約70パーセントを福岡県(中間市、福岡市、北九州市など)、約半分を中間市で撮影した小沢仁志 還暦記念本格アクション映画『BAD CITY』が、1月の全国公開を前に、12月9日(金)より福岡で先行公開された。
初日舞台挨拶には製作総指揮・脚本・主演の小沢仁志、本作出演のかたせ梨乃が登壇した。
冒頭小沢は、「平日なのにこんなにたくさん来てくれて。みんな、『SLAM DUNK』と間違えてない?」とジョークで挨拶し、かたせは、「還暦であれだけのアクションできてすごいと思いませんか?」と観たばかりの観客に語りかけ、会場は大拍手に包まれた。
70%を福岡県で撮影した理由について、小沢は「小沢会は、北海道から九州まであって、『撮影やりたいな』と言うと協力してくれる仲間たち。『ぜひ九州に来てくれ』と言われて、元役者で前の事務所の同期の中間市長に無理難題を聞いてもらって、こんなバックアップをできる福岡なら、俺が構想していることができるかなと思った」と説明。
「100人以上と戦っているシーンは、取り壊しているショッピングモールに、『あの部分だけ壊さないでくれる?』って言って、俺たちの撮影が終わるまで取っておいてもらった。みんなの協力がなければ、ラストの立ち回りは撮れなかった」と感謝の意を表した。
韓国マフィアの首領・マダム役のかたせは、「最近あまり怖い役をやっていなくて、可愛らしい役が多かったので、久しぶりで。実は楽しいんだよね」と本音を吐露。「役だとドスが利いていて怖いんですけど、本当はすごくこだわりで、チャカを打つシーンは耳栓をしていました」と裏話を披露した。
かたせは、「韓国映画のウォン・ビンが出演した『母なる証明』という映画が好きで、あの母親のような役をやりたいと思っていたので、形は違いますけど、そういう役に出会えたことが嬉しかったです」と、マダム役を楽しんだ様子。
小沢が演じる虎田は冒頭15分出てこない。脚本を書いた小沢は、「メイン・タイトルが出るまで悪党しか出ないから、誰が悪いかすぐ分かったでしょ? 登場人物が多いのに、キャラクター設定をサラッといけてるのは脚本がうまくいったかなと思う」と満足げの様子だった。
小沢はクランクイン前の準備について、「何十年も人を殴っていないから、格闘家が持っている“人を殴るリアリティ”が必要だった。それを取り戻すために、ピンク色のサンドバッグを1年間ただひたすら殴っていた」と独特の役作りについて語った。
本作のアクションについて小沢は、「園村監督はアクション監督でもあるんだけれど、我々の世代とは違うアクションが生まれた。完成してみると、『年末のRIZINじゃないか』と思って。とにかくグラウンドが多い。ばかばか殴られる。大人が新しいおもちゃをもらったみたいに、俺やヤマ(山口祥行)は目をギラギラさせて楽しんだ」と園村アクションの魅力を語った。
主題歌については、「クレイジーケンバンドが好きなので、前から『いつか主演映画に書き下ろしの主題歌を作ってもらうのが夢です』と言っていた。(横山)剣さんがLINEをやっていないので、ショートメールのやり取りでお願いして、二つ返事で作ってもらった。タイトルが『こわもて』って潔すぎるよね。この間コンサートに行ってきたけど、この『こわもて』、生ですごくいいですよ。めっちゃ感動したもん」と嬉しそうに話した。
最後に、小沢が「九州でロケができたからのこの『BAD CITY』だと思います。よかったら周りの人に勧めてください」、かたせが「東京では1月10日が完成披露上映会で、福岡の方が一番最初にご覧になったので、『もう観ちゃったよ』とぜひ自慢してください」とメッセージを送った。
登壇者:小沢仁志、かたせ梨乃
(オフィシャル素材提供)
公開表記
配給・宣伝:渋谷プロダクション
ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13、シネプレックス小倉、ユナイテッド・シネマなかま16にて先行公開中
1月20日(金)より新宿ピカデリーほか全国順次公開