2009年に日本公開し、その巧妙かつ驚きのラストで話題となりカルト的人気を誇る『エスター』。その前日譚(エピソードゼロ)を描いた最新作『エスター ファースト・キル』が、2023年3月31日よりTOHOシネマズ 日比谷ほかにて全国公開となる。この度、イザベル・ファーマン、ウィリアム・ブレント・ベル監督らが撮影裏を明かすメイキング特別映像&メイキング写真が到着した。
行方不明になってから4年――
10歳になって戻った娘・エスターは、何かがおかしい。
2007年、アメリカで暮らすオルブライト家は、4年前に6歳で行方不明となった愛娘エスターの失踪事件に今なお心を痛めていた。そんなある日、エスターが保護されたという思いがけない知らせが夫妻のもとに届く。この奇跡のような出来事を手放しで喜ぶ一家。驚くほど成長したエスターは聡明で才能も豊か。画家の父親に昔以上にべったりだった。
また、あの幸せな時が帰ってくる――。
だが、母親は知っていた。
この娘が別人だということを。
ファン待望の、前作の前日譚『エスター ファースト・キル』。
前作『エスター』では、裕福な一家、コールマン家が孤児院からエスターを養子に迎えるところから始まる。彼女は聡明で、画才もあり、家族に喜びを持って受け入れられ、親子として幸せな関係を築いていく……はずだった。彼女の真実を知った時、その結末に世界中が恐怖に飲み込まれ話題となった。日本でも大反響を呼び起こした『エスター』から14年。エスターはいかにして凶暴性を秘めたサイコパスへと覚醒したのか。
本作では、オルブライト家を舞台に彼女の衝撃的な過去が明らかとなる。
当時12歳でエスターを演じたイザベル・ファーマンが25歳にして子役を再演。監督は、『ザ・ボーイ ~残虐人形遊戯~』(20)のウィリアム・ブレント・ベルがつとめ、脚本を『パラサイト 禁断の島』(19)のデヴィッド・コッゲシャルが手がけた。また、オルブライト家の母親役に『ボーン』シリーズ(02~07)のジュリア・スタイルズ、父親役には『逆行』(15)のロッシフ・サザーランド、息子役に『傲慢な花』(22)のマシュー・アーロン・フィンラン、そして事件に関わる刑事役には『GODZILLA ゴジラ』(14)のヒロ・カナガワが出演する。
前日譚を製作するにあたり、エスター役には前作で偉大な功績を残したファーマンしかあり得ないというベル監督をはじめ、スタッフら満場一致の思いで彼女の再演が実現した。本映像では、撮影時23歳だったファーマンを、実年齢より13歳若く見せるための驚きの撮影手法が明かされる。
再びエスターを演じることについて、ファーマンは「エスター役を再び演じることになり、恐怖に襲われたわ。架空の物語だと分かっていてもカメラが回るたびに緊張してた」と当初は不安もあったようだ。エスターの母を演じたスタイルズは実はホラーが苦手だが、「脚本を読む手が止まらなくて、撮影が始まるのが待ち遠しかった」とその巧妙なストーリーにのめり込んだという。エスターとの身長差を出すため、スタイルズは高さ18センチの厚底のブーツを履き、さらに走らなければならないという苦労もあったのだ。エスターがアメリカに来た経緯や過去が明かされる本作について、ベル監督は「イザベルが少女を演じるんだ。今から楽しみで仕方ない。みんなやる気だよ」と期待を込める。そして映像の中には、ボディダブル(代役)を務めた2人の少女の姿も。イザベルにとって2人の存在は大きな助けになったようで「私を小さく見せるためにさまざまな工夫を凝らしてる。その一つの方法が2人のボディダブルに演じてもらうことよ。2人との共演が最も楽しかった」と、現場には3人のエスターがいたことを明かした。
前作とはまた違ったアプローチも見どころの一つだが、ベル監督や原案・プロデューサーのメイスがこだわったのは、地に足の付いた映画作りだった。CGに頼らず、昔ながらの“映画のマジック”を使い、遠近法や特定のアングルでの撮影、代役やスタントマンを取り入れ、観客が見ている映像の9割は実際に撮影現場で撮ったものに仕上がった。映画的トリックでスクリーンに戻ってきた10歳のエスター。現在26歳に成長したファーマンの更なる怪演にご期待を!
公開表記
配給:ハピネットファントム・スタジオ
2023年3月31日(金) TOHOシネマズ日比谷 他全国ロードショー
(オフィシャル素材提供)