いよいよ1月27日(金)より公開を迎える映画『金の国 水の国』。この度、主人公2人の純粋な想いが、国の未来を変えていく本作のストーリーにちなみ、これからの国の未来を担う学生たちを招いて、学生限定の上映イベントが実施された。当日は、誰が登壇するか事前に伝えられぬまま、作品を鑑賞し終えたばかりの学生たちの前に、W主演を務める賀来賢人と浜辺美波がサプライズで登場! 会場に集まった100名の学生たちが大興奮するなか、笑顔でステージに登壇した。
100年断絶している2つの国。<金の国>の誰からも相手にされないおっとり王女サーラと、<水の国>の貧しい家族思いの建築士ナランバヤルは、敵国同士の身でありながら、国の思惑に巻き込まれ“偽りの夫婦”を演じることに。お互いの想いを胸に秘めながら、真実を言い出せない不器用な2人の<やさしい嘘>は、国の未来を変えるのか――。
観る者を“最高純度のやさしさ”で包み込み、2023年“初泣き”必至の映画として注目を集める本作。さっそく映画を観たばかりの学生たちの前で、自身が心に残ったシーンを聞かれた賀来は、自身が演じる<水の国>の建築士ナランバヤルが初めて<金の国>を訪れ、絶景を目の当たりにするシーンをピックアップ。「初めて<金の国>の全貌が明らかになるシーンは、実際にアフレコをしていても思わず『おお……』と声が出ちゃうような壮大な絵だったので、印象に残っていますね」と、映像美に圧倒されたことを明かした。浜辺は、自身が演じるサーラがナランバヤルの背中を押す、劇中でも印象的な場面の一つである夜の橋の上のシーンをチョイス。個人的な今年の目標を“真心”に掲げ、真心を持って人や仕事と向き合いたいという浜辺は、「真心でナランバヤルを大切に思い背中を押してあげるって、本当に強くないとできない、そして優しさ溢れるシーンだなあと思って。景色の綺麗さも相まってあのシーンがすごく大好きです!」とその魅力を語った。
ナランバヤルとサーラは“小さな嘘”をきっかけに新たな世界で数々の「初めての経験」をし、挑戦し成長を遂げていくが、声を吹き込んだ賀来と浜辺にとっても、アフレコは大きな挑戦になったそう。本作が3度目の声優経験となった賀来は、収録中何度もやり直すなど苦労を重ねた分、「完成した映画を観た時、自分の声ではあるけど初めてキャラクターとして客観視できたという実感があった作品。声優としてちょっとは成長できたんじゃないかなという思いはあります」とアフレコを振り返る。特に、<金の国>の左大臣・サラディーン役の神谷浩史との掛け合いが大きな経験になったといい、「神谷さんは声優界のスーパースターでいらっしゃるので、技術的なこととか声の抑揚とかすごいんですよ! 監督の指示にすぐ反応していろいろなパターンで返したり、声の魔術師みたいな感じだったので、聴いていて自分もうまくなった気になって乗ってきちゃって(笑)。プロの職人技を見たと言いますか、ショッキングでした!」と神谷の演技を絶賛。
浜辺は、一人きりのアフレコの時間に不安を覚えたこともある中、「賀来さんや(サラディーン役の)神谷浩史さん、(<金の国>国王ラスタバン3世役の)銀河万丈さんが来てくださって、監督たちにも助けていただいて、一度折れた心がみなさんのおかげで戻って、強くなった気がします」と、共演者やスタッフたちに支えられたことで、サーラ役を演じきれたことを明かした。また、お気に入りのキャラクターに犬のルクマンと猫のオドンチメグを挙げながら、2匹の声を担当した声優の麦穂あんなの凄さに言及。「二人の声優さんがいらっしゃるかと思っていたのに、同じ一人の声優さんがやられていると聞いてびっくりして! 動物のお声をあてるのがすごく上手な声優さんで、愛らしいお声も表現されていて。アフレコでは会えなかったので、いつかお会いしてみたいですね」と興奮気味に語った。
イベントでは、会場に集まった学生たちから、今がんばっていることや叶えたい夢を募集し、賀来と浜辺から直接応援メッセージが送られるコーナーも実施。アニメ業界を目指して勉強中ながら、多くの課題を前に心打ちのめされそうになることがあると言う学生は、浜辺にずっと勇気をもらってきたといい、本人を目の前にし感極まって涙を流す一幕も。賀来は「やりたいことが明確で夢に突き進んでいること自体が素晴らしいこと、絶対に大丈夫ですよ。言霊もありますから、自分は大丈夫と言い続ければ大丈夫なんです!」と、まるで劇中のナランバヤルのように安心感たっぷりの力強いメッセージを送った。浜辺も「出来ると思ったら出来るし、すごいと思ったらすごい! 思い込みの力を借りて成功に導いてほしいなと思います。こういうご縁ですし、夢を引き続き応援したいです!」と優しい笑顔でコメントした。
就職活動を控えプレッシャーやストレスを感じており、自信を持って夢への一歩を踏み出すためのメッセージが欲しいという学生には、賀来が自身のオーディション経験を例に挙げてアドバイス。「自分をよく見せようといろいろな方法を試したけど、良い反応は得られなくて。面接もオーディションもそうだと思うのですが、結局そこに合うか合わないか、適材適所」と振り返り、「自分がそこに合っていたら、そのままの自分でいけば合うと思うんです。もし落ちることがあっても縁が無かったと切り替えて、あとあと『あの時の失敗が今に繋がっているんだ』と分かる。すべて正解なんですよ、物事って。失敗や成功がどこかで今に繋がっていると信じて、人生の一つの通過点として、その時その時を生きて欲しいですね!」と、“人生の先輩”としてアドバイスを贈った。一方浜辺は、「一番忘れがちなのは姿勢! 胸を開いてしっかりおなかに力を入れて、ちょっと顎を引いて足をそろえる。そうすると見違えるようにきれいに見えます」と実用的な方法をアドバイス。就職活動を控え不安を抱える学生たちの心境を思いやりながら、「一番はどうか悔いのないように過ごしてほしいですし、最善の道が開けることを願っています」と改めてエールを送った。
将来何をしたいか分からず悩んでいるという大学生からの悩みには、賀来が「僕も大学に行っていたけど、やりたいことを見つけるために行って、見つからなかったんですよ」と大きく共感。最終的に大学を続けるか俳優業に集中するかでかつて悩んだ結果、「その時はわくわくするものを優先した」と語る。「わくわくするかもしれないというものを見る、知る、体感してみる。そういうことから始めてもいいんじゃないですか? 人生ってそのときがすべてじゃないから、長いスパンで考えた時に、焦るよりも自分の決断に納得できるような時間のかけ方や決め方が出来たらいいと思います」とエールを送った。10歳から芸能活動をスタートさせたという浜辺は、「やりたいことが他にあったかと言われたら分からないけど」と前置きしつつ、「振り返ってみた時に、10歳からこの仕事をしてきたことの積み重ねで私は出来ているんだなと思っていて。今はこれだ!というものがなくても、好きかもしれないというものに出会える可能性はたくさんあると思うので、穏やかな気持ちで心の間口を広くして過ごしていってほしいなと思います」笑顔でコメント。賀来と浜辺の“最高純度のやさしさ”溢れるエールの数々に、会場からは惜しみない拍手が送られた。
イベントの最後には、賀来と浜辺が会場に集まった学生たちとともに記念撮影を実施。そして賀来と浜辺からは、あらためて学生たちへメッセージが送られた。今回のイベントで学生たちに元気と勇気をもらったという浜辺は、「映画『金の国 水の国』は、ちょっとざらついた心とか失敗してボコボコになった心を水のように流してくれて、金のようにキラッとした心を取り戻してくれる映画だと思っています。ぜひ娯楽や心の気晴らしにお友達を誘っていただけると、私自身も嬉しいです。皆さまの夢をこれからも応援しておりますので、私もこの機会を思い出として持って帰りたいと思います!」と満面の笑みでコメントした。就職活動などで大変な学生もいる中、今回のイベントで時間を共有できたことが嬉しかったという賀来は、「この映画を観てよかったということを少しでも周りに広めていただいて、皆さんにもまた映画館に来ていただいて……そうしたらもしかしたら、全国の映画館で私たちがまたお悩み相談をやるかもしれませんので(笑)、またどこかでお会いできることを楽しみにしています!」と大盛況の中イベントは幕を閉じた。
映画『金の国 水の国』は、いよいよ1月27日(金)全国ロードショー!
登壇者:賀来賢人、浜辺美波
(オフィシャル素材提供)
公開表記
配給:ワーナー・ブラザース映画
2023年1月27日(金) 全国ロードショー