数々の衝撃作を⼿がけてきた奥⽥庸介監督6年ぶりとなる最新⻑編映画『⻘春墓場』が、2023年7⽉8⽇(⼟)渋⾕ユーロスペースほかロードショーが決まった。
今回の情報解禁に合わせ、特報と場⾯スチールを解禁。併せて、東京国際映画祭プログラミング・ディレクターの市⼭尚三⽒と、東京フィルメックスプログラミング・ディレクターのコメントが到着した。
東京の下町、中華料理屋で働く男がアルバイトの中年⼥性に「息⼦が虐められているので相談に乗ってほしい」と頼まれる。渋々引き受ける男だったが、中年⼥性の息⼦は虐めを認めようとしない。
漫画家の⻘年は合コンで出会った劇団員の⼥性となるがままに同棲をはじめる。劇団員への気持ちが曖昧だった漫画家だったが⼀緒に暮らす内に愛情を感じはじめる。そんな中漫画家に昔の恋⼈から電話が来る。
――2つの物語が交錯する時に悲劇が起こるのだった。
本作を⼿がけた奥⽥庸介監督は、早稲⽥⼤学の卒業制作『⻘春墓場』が08年と09年にゆうばり国際ファンタスティック映画祭⼊選。10年に『⻘春墓場~明⽇と⼀緒に歩くのだ~』が同映画祭3度⽬のノミネートでグランプリを獲得。11年には『東京プレイボーイクラブ』で商業映画監督デビューし全国公開されたほか、釜⼭国際映画祭や東京フィルメックス、ロッテルダム国際映画祭のコンペティション部⾨であるタイガー・アワードに出品。以降、『クズとブスとゲス』『ろくでなし』などの意欲作を⽣み出し、その圧倒的な映像センスと、社会の枠からはみ出てしまった⼈間たちの運命が交錯する群像劇は、多くの注⽬を集めてきた。
そんな奥⽥監督の6年ぶりの⻑編最新作『⻘春墓場』は、⾃⾝のデビュー作と同名のタイトルを名付けた、原点回帰とも⾔うべき意欲作。虐められる⾼校⽣とその⺟親、漫画家と同棲中の恋⼈―――2つの物語が交錯した時に起こる悲劇を描き、2021年開催の第22回東京フィルメックにて、⽇本映画で唯⼀コンペティションに選出された。元東京フィルメックス プログラミングディレクターで、2015年に『クズとブスとゲス』を同映画祭で上映し、現在は東京国際映画祭のプログラミングディレクターを務める市⼭尚三⽒は「バイオレンスとラブロマンス、⼀⾒関連性のない⼆つのストーリーが奇跡的に融合する『⻘春墓場』は奥⽥庸介の特異な才能が開花した驚くべき傑作だ」と絶賛。東京フィルメックス プログラミング・ディレクターの神⾕直希⽒は「それを観たら、それまでの⾃分ではいられなくなるような映画。奥⽥庸介は、そんな映画を⽣み出すことができる、数少ない映画作家の⼀⼈だ」とコメントを寄せている。
コメント
市⼭尚三(東京国際映画祭 プログラミング・ディレクター)
バイオレンスとラブロマンス、⼀⾒関連性のない⼆つのストーリーが奇跡的に融合する『⻘春墓場』は奥⽥庸介の特異な才能が開花した驚くべき傑作だ。
神⾕直希(東京フィルメックス プログラミング・ディレクター)
それを観たら、それまでの⾃分ではいられなくなるような映画。奥⽥庸介は、そんな映画を⽣み出すことができる、数少ない映画作家の⼀⼈だ。『⻘春墓場』のような映画に相対すれば、観るほうも無傷ではいられないかもしれないが、それが映画を観るということであり、アートに触れるということなのだろうと思う。
公開表記
配給:イハフィルムズ
2023年7⽉8⽇(⼟) 渋⾕ユーロスペースほかロードショー
(オフィシャル素材提供)