作品紹介

『光の指す方へ』

©Itoo office inc.

イントロダクション

 何かに行き詰まり、挫折して立ち直るすべが見つけられない。その状況を私たちはどう乗り越えていくだろう。
 『光の指す方へ』は人生が止まってしまったように感じている浪人生の晴斗が、年の離れた姉のオープンさせた映画館で映写技師の圭吾や昔馴染みの常連客たちに出会うことで前を向く物語。晴斗の背中をそっと押すのはコミュニティの場としての映画館であり、映写機から指すまっすぐな光、一瞬のフィルムの切り替えだ。
 監督は脚本家としても活躍し、高山市合併10年記念映画『きみとみる風景』(15)に続く長編2作目となる今西祐子。実在する映画館シネマネコを舞台に不器用な主人公と、それをとりまく人々の優しい存在を繊細に掬いあげた。
 主演は『14の夜』(16)で主演デビューし、今後ますますの活躍が期待される犬飼直紀。主題歌「ひかり」は3rdシングル「花になれ」で話題を集めたシンガーソングライター指田フミヤの書き下ろし。
 劇中には老舗映写会社「鈴木映画」で長年活躍する映写機が登場し、篠原哲雄監督作品『洗濯機は俺にまかせろ』(ディレクターズ・バージョン)の35mmフィルムが象徴的に投影されている。

©Itoo office inc.

ストーリー

 大学受験に失敗した晴斗(犬飼直紀)は、浪人生活を送りながら鬱々とした日々を過ごしていた。初めての挫折に自信をなくし、時間だけが過ぎていったある日、映画館をオープンさせた姉のまどか(松﨑映子)に会いに行くと、半ば強引に手伝いをさせられることに。
 そこで出会った映写技師の圭吾(伊藤悌智)の影響で映写機に興味を持ち始める晴斗。人生につまずいてしまった、と感じていた晴斗が、圭吾や子供の頃に世話になった茂(植吉)や加代(酒井麻吏)たちとの関わりの中で、ある光を見つけようとしていた――。

 (2021年、日本、上映時間:70分)

キャスト&スタッフ

 監督・脚本:今西祐子
 主題歌:「ひかり」指田フミヤ
 出演:犬飼直紀、松﨑映子、伊藤悌智、安達真由、西山咲子、戸張美佳、酒井麻吏、植吉

ギャラリー

オフィシャル・サイト

 www.hikarisasu.com(外部サイト)

公開表記

 配給:新日本映画社
 11/18(金)より青梅シネマネコにて先行公開中
 12/3(土)より渋谷・ユーロスペースほか全国順次公開

(オフィシャル素材提供)

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