2021年に大ヒットした中国製作のCGアニメーション映画『雄獅少年/ライオン少年』(5月26日公開)の完成披露試写会が4月18日(火)に都内劇場で行われ、日本語吹き替えを担当した花江夏樹、桜田ひより、山口勝平が参加した。
日本語吹き替え版お披露目後に登壇した声優陣。それぞれ本作のテーマ・カラーである“赤色”をファッションに取り入れていた。主人公チュン役の花江は「映画を観る前は日本のお正月によく見る獅子舞を思い描いていたけれど、そのイメージとは全然違った。獅子舞の躍動感と色鮮やかさがCGアニメーションになってよりダイナミックに描かれている。物語にはスポ根要素もあって、濃密に描かれる修行の過程など観ていて飽きさせない」と絶賛。
チュンの親友・マオ役の山口は「映像が綺麗で中国製作のCGアニメーションのレベルの高さに驚きました。ジャッキー・チェン映画的な要素もあって、カンフー映画へのリスペクトも感じた」と太鼓判。ヒロインで主人公と同じ名前を持つ少女チュン役の桜田は「獅子舞が揃った姿は圧巻です! 主人公のチュン君が後半になるにしたがって顔つきも体つきも変わっていく。その段階を見守っている私たちからすると、頑張れ!と感情移入してしまう。真面目なシーンの中にコメディ要素があるのも面白ポイント」と魅力されていた。
本作が2度目の声優挑戦という桜田は、ラッキーにもアフレコ収録現場で花江に会うことができたそうで「これは現実なのか?と思うくらい終始緊張しました」とアニメ好きゆえに名声優との邂逅にドッキドキ。その際に花江から「楽しんでやってほしい」とアフレコ収録に際してのアドバイスを受けたそうで、桜田は収録を振り返って「頑張りました!」と喜色満面だった。一方の花江は「桜田さんにはクール・ビューティーというイメージがあったので緊張しました。でも実際は年相応の方で、アニメ好きなので緊張されていたんだなと思った」と理解を示し、桜田は「バレていましたね!」と照れていた。
また本作にちなんで「運命が変わった出会い」をそれぞれ発表。花江は『雄獅少年/ライオン少年』を運命的出合いとして「いい作品に出合えたというのもそうだし、師匠役を演じた山寺宏一さんが直属の先輩なので、そこもすごく運命的。役者として感じるところがありました」としみじみ。そして山口は、声優界での師匠格にあたる野沢雅子と肝付兼太との出会いを運命の出会いに挙げていた。
一方、桜田は「私はお二人と違って師匠の話ではないのですが……」と恐縮しつつ「愛犬との出会い」と発表。「犬を飼ってそれが生活の一部になったときに、犬がいるのといないのとでは全然違うと思った。犬を飼う前はどういう生活をしていたのかと思うくらい、愛犬との出会いが自分の人生を変えてくれた」と目を細めていた。
そんな中、本作の日本での大ヒットを祈願すべく、横浜中華学校校友会国術団による本物の中国獅子舞による演奏&演舞がサプライズで行われ、劇中さながらの躍動感溢れる獅子舞の動きに会場は大盛り上がり! 最後は「本作が観客の心を掴む」という意味が込められた「銀幕覇主」という字の書かれた垂れ幕でフィニッシュ! この粋なサプライズに「可愛い!」(山口)、「迫力大!」(花江)、「目があった瞬間、射貫かれたような気分になった」(桜田)と大興奮だった。
そして5月26日の劇場公開に向けて、桜田は「私自身、声優としてたくさん経験をさせてもらった大切な作品になりました」、山口は「温かい涙が流れる作品で、自分の声優経験の中でも素晴らしい作品に出合えたと思います」、花江は「年代によって登場人物の誰に共感するのかが変わる作品なので、幅広い世代の方々に楽しんで観てもらえるはずです」と期待を込めていた。
登壇者:花江夏樹、桜田ひより、山口勝平
公開表記
配給:ギャガ、泰閣映畫、面白映画、Open Culture Entertainment
5月26日(金) 全国公開
(オフィシャル素材提供)