感じました」と語った。さらに「たくさんの人に出会うハウがふと一人になった時の後ろ姿の哀愁が、本当に胸がぐうっとなるので、どういう人生を積んだらあの背中になるんだろうかと思わされるものがありましたね!」と、演じるベックの“背中の演技”を絶賛する一幕も。宮本は「ご覧になればわかると思いますが」と前置きした上で、「ハウの一途な一生懸命なところが胸を打つ、そしてハウと一緒にいることで癒されて、元気になる映画だと思いました」と、しみじみと映画の魅力についてコメントした。
本作では、アクシデントから民夫と離れ離れになってしまったハウが、民夫に「もう一度会いたい」という一心で、遠い青森の地から民夫の住む横浜を目指す、その健気な姿にも感動の声が上がっている。民夫を思うハウのように、「もう一度会いたい大切な人は?」というトークでは、田中の回答は「母ちゃん」。「もう今は会えないんですけど、そういえばめちゃくちゃ犬好きだったなと思って。ベックとの舞台挨拶とか、観たかっただろうな」と語りながら、優しい笑顔を見せた。池田は「駄菓子屋のおばちゃん」。学業も仕事も忙しかった学生時代に、通学路にある駄菓子屋でおばちゃんに愚痴を聞いてもらっていたと言い、「たわいもない話を聞いてもらっていたあの空間が好きでした。今もLINEはしているんですけど(笑)、なかなか地元に帰れていないので、そろそろ会いたいなと思っています」と“大切な人”の存在を明かした。長澤は「おばあちゃんのお家にいるワンちゃん」。最近は会えていないものの、「ワンちゃんがおばあちゃんのことをいつも見守って支えてくれているので、おばあちゃんも寂しくないと思う。いつも癒される側だけど、私もワンちゃんを癒してあげたいなと思います」と目を細めた。モトーラは「ルーカス」。「ポーランドのカメラマンの方で、私の10代最後の大事な瞬間を切り取っていただいた。こんなに柔らかい性格の人がいるのかというぐらい優しくて大好きな方なんですけど、なかなか会えていないので、いつか日本でまた会いたい」と、海外にいる恩人について語った。宮本は、「すみません、一人にしぼれないので……」として、これまで出会ったたくさんのさまざまな大切な人々に思いを馳せた。犬童監督は「山崎 努」。当時『いぬのえいが』(05)を撮影することを山崎に伝えたところ、山崎は出演しないにも関わらず、自主的に犬に関する本を読んでアドバイスをくれたのだと言う。「『犬童、犬にとって散歩は散歩じゃねえぞ。生きがいだぞ』とおっしゃったその言葉がずっと残っていて、犬の映画を撮るときに、犬側からの視点も持たないといけないことに気付いた。『ハウ』にもハウ側から見たに人間のカットもいっぱいあって、山崎さんからの言葉が残っています」と、本作の撮影にも影響を与えていたことを明かした。
舞台挨拶の最後には、登壇者を代表して田中からメッセージが送られた。「『ハウ』はすごく温かくなる作品で、いろいろな人に観てほしいなと思える映画。ハウのまっすぐさ、愛らしさ、誰かを思う気持ち、一生懸命なことの素敵さが、どんどん広がっていけばいいなと思います。お友達や、特にわんちゃんが好きそうな方にはぜひすすめていただいて、少しでもこの温かさが日本中に広がるように協力してくださると嬉しいです!」。
映画『ハウ』は大ヒット上映中!
公開表記
配給:東映
大ヒット上映中!
(オフィシャル素材提供)