イントロダクション
本作は、アイデンティティのゆらぎ、創作をめぐるもがき・葛藤を持った2人の女子高生が社会の海へ漕ぎ出そうとする高校最後の夏を瑞々しく鮮烈に描き切った青春エンタテインメント。
主人公の朔子を演じるのは、300人のオーディションから選ばれた主演作『この街と私』が注目を集めた上原実矩。朔子と相対する西原役には『ジオラマボーイ・パノラマガール』など性別を問わず様々な役で活躍する若杉 凩。朔子の親友・栄美役に『わたしの見ている世界が全て』でマドリード国際映画祭にて主演女優賞を受賞した森田 想。
そのほか、SF研究部の部員役に渚まな美、桐島コルグなどフレッシュなキャストの脇を川瀬陽太、広澤草などベテラン陣が固める。監督は、大九明子監督などの元で助監督をつとめながら中・短編を製作してきた淺雄望。本作で、第22回TAMA NEW WAVEおよび第15回田辺・弁慶映画祭でグランプリを含む6冠を達成した。
撮影監督に『話す犬を、放す』の大沢佳子、照明に『無限ファデーション』の松隈信一、美術に『SYNCHRONIZER』の栗田志穂など精鋭たちが揃った。変わりゆく世界に新たな光を放つ本作は、2022年日本映画の新しい波の中で、台風の目となるに違いない。
ストーリー
美術部に所属する高校生の朔子は、船のスケッチに苦戦している最中に誤って海に転落。それを目撃した美術部員の西原が「溺れる朔子」の絵を描いてコンクールで受賞、絵は学校に飾られるハメに。悔しさから絵の道を諦めた朔子は、代わりに新たな創作に挑戦しようとするが、ある日、西原から次回作のモデルを頼まれてしまい……。
思春期のもがき、アイデンティティのゆらぎ、創作をめぐる葛藤――。
社会の海へ漕ぎ出そうとするふたりの、高校最後の夏を瑞々しく鮮烈に描き切った青春エンタテインメントが誕生した。
(2021年、日本、上映時間:82分)
キャスト&スタッフ
監督・脚本・編集:淺雄 望
撮影監督:大沢佳子(J.S.C)
音楽:古屋沙樹
企画・制作・プロデュース:カブフィルム
出演:上原実矩、若杉 凩、森田 想、広澤草、新海ひろ子、渚まな美、桐島コルグ、佐久間祥朗、奥田智美、菊池正和、河野孝則、川瀬 陽太ほか
公開表記
配給:ムービー・アクト・プロジェクト
9/30(金)~10/6(木) テアトル新宿、10/14(金)・15(土) シネ・リーブル梅田にて上映 ほか全国順次公開
オフィシャル・サイト
https://mikata-ent.com/movie/1205/ (外部サイト)