2023年4月27日(木)、TOHO シネマズ六本木にて、『嘘の起源』プレミアム上映イベントが行われ、映画『絵掻きうた』より、後藤 大・岡野海斗・秦 健豪・古賀成美、映画『ホワイト ライ』より瑚々・田口愛佳・安井謙太郎が登壇。それぞれの役づくりについて語った他、本作のテーマにちなんで、それぞれの「最近ついた嘘」を明かした。
『絵掻きうた』と『ホワイト ライ』は、「人はなぜ嘘をつくのか?」という問いに、気鋭の映画監督2人が挑むプロジェクト「嘘の起源」より生まれた2作品。
『絵掻きうた』の主人公は、「相手の抱える本当の気持ち」が描く絵に表れてしまう似顔絵師。主演を「仮面ライダーギーツ」の後藤 大が務めるほか、岡野海斗、秦 健豪、古賀成美、広橋佳苗、田中ヒロコがキャストに名を連ねる。「ホワイト ライ」では、ミスマガジン2022でグランプリを受賞した瑚々が、親友との過去の出来事に縛られている就活生・楓花を演じる。楓花の親友・真由役に田口愛佳(AKB48)、楓花の幼なじみ・優太役に安井謙太郎(7ORDER)がキャスティングされたほか、北澤早紀(AKB48)、崎浜梨瑚、雨宮ゆら、川田広樹(ガレッジセール)が出演。
舞台挨拶は、秦 健豪(朔太郎役)と古賀成美(純菜役)の2人がMCとして進行。
まずは、『絵搔き歌』の後藤 大(主演:薫 役)と岡野海斗(難波 役)に質問。
相手の気持ちが見えて絵を描く絵描きという変わった“薫”役の役作りについて、演じた後藤は、「まず、劇中の絵は全部自分で描きました。そして、相手の気持ちが見えてしまうことって、一見超能力のように見えるかもしれませんが、なるべくそうならないように気をつけまして演じました」と答えた。
そして、映画初出演について聞かれた岡野は、「(映画作品が)作られていく段階を初めて見られたことと、長いスパンでひとつの役を演じきったことも初めてでしたが、緊張しながらも、楽しく演じることができました」と話した。加えて「僕も“難波”のようにあまり嘘をつかないタイプなので、そこは作り込むことなく、そのまんまで演じれましたが、遠慮がちな部分は僕とは違ったので、その点はキャラクターを追求しながら演じました」と明かした。
続いて、『ホワイト ライ』の瑚々(楓花 役)、田口愛佳(真由 役)、安井謙太郎(優太 役)の3人に同じく役づくりについての質問。
自分の夢と親友との過去の思い出で苦悩する音大性の役を演じた瑚々は、「進路、友情、恋に悩む役ですが、それらをしっかり頭の中に入れることが役作りとして大変だった」、そして、その瑚々との終盤のシーンが印象的だった田口は、「撮影期間がコンパクトだったので、あっという間にシリアスなシーンに到達してしまって、とても緊張してセリフもかみました。でも、隣で瑚々ちゃんが大丈夫だよって励ましてくれたので、乗り越えることができた」と明し、それに対して「この2人はお芝居を通して、今でも親友のような優しい雰囲気を感じます」と古賀が感想を漏らした。
ただ、田口は「こう見えて私のほうが年上なんですけど、(瑚々ちゃんからは)『田口』って呼ばれてます(笑)」と明かし、場内の笑いを誘った。
そして、公園で指を人形に見立てて会話するシーンは安井の発案だったのかと聞かれると、「なんかおもしろいことをしてほしいという監督からのオーダーがあったんです。おもしろかったかどうか分かりませんが、楓花役が難しかったですね。Wキャストみたいなものです」と振り返りこれもまた場内が笑いに包まれた。
ここで、嘘をテーマにした本作にちなんで、キャストそれぞれの「最近ついた嘘」をフリップで紹介するコーナーに。
冒頭から秦 健豪が、「高校3年の時に参加したアイドルのオーディション番組での合宿で今、24歳で印刷業をやっている」という嘘をつき周囲に敬語を使われ続けたと」いう嘘を披露。会場を驚かせた。
さらに、「一人暮らししてるんですけど、頻繁にお母さんから“ちゃんと栄養のあるものを食べてる?”って言ってくれるんですけど、私はラーメンをすすりながら“うん、今サラダを食べてる”って嘘をついてます(笑)」(古賀)、「小さいときに母から嘘をつく子はいらないって厳しく教育されたので、“嘘”をついたことないがない」(岡野)、「ファーストフードを食べないと公言していたのに舞台挨拶前に食べた」(後藤)、「幼いころに“ずんだ”だと嘘をついて妹に大量のワサビ食べさせたことが..妹は言葉が出ないほど咳き込んで、あとでお母さんにすごい怒られました。妹には今でもそのときのことを言われます」(瑚々)、「AKB48でのライブのリハーサル時、先輩の立ち位置に立っていたのをごまかし続けた」(田口)とそれぞれユニークな回答。
最後に、ボーイズグループ「7ORDER」に所属する安井が「今ツアー中なんですが、スタッフさんから『予備日どうする?』って聞かれて、『夕方からリハやりましょう』って答えたんです。でも、それまでずっと自分たちの時間がなかったので、次の日昼間にみんなでバーベキューをしたんです。そうしたら“このあとリハやるのかなぁ”っていう空気になって。僕がスタッフさんに電話して「今、みんなと話してたんですけど、今日は休んだほうがいいんじゃないかってことになりました」って嘘をついてリハーサルを無しにしました」と明かし会場を沸かせた。
『嘘の起源』は5/13(土)より、渋谷ユーロスペースにて公開される。
登壇者:後藤 大、岡野海斗、秦 健豪、古賀成美『絵掻きうた』
瑚々、田口愛佳、安井謙太郎『ホワイト ライ』
(オフィシャル素材提供:文・写真 三平准太郎)
『嘘の起源』作品情報
(2023年、日本)
「絵掻きうた」
ストーリー
似顔絵描きの薫(後藤 大)は「相手の抱える気持ち」が絵に表れてしまう。
ある日朔太郎(秦 健豪)と純菜(古賀成美)がデート中、偶然薫と遭遇し似顔絵を描いてもらうことになる。だが描いてもらった朔太郎の似顔絵が全く違う表情で描かれていて純菜が激怒する。それを見ていた直(岡野海斗)が、人を探していると薫に絵を描いてもらおうとするが……。
監督・脚本:杉岡知哉
プロデューサー:柴原祐一(ダブ)
制作プロダクション:ダブ
エンディングテーマ:okano_skywalker『COLOR』
出演:後藤 大、岡野海斗、秦 健豪
古賀成美、広橋佳苗/田中ヒロコ
「ホワイト ライ」
ストーリー
音楽大学に通う楓花(瑚々)はウィーンの大学への推薦状をもらうことになった。
誰しもが喜ぶはずの話だが、どこか浮かない顔をしている楓花。
それは幼馴染である真由(田口愛佳)との間で起こったある出来事が原因だった。
同じく幼馴染の優太(安井謙太郎)もそんな楓花を優しく見守る中、楓花は自分と向き合っていくが……。
監督・脚本:谷口雄哉
脚本:森 七聖
プロデューサー:高橋あゆみ(Nemeton)
制作プロダクション:Nemeton
出演:瑚々、田口愛佳
北澤早紀、崎浜梨瑚、雨宮ゆら
川田広樹/安井謙太郎
オフィシャル・サイト(外部サイト)
公開表記
5/13(土)よりユーロスペースにて公開
(オフィシャル素材提供)