イントロダクション
演劇ユニットiakuの横山拓也が作・演出を務め、各所で大きな話題を呼んだ傑作舞台『あつい胸さわぎ』を、上海国際映画祭アジア新人賞を受賞したまつむらしんご監督と『凶悪』で日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞した髙橋 泉とのタッグで映画化!
“若年性乳がん”と“恋愛”をテーマに、揺れ動く母娘の切実な想いを繊細さとユーモアを持って描きだす。母親を演じるのは、監督が「太陽のような温かい存在感』と出演を熱望した常盤貴子。主人公“千夏”には、圧倒的な眼差しを持ち『ドラゴン桜』で注目された吉田美月喜が18歳の不安定な気持ちをリアルに演じる。“恋”を刺激する相手役には『マザー』で賞を総なめにした奥平大兼と演技派俳優として存在感を示す前田敦子が物語を彩る。
また、親子二人に重要な関わりを持つ存在として、今や日本映画界に欠かせない三浦誠己と、アーティストとしても活躍する佐藤緋美。さらに、女優以外にもプロデューサーとしてマルチな活躍をする石原理衣。
「舞台を観ている時、客席から送れなかった“千夏”へのエールを映画を通して届けたい!」と言う、まつむら監督のあつい思いがこの映画を誕生させた。
ストーリー
港町の古い一軒家に暮らす武藤千夏(吉田美月喜)と、母の昭子(常盤貴子)は、慎ましくも笑いの絶えない日々を過ごしていた。
小説家を目指し念願の芸大に合格した千夏は、授業で出された創作課題「初恋の思い出」のことで頭を悩ませている。
千夏にとって初恋は、忘れられない一言のせいで苦い思い出になっていた。その言葉は今でも千夏の胸に“しこり”のように残ったままだ。だが、初恋の相手である川柳光輝(奥平大兼)と再会した千夏は、再び自分の胸が踊り出すのを感じ、その想いを小説に綴っていくことにする。
一方、母の昭子も、職場に赴任してきた木村基春(三浦誠己)の不器用だけど屈託のない人柄に興味を惹かれはじめており、20年ぶりにやってきたトキメキを同僚の花内透子(前田敦子)にからかわれていた。
親子二人して恋がはじまる予感に浮き足立つ毎日。
そんなある日、昭子は千夏の部屋で“乳がん検診の再検査”の通知を見つけてしまう。
娘の身を案じた昭子は本人以上にネガティブになっていく。だが千夏は光輝との距離が少しずつ縮まるのを感じ、それどころではない。「こんなに胸が高鳴っているのに、病気になんかなるわけない」と不安をごまかすように自分に言い聞かせる。
少しずつ親子の気持ちがすれ違い始めた矢先、医師から再検査の結果が告げられる。
初恋の胸の高鳴りは、いつしか胸さわぎに変わっていった……。
(2023年、日本、上映時間:93分)
キャスト&スタッフ
監督:まつむらしんご
原作:戯曲『あつい胸さわぎ』横山拓也(iaku)
脚本:髙橋 泉
出演:吉田美月喜、常盤貴子、前田敦子、奥平大兼、三浦誠己、佐藤緋美、石原理衣ほか
ギャラリー
オフィシャル・サイト
https://xn--l8je4a1a7e6m7952c.jp/ (外部サイト)
予告編
公開表記
配給:イオンエンターテイメント/SDP
2023年1月27日(金) 新宿武蔵野館、イオンシネマほか全国ロードショー!
(オフィシャル素材提供)