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『LOVE LIFE』フランス、スペインでの公開決定&ポスタービジュアル到着

©2022映画「LOVE LIFE」製作委員会&COMME DES CINEMAS

 『ドライブ・マイ・カー』の濱口竜介監督とともに河瀨直美、北野 武、是枝裕和、黒沢 清に次ぐ映画監督として海外から高い評価を得ている深田晃司監督。昨年9月に公開された深田監督の9本目の長編映画『LOVE LIFE』はミュージシャン・矢野顕子の1991年にニューヨーク移住後に発表した初のアルバム『LOVE LIFE』に収録された同名楽曲をモチーフに、「愛」と「人生」に向き合う夫婦の物語。第79回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門や第47回トロント国際映画祭の他、多くの海外映画祭に出品された。


 この度、『LOVE LIFE』のフランス、スペインほかでの一般劇場公開が決定し、それぞれの配給会社よりメインビジュアルが発表された。『LOVE LIFE』のフランスおよびベルギーでの公開は6月14日より、スペインでは5月19日より公開中。

 本作主演である木村文乃が雨の中に佇む姿が印象的な日本版ポスタービジュアルとは打って変わって、フランス版のポスターは、木村文乃と永山絢斗がそれぞれ扮した妙子と次郎の夫婦と、彼らの後方には、それぞれの元恋人を演じた砂田アトムと山崎紘菜の姿を捉えている。視線を合わさない夫婦、そして、輪郭ははっきりしないまでも、空を見上げる妙子の元恋人・パクと、次郎を見つめる元恋人・山崎が見て取れ、作品世界を構築している重要な要素の一つでもある登場人物たちの“視線”に着目し、取り入れたデザインに仕上がっている。

 一方、スペイン版のポスターには妙子と次郎の夫婦や、妙子とパク、山崎のみならず、夫婦の一人息子である敬太を演じた嶋田鉄太の姿もあり、家族ドラマとしての広がりを感じさせる。スペイン配給会社フィルマックス担当者によれば、映画内の印象的なシーンがポップなイラストで描かれたアートワークは「人生では、たとえ何が起こっても我々が何者であったかは残っていて、それを共有した人々の中で生き続けている」ということを伝える“辛くとも美しい瞬間と記憶のモザイク”をイメージしており、四隅には深田晃司監督のストーリーの象徴である「愛」と「人生」を漢字であしらっている。デザインはAMIGOS Agencyのパウラ・アルバレスとボルハ・パクロルスキー両氏による。

 フランスではすでに多くの深田監督作が公開されてきたが、今作において初めて、優れたアート映画を選出しフランスでの配給・興行を強くバックアップするフランス・アート・シアター協会(AFCAE)の支援作品に選出が決定した。過去にはパク・チャヌク監督の『別れる決心』、濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』などが選ばれており、対象作品は現地での公開上映やプロモーションへの支援を受けられるもので、本作も公開に向けて高く期待されている。
 以下、フランス、スペインそれぞれの配給会社よりコメントが届いている。

フランス配給会社アートハウス 代表 エリック・ル・ボット氏

 『淵に立つ』以来、私はフランスで深田晃司監督の作品を配給させてもらってますが、今年は特に『LOVE LIFE』という、私を圧倒する素晴らしい作品を発表できることを誇りに思います。なぜなら、『LOVE LIFE』は彼の監督、脚本家としての才能の真髄であると同時に、最も繊細で、おそらく最も美しい作品でもあるからです。この作品を観たフランスの最初の観客とジャーナリストたちは、私たちと同じように熱狂し、この作品を徹底的に擁護して行くはずです。映画万歳!

スペイン配給会社フィルマックス チーフマーケティングオフィサー リディア・オニャテ氏

 フィルマックスへ『LOVE LIFE』のスペイン配給について提案いただいたのは、ヴェネチア国際映画祭とトロント国際映画祭でのプレミア上映後でした。ですので、この映画が批評家から高い評価を得ているだけでなく、両映画祭で名声を博したことも知っていました。さらに、初めてこの映画を観たとき、さまざまな感情や感受性を内包し、そして家族、思い出、親子、何かの結末など、人生というものを全ての意味において違った視点で捉えた特別な作品だと気づきました。今後は新しい日本の真珠を求めるシネフィルの観客へ向けて、スペイン国内の多くの映画祭で上映されることを期待しています。

 国際映画祭での高い評価を受け、すでに30ヵ国以上での公開が決定している本作。
 イタリア、台湾などすでに公開されている地域に続き、今年はアメリカ、イギリス、中国、韓国などでの一般劇場公開が予定されている。

公開表記

 配給:エレファントハウス

(オフィシャル素材提供)

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