株式会社KADOKAWA は、フィルムコンペティション『⽇本ホラー映画⼤賞』を開催、令和の新しいホラー映像作家の発掘・⽀援を⽬指している。昨年第1回を開催し、“ホラー”ジャンルに絞った⼀般公募のフィルムコンペティションが⽇本初の取り組みとして、⼤きな注⽬を集めた。
そしてこの度、いよいよ「第2回⽇本ホラー映画⼤賞」の⼤賞並びに各賞の発表と授賞式が1⽉21⽇(⼟)、EJ アニメシアター新宿にて⾏われた。昨年の6⽉から⼀般公募を開始し、応募総数は、第1回を上回る128作品となり、ホラー映画の新たな可能性を感じる⼒強い作品が全国から集まった。⼀次選考を経た作品はいずれも⼒作ぞろいで、最終選考会では選考委員の激論が交わされた。そして、この度の授賞式にて、名誉ある第2回⼤賞作品と各賞の発表、そして受賞者への授賞式が⾏われた。
株式会社KADOKAWA アニメ事業局・局⻑ ⼯藤 ⼤丈の挨拶から始まった受賞式。続いて、株式会社KADOKAWA エグ井上伸⼀郎チェアマンより「前回と⽐べて、新しいタイプのホラー・ジャンル作品が集まった」とコンペティションの総括がなされた。
その後、選考委員6名の紹介がなされ、選考委員⻑を務めた清⽔ 崇より「ゆりやんさんが今年から新たに選考委員に加わりましたが、笑いのサービスを取り⼊れる暇もない真剣さで、何時間もかけて選考した」と挨拶があった。
ここで受賞作品の発表へ。
⼈物・怪物などのほか、造形物・アイテムに特徴を持ったイメージを含む優れたキャラクターが登場する作品「⾖⿂雷賞」に選ばれたのは『絶叫する家』。
プレゼンター⼩出祐介よりトロフィーが渡され、株式会社Ampus 原⽥より選考のポイントと、賞⾦10万円が授与された。
原⽥より「画とロケーションが格好良く素晴らしかった。監督の演出⼒を感じた」と選考コメントされた。
映画プラットフォームならではの視点で、観る者が怖さを「楽しめる」、映画ファンに広く愛される作品を選出した「MOVIE WALKER PRESS賞」には『笑顔の町』が選ばれた。プレゼンターの宇野維正よりトロフィーが渡され、MWP、下⽥より「笑顔に潜む怖さと、それ以上に編集⼒の⾼さが決め⼿になった。演出も素晴らしい」と選考のポイントが述べられ、賞⾦10万円が授与された。
⼼霊スポット探索・怪談を体当たりで取材するYouTubeチャンネル『オカルト部』により選考・配信され、「配信動画で⾒たい!!短編作品」に贈られる「オカルト部⾨賞」には『The View』が選出。プレゼンターの⼩出祐介よりトロフィーが渡され、朝⽇新聞社、吉岡より「最後までワクワクさせられ、エンタテインメント性が⾼い」と選考のポイントが述べられ、賞⾦10万円が授与された。
前例のないアプローチに果敢に挑み、新しいホラー体験を与える作品に贈られる「株式会社闇賞」は『FAAAWWW!!!』が受賞。プレゼンターの堀未央奈よりトロフィーが渡され株式会社闇、頓花より「観た瞬間から圧倒的。⾮常に破天荒ではあるが、多くの⽅に愛される作品」と選考のポイントが述べられ、賞⾦10万円が授与された。
“オトナ”になる前の荒削りで、尖った、最新の感性とセンスを持つ原⽯に対して贈られる「ニューホープ賞」には『NEW GENERATION/新世代』が。FROGMANよりトロフィーが渡され、株式会社DL、⼤橋より「ロケーション、撮影、⾳響のどれも素晴らしい。構成の巧みさから、ホラー映画の未来を開拓しようという気概に満ちた作品」と選考のポイントが述べられ、賞⾦10万円が授与された。
今年新たに新設され、記憶に刻まれるような恐怖や狂気の演技を⾒せてくれた出演俳優に送られる優秀俳優賞「ホラーちゃんねる賞」には『彼は僕だったかもしれない』に出演した⼆⾊冬⾹に。堀よりトロフィーが渡され、株式会社モバコン、⼤橋より「15歳の⼆⾊さんに、ドラマ、映画業界を⽀える存在になってほしい」と選考のポイントが述べられ、賞⾦5万円が授与された。
続いて、ホラー・アニメーション分野への斬新なアプローチを観点に選考されたアニメ部⾨賞には『学校が嫌いだ』が選ばれた。FROGMANよりトロフィーが渡され、FROGMANより「ホラーアニメは難しい。でもこの作品には最初から最後まで強烈なメッセージがある。詩のように絵を刻んでいくパワーに圧倒された」と選考のポイントが述べられ、賞⾦20万円が授与された。
将来性を感じさせる作品に贈られる審査委員特別賞は『いい⼈⽣』が受賞。ゆりやんレトリィバァは「⼈間です」という⼀⾔から始まり、「ホラー映画が⼤好きでとても楽しみにしていた。想像を超える強さが感じられた。他の審査員の⽅々も斬新だという声があがっていた」とコメント。受賞者とも息の合った掛け合いで会場内が笑いに包まれた。そして、トロフィーと賞⾦15万円が授与された。
そして、最後に⼤賞を『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』が受賞することが発表になった。副賞として製作委員会製作による応募作品のリメイク版または完全オリジナル作品の新作⻑編映画の監督を担当することになる⼤賞。選考委員⻑・清⽔ 崇監督より「特出したものがあった。群を抜いていた」と、コメントがトロフィーと賞⾦20万円とともに贈られた。受賞した『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』の近藤亮太監督は「頭が真っ⽩。北海道の両親にも早く伝えたい」と喜びと⼾惑いを隠せない表情。実は、近藤は第1回の“MOVIE WALKER PRESS賞”を受賞しており、2回⽬にして栄えある⼤賞を⼿にした。
全ての賞が発表となり、清⽔選考委員⻑、堀未央奈、FROGMAN、⼩出祐介、宇野維正、ゆりやんレトリィバァから今回の講評が⾏われ、堀は「しばらくホラーから離れた⽣活をしていたが、私にはホラーが必要だということが分かった」と、今回を機に改めてホラーへの気持ちに気づかされた様⼦。ゆりやんは「選考会議ではボケないんですね、と他の選考委員の⽅から⾔われた。受賞者の⼈⽣がかかっているので、ボケないで真剣に選考した」と話した。また、清⽔監督は「毎年監督としてのライバルを増やしている」ことに複雑な表情を浮かべながらも、レベルが⾼く新しいホラーの切り⼝の作品に⼼の⾼ぶりを感じた様子だった。
第2回の今回は、前回よりもクオリティが更に上がったことを選考委員は実感しており、次回以降の開催と応募作品に⼤きな期待と楽しみを抱いているコメントが相次いだ。
また、授賞式では、第1回の⼤賞を受賞した下津優太監督作品『みなに幸あれ』の特別映像が初解禁され、下津監督が挨拶をした。圧倒的な存在感を放ち今最も注⽬を集める俳優、古川琴⾳を主演に迎え、同名タイトルを⻑編にグレードアップし、2023年中の劇場公開が決定している。ぜひ『みなに幸あれ』にもご注⽬を!
登壇者:選考委員長/清水 崇
選考委員/堀未央奈、FROGMAN、Base Ball Bear小出祐介、宇野維正、ゆりやんレトリィバァ
「第2回⽇本ホラー映画⼤賞」受賞⼀覧
応募期間:2022年10⽉3⽇(⽉)10:00~2022年11⽉30⽇(⽔) 23:59
応募資格:プロ・アマチュアを問わず、年齢、性別、国籍などの制限なく、どなたでもご応募いただけます
対象作品:① 実写映像作品 3分~90分程度の未発表・完全オリジナル新作
② アニメーション映像作品 10秒から30分程度の未発表・完全オリジナル新作
[⼤賞]
授賞作品︓『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』 近藤 亮太
賞⾦:20万円
副賞:運営委員会製作による新作⻑編映画(応募作品のリメイク版または完全オリジナル作品)の監督を担当
[アニメ部⾨賞]
授賞作品:『学校が嫌いだ』 奥⽥悠介
ホラー・アニメーション分野への斬新なアプローチを観点に選考
賞⾦:20万円
[選考委員特別賞]
授賞作品:『いい⼈⽣』川上颯太
将来性を感じさせる作品に贈られる
賞⾦:15万円
[ホラーちゃんねる賞]
授賞作品︓『彼は僕だったかもしれない』⼆⾊冬⾹
記憶に刻まれるような恐怖や狂気の演技を⾒せてくれた出演俳優に送られる優秀俳優賞
賞⾦:5万円
[ニューホープ賞]
授賞作品︓『NEW GENERATION/新世代』 三重野広帆
“オトナ”になる前の荒削りで、尖った、最新の感性とセンスを持つ原⽯に対して贈られる
賞⾦:10万円
[株式会社闇賞]
授賞作品︓「FAAAWWW!!!」 ⻤⽊幸治
前例のないアプローチに果敢に挑み、新しいホラー体験を与える作品に贈られる
賞⾦:10万円
[オカルト部賞]
授賞作品︓『The View』中野滉⼈
「配信動画で⾒たい!!短編作品」に贈られる。
選考・配信は、⼼霊スポット探索・怪談を体当たりで取材するYouTube チャンネル『オカルト部』
賞⾦:10万円
[MOVIE WALKER PRESS賞]
授賞作品︓「笑顔の町」⼩泉雄也
映画情報プラットフォームならではの視点で観る者が怖さを「楽しめる」、映画ファンに広く愛される作品を選出
賞⾦:10万円
[⾖⿂雷賞]
授賞作品︓『絶叫する家』 ⽐嘉光太郎
優れたキャラクターが登場する作品に贈られる(⼈物・怪物などのほか、造形物・アイテムなど、特徴を持ったイメージを含む)
賞⾦:10万円
運営委員会
【主催】株式会社KADOKAWA/ホラーちゃんねる
【協⼒】株式会社ディー・エル・イー/株式会社闇/オカルト部/MOVIE WALKER PRESS/⾖⿂雷
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