インタビュー

『犬、回転して、逃げる』西垣匡基監督 オフィシャル・インタビュー

Ⓒ2023映画「犬、回転して、逃げる」製作委員会

 関西で絶大な人気を誇る劇団「ヨーロッパ企画」出身の西垣匡基監督の長編映画初監督作品で、映画初主演となる人気グループ「7ORDER」のメンバー・長妻怜央と、AKB48元メンバーの宮澤佐江らが「シュール」かつ「おとぼけ」全開のキャラクターを演じる映画『犬、回転して、逃げる』が3月17日(金)よりシネ・リーブル池袋、シネ・リーブル梅田ほかにて全国順次公開される。この度、公開を前に、西垣匡基監督のオフィシャル・インタビューが届いた。

西垣匡基監督

 1985年、和歌山県生まれ。
 2010年に関西で絶大な人気を誇る劇団「ヨーロッパ企画」に参加。テレビ番組「ヨーロッパ企画の暗い旅」(11年~)のディレクターとして活躍。作家としてTVドラマの脚本やバラエティ番組の構成などを多数手がける。
 2018年にフリーの作家・演出家として活動拠点を関西から東京に移し、映画『白爪草』(20)やhuluドラマ「さよなら、ハイスクール」(22)、tvkドラマ「信長未満」(22)の監督・脚本と精力的に活躍している。

本作のアイデアを思いついたのはどういう時でしたか?

 猛烈な速さで犬が回転しているのを見かけました。「この渦の中に手を突っ込んだらどうなるだろう!」と思ったのが着想のきっかけです。

劇中に登場する、盗まれたものを元に戻す「戻し屋」という仕事は架空ですか?

 そうです、架空ですね。いつのまにか盗まれて、いつのまにか戻っているのって、面白いなって。夜中にこっそりおもちゃたちが抜け出しているイメージです。

キャストには、イン前に何か話しましたか?

 コメディだけど面白く演じようとしなくていいと話しました。でもわざわざぼくが言わなくても、出演者の方はみんなそう思っているらしかったです(笑)。とっても幸せな方々に恵まれたなぁと思いました。淡々と不思議な人であってほしい、登場人物を全員愛らしく撮りたいと、キャストにもスタッフにも伝えました。

長妻さんはご一緒していかがでしたか?

 おこがましいようですが、一番自分の本にハマったというか、寄り添ってくれたと感じます。長妻さんは役を作りあげながらも、相手の役者さんに合わせてお芝居をされてたのが、おおっ!となりました。一応自分の中でプランは練ってきているけど、すぐに対応するというか膨らませるというか。撮っている最中からまた長妻さんとお仕事がしたいと思ってました(笑)。

宮澤さんはご一緒していかがでしたか?

 お綺麗なのはもちろんなんですけど、コメディエンヌだなと思いました。宮澤さんが本来持っている「しれっと変なことをする」そして「同性に支持される魅力」があって、それをそのまま切りとらせてもらった感じです。ぼくは彼女は日本一のコメディエンヌになると確信しています。

なだぎさんはご一緒していかがでしたか?

 昔からザ・プラン9さんのファンだったので、めちゃくちゃ緊張しました。なだぎさんは、R-1(グランプリ)に出たりと自分で出力する人だと思っていたんですけれど、お話ししていくうちに、受け芝居の大事さを考えていらっしゃって、勝手にシンパシーを感じました。移動中のバスの中で「役作り」についての話を聞かせていただいたことは、ぼくの宝箱の中にしまっています。

天然くんの声としての出演に加えてニュースキャスター役としても登場するアナウンサーの登坂淳一さんとはご一緒していかがでしたか?

 登坂さんはYouTubeで激しい漫画を淡々とまじめに読むという企画をされていて、コメディがお好きなんじゃないかなと思っていました。僕は朴訥とした感じで変なことを言うというのが根本的に好きなので、登坂さんにナレーションをやっていただければと思いました。
 ニュース・シーンは、おんぶに抱っこで(笑)。ニュース原稿の言い回しをチェックしていただいて「こういう言い方はどう?」とか、優しく赤ペンを入れてもらいました。

読者にメッセージをお願いします。

 劇場には、サウナに来るみたいな感じで好きな洋服を着て、好きな友達と構えずに来てもらえればと思います。いっぱい小ネタを入れたんで、自分のお気に入りのところを見つけて欲しいです。本作は怖くないし、落ち込まないし、後味も悪くない、と思います(笑)。なので安心して観に来てくださいませ。

公開表記

配給:アイエス・フィールド
2023年3月17日(金) シネ・リーブル池袋、シネ・リーブル梅田 ほか全国順次公開

(オフィシャル素材提供)

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