本年度ノーベル文学賞を受賞した仏作家、アニー・エルノーが若き日の実体験をもとに描いた傑作小説「事件」を映画化した『あのこと』が12月2日(金)より Bunkamura ル・シネマ他にて絶賛公開中。
1時間40分、あなたは彼女となり〈あのこと〉の一部始終を体感する。鮮烈な映画体験!
『パラサイト半地下の家族』でアカデミー賞🄬4冠に輝いたポン・ジュノ監督が審査員長を務めた2022年ヴェネチア国際映画祭での最高賞受賞を皮切りに、世界の映画賞を席巻した本年度最大の話題となっている衝撃作『あのこと』がついに日本上陸! 舞台は1960年代、法律で中絶が禁止され、処罰されていたフランス。望まぬ妊娠をした大学生のアンヌが、自らが願う未来をつかむために、たった一人で闘う12週間が描かれる。この作品の特別なところは、本作と対峙した観客が、「観た」ではなく「体験した」と、それもアンヌと身も心も一体化して、「恐怖と怒りと情熱」を体感したと語ること。全編アンヌの目線で描かれる本作は、観ている者の主観がバグるほどの没入感をもたらし、溺れるほどの臨場感であなたを襲う。
タイムリミットが迫る中、闇をくぐり抜け、アンヌがたどり着く光とは? 身を焦がすほどの映画体験をあなたに──。
12月1日(木)から12月4日(日)までの4日間行われた「フランス映画祭2022 横浜」。横浜みなとみらい21地区を中心に開催され、今年はコロナ禍以降3年ぶりに総勢25名ものゲストが来日。ゲストによる上映後のQ&Aや、マスタークラスなどのイベントが期間中毎日行われ、大盛況のうちに幕を閉じた。また今年は3年ぶりに観客賞も復活し、多くの支持を得て見事『あのこと』が受賞した。
実際に来日しイベントにも参加したオードレイ・ディヴァン監督は、観客賞受賞の吉報を受け「日本に初めて訪れ、多くの観客やメディアと出会い、映画について語り合えたこと、そして何よりもアニー・エルノー原作の素晴らしさを共有できたことを嬉しく思います。この観客賞は映画に対して、そしてアニーへの賞でもあり、主演のアナマリア・ヴァルトロメイやこの映画に関わった全員から心から皆さんにお礼を申し上げたいです」と喜びを語っている。
『あのこと』は現在全国順次公開中。Bunkamura ル・シネマでは本作の公開を記念して、原作者アニー・エルノーのもう一つの代表作『シンプルな情熱』も先週末より特別上映中。
『シンプルな情熱』 特別上映
[上映期間] 2022年12月16日(金)より特別上映
[会場] Bunkamura ル・シネマ
(東京都渋谷区道玄坂2-24-1 Bunkamura 6F TEL:03-3477-9264)
[料金] 一般・1,800 学生・1,500 (平日は学生・1,200) シニア・1,200(税込)
【毎週火曜日は1,200(税込)均一】
※ 『あのこと』のチケットや半券提示で当日一般料金が¥300引き
※ご提示のチケットは半券・特別鑑賞券・QRチケットも可
<STORY>去年の九月以降、私は、ある男性を待つこと以外、何ひとつしなくなった――。
パリの大学で文学を教えるエレーヌはあるパーティでロシア大使館に勤めるアレクサンドルと出会い、そのミステリアスな魅力に強く惹かれたちまち恋におちる。自宅やホテルで逢瀬を重ねる度に、彼との抱擁がもたらす陶酔にのめり込んでいく。今まで通り大学での授業をこなし、読書も続け、友達と映画館へも出かけたが、心はすべてアレクサンドルに占められていた。年下で気まぐれ、妻帯者でもあるアレクサンドルからの電話をひたすら待ちわびる日々の中、エレーヌが最も恐れていたことが起きてしまう──。
原作:アニー・エルノー「シンプルな情熱」(ハヤカワ文庫/堀茂樹訳)
監督:ダニエル・アービッド
出演:レティシア・ドッシュ、セルゲイ・ポルーニン、ルー=テモー・シオン、キャロリーヌ・デュセイ、グレゴワール・コラン
(原題:Passion simple、2020年、フランス・ベルギー、99分、R18+)
配給:セテラ・インターナショナル
公開表記
配給:ギャガ
12月2日(金)、Bunkamuraル・シネマ他 全国順次ロードショー
(オフィシャル素材提供)