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『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』いまさら聞けない!寺山修司ってどんな人?人物像と没後40周年事業をまとめて紹介

©TBSテレビ

 1967年に放送され、放送直後から抗議が殺到、閣議でも偏向番組、日の丸への侮辱として問題視され、郵政省がTBSを調査するに至った、TBSドキュメンタリー史上、最大の問題作と呼ばれた作品が、半世紀の時を経て現代に蘇る。『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』が本日2月24日(金)より角川シネマ有楽町、ユーロスペース、アップリンク吉祥寺ほか全国にて公開となった。

 サブカルチャーの先駆者であり時代の寵児であった劇作家の寺山修司が構成を担当し、街ゆく人々に「日の丸の赤は何を意味していますか?」「あなたに外国人の友達はいますか?」「もし戦争になったらその人と戦えますか?」といった、人々が普段考えないような本質に迫る挑発的な質問を、次々とインタビューしていく。長年タブーとされていた本作を、「現代に同じ質問をしたら、果たして?」という思いから、ドラマ制作部所属で、本作が初ドキュメンタリーとなる若干28歳の佐井大紀は、1967年と2022年の2つの時代を対比させることにより「日本」や「日本人」の姿を浮かび上がらせようと、自ら街頭に立った。

 時代の先駆者であり、今なお語られ続けるカルチャーアイコン・寺山修司。改めてその人物像を紹介しよう。1935年12月10日生まれ。10代初期から文才を発揮し、俳句に夢中になった中学時代を過ごす。高校時代、全国高校生俳句会議を組織し、早稲田大学に進学後、『短歌研究』で短歌研究新人賞特選を受賞、「昭和の啄木」と呼ばれた。幼少期はスポーツ少年で、後に「あしたのジョー」の力石徹の葬儀を主催し話題となった。競馬好きとしても知られ、レース予想の新聞連載や馬主になったりもした。1954年、『チェホフ祭』で短歌研究第2回新人賞受賞。1959年には、詩人・谷川俊太郎の勧めでラジオドラマのシナリオも手がけ始める。30歳になる頃には映画脚本を5本、10本以上のラジオドラマ、20本ほどのテレビドラマ脚本を執筆するなど、新進気鋭の新人作家として高い評価を得ていた。次から次へとジャンルを越境していたが、常に異端者として見られていた。戦後日本の矛盾を鋭く告発し、時代を挑発するスタイルはオピニオンリーダーとして若者たちの熱狂的な支持を受ける。1967年、劇団「天井桟敷」を結成し、数々の前衛演劇を発表。その後も映画監督として、『書を捨てよ町へ出よう』(1971)など6本の劇場用作品と多くの実験映画手がけるなど一つの分野にとらわれない活躍を見せるが、1983年、47歳の若さでこの世を去り、今年没後40周年を迎えた。

©TBSテレビ


 寺山修司没後40年記念認定事業として、3月「毛皮のマリー」、5月「演劇実験室カフェシアター地球空洞説」、6月「テラヤマ音楽劇★くるみ割り人形」、9月「奴婢訓」などの演劇公演や、寺山修司映画祭などが行われる。詳しくは、寺山修司公式ーテラヤマ・ワールドのHP:https://www.terayamaworld.com/(外部サイト)を確認してほしい。まずは、寺山修司と萩元晴彦ディレクターがテレビという公共の電波を使った壮大な実験的番組「日の丸」を半世紀の時を経て蘇らせた本作『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』で、寺山修司が本当にやりたかったことを目撃してほしい。

公開記念舞台挨拶の豪華ゲストが決定!

 ついに公開を迎える映画『日の丸~寺山修司40年目の挑発』の公開を記念して、2/25(土)、26(日)舞台挨拶の開催が決定した。本作のメガホンをとった佐井大紀監督のほか、フィフィ、安藤紘平、笹目浩之、コムアイ、松岡ひとみなど、スペシャルなゲストが登壇する貴重な機会だ。

【日時・会場】
 ① 2月25日(土)
  [会場]東京:角川シネマ有楽町
  [時間]10時30分の回(上映後)
  [登壇]佐井大紀(監督)、フィフィ(タレント)
  [お問い合わせ]TEL:03-6268-0015 HP:https://www.kadokawa-cinema.jp/yurakucho/(外部サイト)

 ② 2月25日(土)
  [会場]東京:ユーロスペース
  [時間]13時20分の回(上映後)
  [登壇]佐井大紀(監督)、安藤紘平(映画作家)、笹目浩之(テラヤマ・ワールド代表)
  [お問い合わせ]TEL:03-3461-0211 HP:http://eurospace.co.jp/(外部サイト)

 ③ 2月25日(土)
  [会 場]東京:アップリンク吉祥寺
  [時 間]16時00分の回(上映後)
  [ゲスト]佐井大紀(監督)、コムアイ(ミュージシャン)
  [チケット発売]
  [お問い合わせ]TEL:0422-66-5042 HP:https://joji.uplink.co.jp(外部サイト)/

 ④ 2月26日(日)
  [会場]大阪:シネ・リーブル梅田
  [時間]9時50分の回(上映後)
  [ゲスト]佐井大紀(監督)
  [聞き手]加美幸伸(FM COCOLO DJ)
  [チケット発売]
  [お問い合わせ]TEL:06-6440-5930 HP:https://www.ttcg.jp/cinelibre_umeda/(外部サイト)

 ⑤ 2月26日(日)
  [会場]愛知:伏見ミリオン座
  [時間]14時30分の回(上映後)
  [ゲスト]佐井大紀(監督)
  [聞き手]松岡ひとみ(映画コメンテーター)
  [お問い合わせ]TEL:052-212-2437 HP:https://eiga.starcat.co.jp/(外部サイト)

TBS DOCS解説「テレビも、SNSも超えて、映画で伝えたいことがある」

 劇場公開や映画祭での上映などドキュメンタリー映画を発表し続けているTBSの新ブランドで、“DOCS”とはDOCUMENTARY FILMS の略称である。202 年よりドキュメンタリー作品だけの映画祭、「TBSドキュメンタリー映画祭」を開催、全22本を上映。第2回となる今年3月開催の「TBSドキュメンタリー映画祭 2022」では、クライマー・山野井泰史の壮絶な人生に迫った『人生クライマー ~山野井泰史と垂直の世界~』や、30歳を目前に控えたアイドルグループ・ももいろクローバーZを追った『ももいろクローバーZ ~アイドルの向こう側~』、社会に衝撃を与えた暴走事故を3年にわたり追い続けた『池袋母子死亡事故「約束」から3年』など、幅広いテーマを扱ったドキュメンタリー全11本を発表。TBS DOCSは、今後も魂を震わす珠玉のドキュメンタリー映画を発信してゆく。

スタッフ&キャスト

監督:佐井大紀
企画・エグゼクティブプロデューサー:大久保竜
チーフプロデューサー:松原由昌
プロデューサー:森嶋正也、樋江井彰敏、津村有紀
総合プロデューサー:秋山浩之、小池 博
TBS DOCS事務局:富岡裕一
協力プロデューサー:石山成人、塩沢葉子
出演:高木史子、村木眞寿美、金子怜史、安藤紘平、今野 勉
語り:堀井美香、喜入友浩(TBSアナウンサー)

オフィシャル・サイト

 hinomaru-movie.com(外部サイト)

公開表記

配給:KADOKAWA
2月24日(金) 角川シネマ有楽町、ユーロスペース、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開

(オフィシャル素材提供)

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