世界選手権4連覇を成し遂げた視力を失ったクライマーとその相棒が、アメリカへ旅に出て、想像を超えるクライミングに挑むまでを描いたドキュメンタリー映画『ライフ・イズ・クライミング!』が、5月12日(金)より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMAほかにて全国公開となる。
視力を失ったクライマー・コバ(小林幸一郎)と、彼の視力となるサイトガイド・ナオヤ(鈴木直也)。ふたりの出会いは2001年。「右手、1時半、遠め。右、右、右!」、相棒・ナオヤの声を自分の目のように頼り、8の字結びのロープでつながり、命をゆだねて岩を登るクライマー・コバ。やがて彼らはパラ・クライミング世界選手権で4連覇を成し遂げ、2021年、ユタ州の大地に聳え立つ真っ赤な砂岩フィッシャー・タワーズの尖塔に立つことを目指し、アメリカへと旅に出る。
この度、解禁となったのは、旅の後半、目的地となる“フィッシャー・タワーズ”のクライミング・シーンをおさめたダイジェスト映像。アメリカ・ユタ州、そこにはいつ崩れてもおかしくないタワーが無数にあり、その中でも極めて不思議な造形をした砂岩が“フィッシャー・タワーズ”。全盲の日本人クライマーで、この岩のクライミングに挑むのは初といわれる。「“フィッシャー・タワーズ”にコバちゃんを立たせたい」という、ナオヤのシンプルかつ真っ直ぐな思いから始まったアメリカの旅。視力を失ったクライマーが相棒の声だけを頼りに、一体どうやって登るのか? 不可能とも思える無謀な挑戦にふたりが臨む!
ダイジェスト版について(3分43秒)
撮影は、2021年10月15日、天気は快晴。何億年もかけて作り上げられたアメリカ・ユタ州の“フィッシャー・タワーズ”を前に、二人が会話をするシーンから始まる。ナオヤのガイドを頼りに、その尖塔を目指すコバ。綿密な打ち合わせシーンや、絆を示すフィストバンプのショット、命懸けのクライミングに挑む映像が次々と映し出され、正に、“クレイジー”で“アメイジング”なハラハラ、ドキドキなシーンの連続で目が離せない。最後の難関、細い渡り廊下のような岩をナオヤの声をたよりに進むコバ。この後、一体どうなるのか? 全編に流れる音楽はMONKEY MAJIKの主題歌「Amazing」。コバのクライミングに衝撃をうけ、映画をイメージして完成させた楽曲。アメリカの大自然を背景に、ふたりのクライミングの結末に期待が高まる仕上がりとなっている。
フィッシャー・タワーズとは?
アメリカ合衆国・ユタ州モアブの近くにある赤褐色の砂岩で覆われた一連の岩山のひとつ。1880 年代に近くに住んでいた鉱山労働者にちなんで名付けられた。二人が目指したのは、フィッシャー・タワーズの中で、“エンシアント・アート”いう名の砂岩。尖塔は座布団一枚くらいの大きさで、ロック・クライミングのルートで世界的に有名。晴眼者で経験あるクライマーなら難易度はさほど高くないが、全盲のクライマーが挑むのは正に驚異といえる。
最強で最高のコンビが、登ること、生きることに挑む、映画みたいな本当の話。
公開表記
配給:シンカ
5月12日(金) 新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMA にて全国公開
(オフィシャル素材提供)