イベント・舞台挨拶

『劇場版 ナオト、いまもひとりっきり』トークイベント

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 原発避難地域に住む男性を約10年に渡り追い続けたドキュメンタリー映画『劇場版 ナオト、いまもひとりっきり』。公開2週目の3月4日 (土)はTBSラジオ『アシタノカレッジ 』金曜パーソナリティで『父ではありませんが第三者として考える』が出版されたばかりの武田砂鉄(ライター)と中村真夕監督のトークイベントが行われた。

 「復興五輪という言葉のまやかし。誰も見てない聖火リレーや、復興五輪という名目のためだけに作られた夜ノ森駅の施設など、虚無の中で五輪が行われていた。まるで、びんぼっちゃまみたいな復興五輪をとんでもないお金をかけて本当にやってしまったという罪深さを感じた」と武田砂鉄は本作の感想を述べた。
  ※ びんぼっちゃまとは漫画「おぼっちゃまくん」に登場する、前半分しか服を着ていないキャラクター。

 東京オリンピック開催が決定した瞬間、中村監督はナオトさんと一緒にいた。「これで福島は忘れ去られるなとナオトさんは語っていた」。また、延べ8年に渡りナオトさんを撮り続け「ナオトさんは楽しみながら動物たちと生きていて、震災でナオトさん以外の人が住んでいないあの場所が桃源郷にも感じた。本人も動物みたいな人で、約束しても全然会えなくて、6時間位経ってどこかに行ってたのか、ふらっと現れる」と富岡町とそこで暮らすナオトさんについて語った。

 原発再稼働の動きが急速に高まっている今の日本の現状について武田砂鉄は「311に起きたことについて考えるけど、本当は310(原発事故前)までに何をしていたかを今一度考えなければならないと語っていた反原発のジャーナリストのことを思い出した」と危機感を露わに語った。

公開表記

 配給:Omphalos Pictures (オンファロスピクチャーズ)
 2月25日(土) シアターイメージフォーラムにて公開

(オフィシャル素材提供)

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