作品紹介

『愚か者のブルース』

©2022 by Yokonandes Film

イントロダクション

 加藤雅也と横山雄二の共同企画による映画『愚か者のブルース』が11月18日(金)より全国順次公開される。

 2019年、夏。広島先行上映で大ヒットを飛ばした加藤雅也主演、横山雄二企画プロデュース作品『彼女は夢で踊る』(時川英之監督)が、2020年4月より全国公開を実現。ローカル発のスマッシュヒット作として快進撃を見せ、映画人を驚かせた。その先行上映初日に加藤雅也から発せられた次作への提案を受け、再び広島を舞台にした作品作りが始まった。横山雄二が手掛けた広島発のストリップ劇場作品1作目が2015年に公開された『浮気なストリッパー』、2作目は前出のヒット作『彼女は夢で踊る』、そして本作が最終章を飾ることになる。劇中に登場してきた広島に実在するストリップ劇場・第一劇場は、多くのファンに惜しまれながら2021年に幕を閉じた。本作には、時代の移り変わりを象徴するかのような劇場解体時の貴重な映像が収められている。

 前作に続き、本作でも主演を務める加藤雅也の役柄は街と女と映画を愛した男。30年前に伝説の映画を監督したが、今はすっかり過去の人となってしまった冴えない映画監督の日常は「ヒモ」のような生活へと落ちぶれていた。その「ヒモ」を健気に支えるピンサロ嬢・タマコ役をテレビやグラビアで活躍中の熊切あさ美が捨て身の演技で新境地を開拓。加藤に女を寝取られたチンピラ役に実力派・仁科 貴。加藤と熊切が逃げ込むストリップ劇場の館長には、本作で監督・脚本を務めた横山雄二。広島の歓楽街に息づく風変わりな仲間たちに、今や日本映画界を代表する女優となった筒井真理子。その他、お笑いコンビ・デンジャラスのノッチ、ストリッパー役で登場する元AKB48の小原春香、個性派女優として活躍が目覚ましい佐々木心音ななど多彩な顔ぶれが揃う。

 更に、タマコの母親役には39年ぶりの映画出演となるピンク・レディー未唯mieが注目を集め、横山雄二との交流から爆笑問題の太田 光が友情出演を果たし、作品に色を添えている。そして前作で華麗な踊りを見せた現役ストリッパーにして女優の矢沢ようこがステージのダンス監修を務めている。

 個性派&実力派の豪華キャスト陣が広島の歓楽街を大暴れする昭和の香り漂う泣ける大人の物語が誕生した。

ストーリー

 30年前、伝説の映画を監督したが、今や過去の人となっている男・大根(加藤雅也)。大根は、ピンサロ嬢として働くタマコ(熊切あさ美)のヒモとなり空虚な生活を送っている。

 そんなある日、タマコの昔の男が「俺から離れられると思うなよ」と現れる。大根とタマコは大学時代の後輩が館長を務める広島のストリップ劇場に逃げ込んだ。そして二人を温かく迎え入れる館長(横山雄二)の計らいで、大根とタマコはストリップ劇場の楽屋に住み込むことになる。二人の人柄に惹かれ、歓楽街に住まう仲間たちも歓迎ムード。温かく満ち足りた時間が続いていたが、大根がストリッパー(小原春香)に手を出したことで、それぞれの関係性が崩れ始める。

 「あんた、格好悪すぎるよ」大根を叱責する館長の言葉にも上手く対峙できない大根。そしてヒモに成り下がった映画監督・大根の心の葛藤を優しく見守るタマコにもまた、人には言えない凄惨な過去があった。 果たして、不器用に生きる愚か者たちの未来は……。

キャスト&スタッフ

監督・脚本・原作:横山雄二
企画プロデューサー:加藤 雅也、 横山 雄二
出演:加藤雅也、熊切あさ美、横山雄二、佐々木心音、小原春香、矢沢ようこ、さいねい龍二、ノッチ、仁科 貴、太田 光(爆笑問題、特別出演)、未唯mie(ピンク・レディー、特別出演)、筒井真理子ほか

公開表記

配給:アークエンタテインメント
11月18日(金)より池袋シネマ・ロサほか全国順次公開

オフィシャル・サイト

www.orokamono.net/ (外部サイト)

ギャラリー

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