10月24日から開催されている第35回東京国際映画祭にて、10月29日(土)に映画『あつい胸さわぎ』が上映された。
第35回東京国際映画祭、近年コロナ禍により制約の中で縮小を余儀なくされてきたが、今年は屋外でのレッドカーペットも復活! 昨年からメイン会場を日比谷・銀座・有楽町エリアに移転して大きくギヤチェンジをし、更なる進化を目指す。
映画『あつい胸さわぎ』の上映会場は満席。主人公・千夏役の吉田美月喜とまつむらしんご監督が登壇した。
舞台挨拶が始まると、凛とした様子で登壇した吉田美月喜。そして、約3年間の制作期間を経て本日を迎えたまつむらしんご監督は、「ようやくお客様に観ていただけます。幸せな気持ちです」と今の心境を胸いっぱいに語った。
先日24日に行われた東京国際映画祭レッドカーペットについて、吉田は「映画祭は、私の中で一つの目標であり憧れだったので、歩けたこと、すごく感動しました。そして後で映画祭の映像を見返すと、私がサインを書いているときに、監督がずっと後ろから見守ってくれていたんです(笑)。撮影のときも撮影が終わった今も、そんな監督の、寄り添ってくれるあたたかさがあったおかげで、この作品があるんだな、と改めて思いました」と監督への想いを語った。監督は、「ずっと(吉田さんの)お父さんのような気持ちでした(笑)。初主演ということで、彼女が輝ける場所に連れて行きたいな、と思いながら映画を作っていたので、それが実現できて感慨深かったです」と振り返った。
これから初めて作品がお披露目となる心境を聞かれ吉田は、「今日は私も皆さんと一緒に観させていただくのですが、この場に立ち合うことができてすごく嬉しいです。そして、原作である舞台のファンの方もいらっしゃると思うのですが、その方たちが映画を観てどう思っていただけるのか、緊張半分、楽しみでもあります」。
また、撮影中の印象的なエピソードを聞かれた吉田は、「和歌山での撮影だったのですが、本当にあたたかい場所で、地元の方も応援してくださったのが、深く印象に残っています」。
監督は「ワールドプレミア上映ということで、信じられないくらい緊張しているのですが(笑)、この3年間、この映画を観ていただくために毎日一日も休まずに全力でやってきました。あ、ちょっと涙腺がやばいな……。ぜひ楽しんでいただきたいです」と、この作品にかける思いで胸がいっぱいになり、目頭を熱くする姿を見せた。
終始和やかなムードで行われ、本作と同様に温かい空気に包まれながら舞台挨拶は幕を閉じた。
登壇者:吉田美月喜、常盤貴子、前田敦子、まつむらしんご監督
公開表記
配給:イオンエンターテイメント/SDP
2023年1月27日(金) 新宿武蔵野館、イオンシネマほか全国ロードショー!
(オフィシャル素材提供)