東芸大大学院映像研究科修了作品『しんしんしん』(2011)、ndjc2018『サヨナラ家族』(19)などを手掛けた眞田康平による長編第二作『ピストルライターの撃ち方』がユーロスペースにて6/17(土)より劇場公開が決定。
あわせて特報・新規ビジュアルが解禁になったほか、今泉力哉監督をはじめとした著名人からの推薦コメントも到着した。
オール宮城県ロケにて撮影された本作は、再び原発事故が起こった地方を舞台に、ヤクザの下で除染作業員を運ぶチンピラ、ムショ帰りの親友、出稼ぎ風俗嬢による共同体の再生と崩壊を描いた群像劇である。
主演に、瀬々敬久監督作品に多数出演し、自身で劇団「狼少年」を主宰する奥津裕也を迎え、中村 有、黒須杏樹の3人を中心にテレビ朝日系列『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』で知られる杉本凌士、高橋ヨシキ監督作品『激怒』の小林リュージュ、安楽 涼監督作品『夢半ば』の柳谷一成と実力派キャストが脇を固める。
応援コメント
今泉力哉(映画監督)
不器用にしか生きられない人たちの間に生まれるおかしさや温かさがあって好きです。映画『しんしんしん』を観て、とても惹かれた奥津裕也さんと眞田監督の関係、また、奥津さんと中村 有さんとの間に流れる空気がとても魅力的でした。現実の世界では2度目の原発事故が起きませんように。
大島葉子(女優)
眞田康平監督は、どうしようもない人間のどうしようもない優しさを描くのが上手い。
『しんしんしん』の時にも思ったのだけれど、登場人物に愛おしさを感じずにはいられないのだ。そして、奥津裕也が人間味があって静かで、とても良い。
栢野直樹(日本アカデミー賞受賞撮影監督)
演劇的な企みが奏功している。
寓意に満ちた近未来、絶望的な閉ざされた舞台で男たち女たちが罵り合う。
救いを求めず、重い荷物と向き合い、未来のない未来を語る主人公の虚しさが切なく愛しい。
タガが外れてしまった現世(いま)を生きる我々が見るべき青春映画である。アメリカンニューシネマの臭いがする。
ストーリー
遠くない未来、地方で再び原発事故が起こった。しかしその隣町では一見変化のない生活が続いている。
ピストル型のライターで煙草に火をつけるチンピラの達也は、ヤクザの下で立入禁止区域の除染作業員をタコ部屋まで運ぶバンの運転手をしている。
そんな彼の下に、刑務所に入っていた親友の諒と出稼ぎ風俗嬢のマリが転がり込んできて、行き場の無い3人の共同生活が始まる。
(2022年、日本、上映時間:118分、R-15+)
キャスト&スタッフ
出演:奥津裕也、中村 有、黒須杏樹
杉本凌士、小林リュージュ、曽我部洋士、柳谷一成、三原哲郎、木村龍、米本学仁
監督・脚本:眞田康平
プロデューサー:奥村 康
撮影:松井宏樹
制作:宮後真美
オフィシャル・サイト(外部サイト)
公開表記
配給:Cinemago
2023年6月17日(土)よりユーロスペースほか全国順次公開
(オフィシャル素材提供)