本作の重要な役どころである4歳の息子マイケルを演じるのは、この映画がスクリーン・デビューとなるダニエル・ラモント君。映画では、たった一人の家族である父親・ジョンが余命僅かと宣告され、息子の“新しい家族”探しのために奔走する様子を、理解ができなくても、父に寄り添い、一日一日と成長していく姿をとてもナチュラルに演じている。今回、そんなダニエル君のキュートなのに大人びたインタビュー映像を始め、父親役ジェームズ・ノートンと親子のように戯れるメイキング風景を含む特別映像と、静かな演技が心を締め付ける本編の抜き映像が解禁となった。
「好きなものはアイスクリーム。監督は威張ってたよ! でも、言っちゃダメだよ!!」とイタズラっ子のような笑顔で語るダニエル君だが、撮影現場では、初めてにも関わらず、泣いたり、癇癪を起こしたり、ふてくされることもなかったと、ジェームズ・ノートンは当時を振り返る。「遊んでいても、撮影が始まると途端に役に入り込む。自分でも理解できない悲しみと戦う影があって、優しい子どもになるんだ。僕でさえもそこまでの経験はないよ!」と彼の才能を称賛している。
ウベルト・パゾリーニ監督も、「映画が成功するかはある意味賭けだけど、企画当初から子役のマイケルの演技次第だとずっと思っていた。これ以上のものは望めないよ。ダニエルの演技は完璧だった。プロ意識や演技の姿勢、意気込みに理解力……、どれも私がマイケル役に求めていた資質ばかりだった」と満足げな表情で話している。
メイキング映像で見せる無邪気な笑顔とは全く違う悲しみを抑えたダニエルくんの演技を、ぜひスクリーンで観てほしい。
公開表記
配給:キノフィルムズ
2023年2月17日(金)より YEBISU GARDEN CINEMA他 全国順次公開
(オフィシャル素材提供)