イベント・舞台挨拶

『この小さな手』初日舞台挨拶

©映画「この小さな手」製作委員会

 育児放棄をしていた父親が、幼い娘と懸命に向き合おうとする姿を描いた映画『この小さな手』が4月8日(土)ついに公開! 同日には都内映画館で初日舞台挨拶が行われ、主演の武田航平、子役の佐藤恋和、そして中田博之監督が登壇した。

 父親役に初挑戦した武田は「監督から言われたのは『イケメンっぽくしないで欲しい』ということ。それは自分にとって挑戦で、どこまで役柄と向き合えるのか? それが本作での課題でした」と明かしながら「脚本を読み込んでいく中で、子どもと向き合うことへの大変さと、夢を追いながらも家族を支えていく難しさを理解していくうちに、演じた和真の気持ちが分かっていきました。和真は向き合おうとしたのではなく、家族を守り自分の夢を追うために生きた結果、子どもや家族と向き合えなくなってしまったのだと思った」と心境を理解していた。

 子育てをする中で父親として自問自答する時期があったという中田監督は「そんなタイミングで本作の原作を読んで、和真の気持ちに共感した」と原作コミックに惚れ込んだそうで、「ラスト・シーンは映画オリジナル。撮影していく中で変更するべきではないかと思って、原作の郷田マモラ先生に相談して撮りました。しかもただ脚色するのではなく、先生にそこを漫画として新規に描いていただき、それを元に脚本化していきました」と原作者の協力に感謝していた。

 今月から小学生になった佐藤は、父役の武田について「お兄ちゃんみたいだった」とはにかむと、武田は「僕はまだ子どもがいないので、恋ちゃんといる時間が自分としても役としても成長する時間だった。恋ちゃんが遠慮なく“航ちゃん!”と呼んでくれて行動を共にしてくれたので、自然と父親になれたようなそんな心強さがありました」としみじみ。武田が「恋ちゃん、今の僕のお話は理解できた?」と確認すると、当の佐藤は「ん~?」とはにかんで場内をほっこりさせていた。

 さらに武田は、集まった報道陣に佐藤の可愛らしい発言を記事にしてもらおうと「撮影の思い出とかある?」と佐藤に質問。すると佐藤は「航ちゃんが肩車をしてくれた!」と嬉しそうに答えて、武田は「うおー! 俺のイメージが上がるばかり!」とメロメロだった。さらに佐藤は「2人ともカッコ良かったよ」と大人2人を持ち上げて、武田は「撮影でもこの舞台挨拶でもお世話になっちゃった……」と6歳児に頭を下げていた。

 津田寛治、松下由樹、寺脇康文らベテラン勢が脇を固める。武田は「それぞれキャラと個性がある中で、皆さんが和真を応援してくれた」と先輩たちの広い懐をリスペクトすると、中田監督は「松下さんは企画段階から本作に賛同してくれて、それをきっかけにスタッフ・キャストが集まりだした。編集作業で疲れたときは、最後の松下さんの笑顔を見て癒されていました」と謝辞を述べていた。

 最後に主演の武田は「僕にとっても大切な作品になった。この作品がより多くの方々に届くように精進していきます」と大ヒット祈願。佐藤も「皆さん、今日は来てくれてありがとうございます!」、これが長編映画監督デビューの中田監督は「集まってくれたキャスト&スタッフの皆さん、今日来てくれた観客の皆さん、本作に関わったすべての方々に感謝します。今後ともよろしくお願いいたします」と封切りを喜んでいた。

 登壇者:武田航平、佐藤恋和(子役)、中田博之監督

公開表記

 配給:フルモテルモ
 4月8日(土)よりユーロスペース他 全国順次公開中

(オフィシャル素材提供)

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