丸の内TOEIにて旧作特集「東映クラシックス」の上映が決定した! 「海外映画祭受賞作品特集」「文芸作品特集」の2企画で構成される本特集では、日本映画史に残る珠玉の名作6選を上映する。
★ 東映クラシックスvol.1「海外映画祭受賞作品特集」
本特集では海外映画祭での受賞作品という切り口で、『純愛物語』(1957年)、『武士道残酷物語』(1963年)、『楢山節考』(1983年)の3本を上映する。
『純愛物語』は江原真二郎と中原ひとみを主演に、当時日本中でヒットした瑞々しい青春映画。名匠・今井 正監督による本作は1957年ベルリン国際映画祭で監督賞(銀熊賞)を受賞した。同じく今井 正監督と「錦ちゃん」の愛称で親しまれた日本映画界を代表するスター・中村錦之助(萬屋錦之介)がタッグを組んだ『武士道残酷物語』。日本人に受け継がれる武士道精神の系譜を江戸時代から現代までの七代七つのエピソードで描いた本作は1963年ベルリン国際映画祭で日本映画で初めてグランプリ(金熊賞)を受賞した。そして『楢山節考』は緒形 拳と坂本スミ子が親子役で主演を務めた、今村昌平監督による作品。人間の永遠のテーマである「生」と「死」、そして親子の人間関係の本質を追求した本作は、1983年カンヌ国際映画祭最高賞となるグランプリ(パルムドール)を受賞している。
★ 東映クラシックスvol.2「文芸作品特集」
本特集では日本の文学作品を原作にした映画という切り口で、『カンゾー先生』(1998年)、『火宅の人』(1986年)、『それから』(1985年)の3本を上映する。
坂口安吾の小説「肝臓先生」を原作にした『カンゾー先生』は、『楢山節考』『うなぎ』で二度のカンヌ国際映画祭グランプリ(パルムドール賞)に輝いた今村昌平がメガホンを取り、主人公には柄本 明、ヒロインには新人の麻生久美子が出演。初老の医師と、それを取り巻く人々の人生模様が時代風刺と共にほのぼのと描かれ、カンヌ国際映画祭では特別招待作品として出品、さらに釜山国際映画祭やベルギーのゲント国際映画祭でも上映された。『火宅の人』は刊行されるやベストセラーとなり、読売文学賞、日本文学大賞を受賞した檀 一雄の遺作が原作。檀の長女である檀ふみが母親役で出演し、日本の美しい情景を背景にした文芸大作ロマンである。『それから』は、1983年度の映画賞を席巻した『家族ゲーム』の森田芳光監督と主演の松田優作が再びタッグを組み、夏目漱石の同名小説を初めて映画化した作品。1985年モントリオール世界映画祭の特別優秀作品賞も受賞した、森田監督独特のリズムと映像美に貫かれた恋愛映画の傑作。
上映作品
■『純愛物語』(1957)
1957年ベルリン国際映画祭 監督賞(銀熊賞)受賞
監督:今井 正
出演:江原真二郎、中原ひとみ
■『武士道残酷物語』(1963)
1963年ベルリン国際映画祭 グランプリ(金熊賞)受賞
監督:今井 正
出演:中村錦之助、有馬稲子、丘さとみ
■『楢山節考』(1983)
1983年カンヌ国際映画祭 グランプリ(パルムドール)受賞
監督:今村昌平
出演:緒形 拳、坂本スミ子、倍賞美津子
■『カンゾー先生』(1998)
原作:坂口安吾
監督:今村昌平
出演:柄本 明、麻生久美子、松坂慶子
■『火宅の人』(1986)
原作:檀 一雄
監督:深作欣二
出演:緒形 拳、いしだあゆみ、原田美枝子、松坂慶子
■『それから』(1985)
原作:夏目漱石
監督:森田芳光
出演:松田優作、藤谷美和子、小林 薫
上映スケジュール
■ 11月11日(金)~11月17日(木)『純愛物語』
■ 11月18日(金)~11月24日(木)『武士道残酷物語』
■ 11月25日(金)~12月1日(木)『楢山節考』
■ 12月2日(金)~12月8日(木)『カンゾー先生』
■ 12月9日(金)~12月15日(木)『火宅の人』
■ 12月16日(金)~12月22日(木)『それから』
劇場情報
場所:丸の内TOEI
期間:11月11日(金)~12月22日(木)
料金:1,200円均一 各回完全入替制(一本立て興行になります)
※各作品の詳細なタイムテーブルは劇場ホームページに順次掲載いたします。
・丸の内TOEI劇場HP:https://toeitheaters.com/theaters/marunouchi/(外部サイト)
(オフィシャル素材提供)