忘れない――。マエストロが遺した永遠のメロディ。
芸術の深淵を見た彼が、カメラの前で最後に語ったこととは――?
2020年7月、世界は類稀なる存在を失った。エンニオ・モリコーネ、享年91歳。500作品以上の映画とTVの音楽を手掛け、アカデミー賞®に6度ノミネートされ『ヘイトフル・エイト』(15)でついに受賞、全功績を称える名誉賞にも輝いた。そんな伝説のマエストロに、弟子であり友でもあるジュゼッペ・トルナトーレ監督が密着、結果的に生前の姿を捉える最後の作品となってしまった音楽ドキュメンタリー映画『モリコーネ 映画が恋した音楽家』が1月13日(金)に公開決定! この度『ニュー・シネマ・パラダイス』をきっかけに始まった二人の運命の出会いについてモリコーネとトルナトーレ監督が語る本編特別映像が解禁された。
映像は、モリコーネがトルナトーレ監督と初めてタッグを組んだ『ニュー・シネマ・パラダイス』(1988)の1シーンから始まる。本作をきっかけに二人は初めて出会い、友情が生まれ、以降、トルナトーレ監督が手がける全ての作品の音楽をモリコーネが担当することなった記念碑的作品でもあるが、実は、最初の作曲オファーは“モリコーネから断っていた”と言う。しかし「もう一度電話があって“とにかく脚本を読め”“感想を知らせろ”」とプロデューサーから言われたモリコーネが脚本を気に入りトルナトーレ監督に「会いたい」と電話!
「興奮して会いに行った」「彼は新人の私を対等に扱ってくれた」とトルナトーレ監督が明かすように、同作以降全ての作品でタッグを組むことになる二人の運命の出会いについて振り返るシーンを捉えたものになっている。
シチリアの小さな村を舞台に映写技師と少年の交流を描き、美しさと同時に切なさも感じさせるメロディとともに世界中にファンを持つ不朽の名作『ニュー・シネマ・パラダイス』。映画に魅了された少年トトが映写技師アルフレードとともにフィルムをセットする様子や、トトが大人になってからアルフレードとともに過ごした映画館を訪ねる様子ほか、同作から切り取られた珠玉の映像も必見!
モリコーネ自らが自身の半生を回想し、かつては映画音楽の芸術的地位が低かったため、幾度もやめようとしたという衝撃の事実の告白、そして、いかにして誇りを手にしたか? 数多の傑作の名場面とワールド・コンサート・ツアーの演奏と共に紐解かれ、さらに、クエンティン・タランティーノ、クリント・イーストウッド、ウォン・カーウァイ、オリバー・ストーンら70人以上の著名人のインタビューによって、モリコーネの仕事術の秘密が明かされる本作。モリコーネのメロディを聴くだけで、あの日、あの映画に胸を高鳴らせ涙した瞬間が蘇る。同じ時代を生きた私たちの人生を豊かに彩ってくれたマエストロに感謝を捧げる、愛と幸福に満ちた音楽ドキュメンタリー。
<オリジナル・コンピレーション盤『ENNIO MORRICONE』1/11(水)発売>
20世紀が生んだ最大の音楽家のひとり、エンニオ・モリコーネが手がけた映画音楽から、バロック音楽を始め、ジャズ、ロック、ボサノヴァまで、ほぼすべての音楽スタイルを網羅した日本独自のコンピレーションが登場!! 本盤には、ドキュメンタリー映画にも使用された『荒野の用心棒』『死刑台のメロディ』 『殺人捜査』『ある夕食のテーブル』『歓びの毒牙』なども収録した2枚組ベスト盤。
【タイトル】ENNIO MORRICONE
【発売予定日】2023年1月11日(水)
品番:RBCP-3470 JAN:4545933134706 フォーマット:CD(2枚組) 価格:3,080円(税込)
発売元:ランプリング・レコーズ
<映画『モリコーネ 映画が恋した音楽家』公開記念イベント1/19(木)開催>
今夜は恵比寿・ブルーノート・プレイスが、惜しまれながらも2020年に逝去した映画音楽界の巨匠、エンニオ・モリコーネの名曲にあふれた“ラ・カーサ・デ・ムジカ(音楽の家)”となる。そこでは特別に集った豪華DJが、モリコーネの名曲の数々を披露。スクリーンに映し出されるVJによる映像とともに、天才作曲家の映画音楽だけではない、ジャズやロック、ボサノバなどあらゆるジャンルの珠玉のメロディが ”ラ・カーサ・デラ・ムジカ”に響きわたる。
【タイトル】ラ・カーサ・デラ・ムジカ by Rambling RECORDS featuring ENNIO MORRICONE
【日程】2023年1月19日(木)
【時間】Open 5:30pm/start DJ : 6:00pm/end DJ : 10:00pm/close : 11:00pm (L.O : 10:00pm)
【場所】恵比寿・ブルーノート・プレイス(東京都渋谷区恵比寿4-20-4 恵比寿ガーデンプレイス)
※Music Selector/TBA
※詳細は公式サイトまで:https://www.bluenoteplace.jp/(外部サイト)
<書籍『エンニオ・モリコーネ 映画音楽術』発売中>
「映画音楽の大家」が、盟友でもある巨匠トルナトーレ監督(『ニュー・シネマ・パラダイス』)を聞き手に迎え、人々の記憶に残る“モリコーネ・サウンド”の創作秘話を語り尽くす。
『荒野の用心棒』から『ヘイトフル・エイト』まで……傑作群を彩った名旋律はいかにして生み出されたのか?
幻のモリコーネ版『天地創造』『時計じかけのオレンジ』、そして『エンドレス・ラブ』と『ワンス・アポン・ア・ タイム・イン・アメリカ』をつなぐ知られざるエピソードなども織り交ぜながら、その創作秘話とテクニックを「マエストロ」自身が明らかに。
今や本格的な音楽は映画音楽だ。映画音楽だけが現在のあらゆる音楽を含んでいる。
――エンニオ・モリコーネ
【タイトル】『エンニオ・モリコーネ 映画音楽術 マエストロ創作の秘密――ジュゼッペ・トルナトーレとの対話』
エンニオ・モリコーネ+ジュゼッペ・トルナトーレ[著] 真壁邦夫[訳]
予価(本体3,000 円+税)
ISBN: 9784866471846 四六/432ページ/並製
2022年11月30日発売
公開表記
配給:ギャガ
2023年1月13日(金) 全国順次ロードショー
TOHOシネマズ シャンテ、Bunkamura ル・シネマほか
(オフィシャル素材提供)