漫画から飛び出たような個性豊かなキャラクターたちが奏でるオフビートな笑いと本格アクションで、Filmarks初日満足度ランキング第1位、日本映画批評家大賞・新人賞(第31回新人監督賞:阪元裕吾/新人女優賞:伊澤彩織)を獲得した、殺し屋女子2人組のアクション映画の待望の続編『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』が3月24日(金)より、新宿ピカデリー他にて公開される。
この度、1作目に続き、まひろ役で主演した伊澤彩織のオフィシャルインタビューが到着した。
なお、池袋シネマ・ロサでは、続編の公開を前に、前作『ベイビーわるきゅーれ』が3月23日(木)まで上映中。その他の劇場に関しては、順次、前編の公式サイトの劇場情報に掲載される。
伊澤彩織
1994年2月16日生まれ、埼玉県出身。
スタント・パフォーマーとして、映画『キングダム』(19)、『るろうに剣心 最終章』(20)、『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』(21)、『ジョン・ウィック』新作(23)などで、メインキャストのスタント・ダブルを担当。
役者としての主な出演作に映画『ある用務員』(20)、『ベイビーわるきゅーれ』(21)、『オカムロさん』(22)などがある。
続編ができるとなって、どう思いましたか?
『ベビわる』の世界が続くということに幸せを感じましたし、幸せと同じくらい不安でした。撮影が始まる前日まで実感が湧かなくて、まひろに戻れるかなと思っていました。衣装とヘアメイクによってまひろになって、隣にちさとがいる状態になってやっと自然に「帰ってきた」と思えました。
初めて『2』の脚本を読んだ時の感想はいかがでしたか?
一番印象に残ったのは、ラストのタイマン・バトルのト書きに、まひろとゆうりの心理状況がびっしりと書いてあったことです。拳を合わせた瞬間に互いが『目の前の貴様を殺す』ということに集中し、まひろとゆうりの一挙一動にその感情が表れているという内容で、まるで少年漫画や格闘アニメのナレーションのようでした。読んでいる時から熱い闘いになると感じ、野生的な戦いにしたいと思いました。
2作目の新たな敵として、殺し屋協会アルバイトのゆうり役に丞威さんが抜擢されましたが、ご一緒していかがでしたか?
映画『TOKYO TRIBE』で丞威くんのアクションを観た時から衝撃を受けていましたし、MV「VOICES」やドラマ「コードネームミラージュ」などの出演作を見ても、独特な存在感があり、狂気を感じる動きや表情に魅了されていました。私にとって「画面の中にいる人」という存在だったので、まさか一緒にアクションさせてもらえる日が来るとは思っていなかったです。フランクな性格で、立ち回りも正確なので安心感がありました。正直言うとタイマン・バトルの撮影は記憶がすっぽり抜けているんです。かなり集中できていたんだろうなと思います。
阪元監督とはどのような話をしましたか?
監督とは笑えるアクションの動画を送り合ったりして、バスター・キートンの作品や「トムとジェリー」のアニメみたいにもっと笑えるスラップスティック・コメディがやりたいねと話していました。最近のアクションの流行は、リアルな戦闘術を見せる傾向にあり、コメディ・アクションができる物語が少ないようにも感じていたので、盛り込んでもらえて嬉しかったです。
ちさととの関係性についてはどのように考えて演じましたか?
前作ではちさととの間に壁があるように感じていましたが、今作ではちさととずっと一緒にいます。自然と仲良くなっているけど、ソファではじまり、ソファで終わる2人の生活は相変わらず。おでこを合わせるシーンはあかりちゃんと「ラブ・シーン」と呼んだりしていて、友情や愛情というよりも、長く一緒にいる相手にしか生まれない特別な絆があることを感じました。
2作目の見どころはどこですか?
2人組のペアというのを楽しんでもらえるとうれしいです。ちさまひとまこゆう兄弟の対比として、衣装の入山さんは青色と黄色で対照的な色合いにしてくれたり、カメラの伊集さんは撮影の時に、ちさまひを下からのアングル、兄弟を上からのアングルで撮ることで受けてたつ側と挑む側の構図を作ってくれました。田坂さんと宮内さんの関係性も見どころで、みんなが主人公みたいで、みんなキャラが濃くて愛せるので、それぞれのスピンオフ作品を監督に撮ってほしいくらいです。
公開表記
配給・宣伝:渋谷プロダクション
2023年3月24日(金)~新宿ピカデリー他にて公開
(オフィシャル素材提供)