女優の綾瀬はるかが史上最強のダークヒロイン役を演じる映画『リボルバー・リリー』の豪華キャストお披露目会見が都内で行われ、主演の綾瀬、共演の長谷川博己、羽村仁成(Go!Go!kids/ジャニーズJr.)、シシド・カフカ、古川琴音、清水尋也、ジェシー(SixTONES)、豊川悦司、行定 勲監督、長浦 京(原作)の紀伊宗之(企画プロデュース)も登壇して作品について期待のコメントがなされた。
本作は、『第19回大藪春彦賞』を受賞した長浦 京氏のアクション小説を実写化。1924年の大正末期、関東大震災後の東京を舞台に、16歳からスパイ任務に従事して、東アジアを中心に3年間で57人の殺害に関与した元諜報員・小曽根百合(綾瀬)が消えた陸軍資金の鍵を握る少年・細見慎太(羽村)と共に帝国陸軍に立ち向かうさまが描かれる。昨年の夏に約3ヵ月に及ぶ撮影を敢行。今は世界に通用する日本映画を目指して、編集中。
最初にキャスト陣が全長約13mのランウェイを華麗に闊歩して、本作をアピール。
最強のダークヒロインという新境地に挑んだ綾瀬は「ちょっと慣れない、このような登場で緊張しました」とにっこり。背中が大きく開いた黒のロングドレス姿で会場を魅了した。メイキング映像では、綾瀬演じる大正期の衣装をまとった小曽根百合が銃を撃ちまくるシーンや、野原での肉弾戦などが披露された。綾瀬は、作品のために髪も切って、身体をはったハードボイルド・アクションに果敢に挑戦している。
オファー時の心境を聞かれた綾瀬は「すごくスケールの大きな作品。映像になるとどんなふうになるんだろうとドキドキ感とワクワク感がありました」と話す。さらに、編集中の本作について「心が揺さぶられるような作品になったらいいなと期待しています」と願いを込めた。
ランウェイでの登場に緊張気味の長谷川は「大正末期という、日本にすごく威厳があって、生きることに必死で、人と人とのつながりが熱くて、そういう時代を生きれるのはいいなと思って(オファーを)受けさせていただきました。綾瀬さんとは2年続けて共演できて、すごく良かった。行定監督の作るアクション映画にもすごく期待しています」と映画完成への期待感を語った。
綾瀬が演じる百合と行動を共にする少年役を務めた羽村は、映画初出演。そんな羽村は「初めての映画出演で、行定監督や、綾瀬さんをはじめとした共演者の皆さんとお芝居をご一緒させてもらうと思うと、ワクワクの気持ちで胸がいっぱいでした。どのシーンも印象に残るシーンばかりで、すごくかっこいい映画になっていると思います!」と興奮気味の撮影を振り返っていた。
ランウェイで敬礼ポーズを決めたジェシーは「リボルバー・ジェシーです」と自己紹介して会場を笑いで盛り上げた。「アクション・シーンや激しい銃撃シーンの壮大なスケールの中、こんなに素晴らしいキャストのなかに僕がいるんだと、不安な一面もありましたが、周囲に支えられて走り切ることができました」と共演者たちへ感謝の言葉を述べた。
寡黙なイメージの豊川も「リボルバー・悦司です」と自身を紹介して会場の笑いを誘った。これにはジェシーも大笑い。豊川は「僕は、檀 一雄先生の『夕日と拳銃』という小説が大好きなんですが、本作のお話を聞いた時に、それに勝るとも劣らない、素晴らしい冒険物語だ、すごいなと思いました。参加できて嬉しいです」と笑顔で語った。
素敵なドレス姿で登場したシシド・カフカは「行定監督から『ドラマー、ミュージシャンとしての佇まい、立ち居振る舞いに期待しています』と言われました。監督の言葉を支えに撮影に臨みました。ドラムスティックの代わりにウィンチェスター(ライフル)を振り回している姿を、この映画の楽しみに加えていただけたら嬉しいです」とコメント。
古川は「台本をいただいた時に、アクション・シーンの規模の大きさにワクワクが止まりませんでした」と興奮気味に話した。
劇中で綾瀬と敵対関係にある人物を演じた清水は「大先輩の綾瀬さんと正面からぶつかることでたくさんのことを勉強させていただこうという思い、精一杯臨ませていただきました」と意気込みを振り返っていた。
アクション大作に挑んだ行定監督は「“みんなが分かる多数決みたいな映画”じゃない、そういう映画になっていればいいなと思います」と作品を熱くアピールした。
8月11日の公開で、詳しい内容や役柄についてはまだ明らかにされていないが、会見に出席した人物以外にも、内田朝陽、橋爪 功、板尾創路、吹越 満、阿部サダヲ、石橋蓮司、佐藤二朗、野村萬斎らが出演することが発表された。
東映公式チャネルURL(メイキング映像):
登壇者:綾瀬はるか、長谷川博己、羽村仁成(Go!Go!kids/ジャニーズJr.)、シシド・カフカ、古川琴音、清水尋也、ジェシー(SixTONES)、豊川悦司、行定 勲監督、長浦 京(原作)、紀伊宗之(企画プロデュース)
(取材・文・写真:福住佐知子)
公開表記
配給:東映
2023年8月11日 全国公開