映画『忌怪島/きかいじま』が、5月6日(土)に開催された大阪コミコンでのスペシャステージ「大阪“怖(こわ)”コン」に参加した。
5月5日~7日にインテックス大阪で開催中の世界最大級のポップカルチャーの祭典「大阪コミコン」にて、大阪コミコン×DVD&動画配信でーたのスペシャル・ステージ「大阪“怖”コン」が開催。ステージには生駒里奈、川添野愛、清水 崇監督が駆けつけ、映画の魅力を語った。
完成した映画を見た生駒は、「怖さというよりも、人間って何なんだろうなぁと。これから科学がもっと発達した中で人間は生きていくという点での怖さの描き方がすごかったです」と感想を述べた。川添は「私は今までホラー作品にあまり触れてこなかったんですが、ホラーなのにこんなに人間ドラマに心が震えるんだなぁと、ちゃんと怖いんだけど感動するという不思議な感覚になりました」と本作の中にあるエモーショナルさを伝えた。
実際に島という閉ざされた場所での撮影について、生駒は「出演が決まった途端に急に奄美大島(ロケ地)に行かされて、急な怖さがありました(笑)」と話すと、川添から「日焼けも、水も、虫も、生駒ちゃんの全部嫌いなものしかなかったよね(笑)」と会場の笑いを誘った。一方で川添は、「私は広い場所にいくと細胞が燃えるタイプなので、私からするとご褒美のようなロケでした(笑)」と述べると、監督から「そういう人にはお風呂でちょっと良くないことが……」といじられ、清水組の仲の良さが垣間見れた。
本作のホラーアイコン・「イマジョ(演:祷キララ」というキャラクターを初めて見た感想を聞かれた川添は、「最初から出来上がるまでずっと見ていたので、完成はただただ芸術作品として美しいと感じました」と話す一方で、生駒は「キララちゃんが演じていて、特殊メイクだって分かってるんですけど、後ろにいると怖くて……!」とイマジョを怖がっていた。また5/4に参加したガールズアワードでも主演である西畑大吾がイマジョに襲われる演出をしていて、それに参加した生駒は「超リアルにできているので、私のヘアメイクさんがきゃあ!って驚いていて(笑)、効果は抜群だなあと思いました」と振り返った。また西畑も「(イマジョに)慣れないわぁ~、慣れないわぁ~」と撮影中もずっと話していたと楽しそうに監督が吐露した。ホラー撮影での演技指導について聞かれた監督は、「細かいお願いをする時もありますが、基本的には演者に感じた通りにやってみてとお願いすることのほうが多いですね」と話す。一方で演じた側の2人は、「シーンでの怖さレベルや気持ちの強さは、キャスト同士で話し合ってテストして監督にどうですか?と確認する感じでした」と撮影の裏側を話してくれた。
ここで映画にちなんで、ユタの血を引く占い師・龍我先生に監督を占ってもらうことに! 先生は監督の前世を占ってくれるということで……なんと前世を2つも紹介! これには生駒と川添も「何だろう~♪」とワクワクした様子。1つ目は「南半球のパプアニューギニアあたりの原住民のリーダー」! 2つ目は「新潟あたりのめちゃくちゃイカつい戦国時代の武将」! さらになんとどちらかの前世をお呼びすることができるそうで、今回は“武将”を召喚! 監督が「この映画が成功するかどうか聞いてもらえますか?」と質問すると、「なかなかの成果があげられる! 戦って突き進め!」と武将からのありがたいお返事が! これには3人も大喜び。丁寧に3人でお礼をして帰っていただいた。
イベントの最後に、川添は「まさかこの場に武将が現れるとは思わなかったですが……(笑)。ホラー好きでもそうじゃない人でもみんなが楽しめる作品になりました。映画の中に、監督がいろいろな解釈ができる種が蒔いてありますので、観終わった後にみんなで話し合ってくれたらなと思います」とアピール。生駒は「私もホラーは観ないタイプだったんですが、この映画のおかげでホラー映画の面白さもちょっとずつ感じ始めて、ホラー観てみようかなと思うようになりました。この作品は特に人間って何なんだろうというメッセージがあるし、観終わった後怖さだけでなく、誰かを大切にしようと考えられる作品になってますので、ぜひ映画館で観ていただきたいです!」と力強く語った。
最後に監督は「コロナで距離を取ったり、リモートが発達して人間同士の絆がどうなっていくのか……と感じて、その感覚をホラー映画にも活かせたらと思って、VR、脳科学、そして古の絆というのを繋げたくてこの作品を作りました。デジタルをただただ怖がったり否定するのではなく、みなさんが観てくれてどう感じるかというのがテーマなので、ぜひ観てください!」と映画への思いを語り、幕を閉じた。
登壇者:生駒里奈、川添野愛、清水 崇監督
公開表記
配給:東映
2023年6月16日(金) 全国公開
(オフィシャル素材提供)