イベント・舞台挨拶

『タクミくんシリーズ 長い長い物語の始まりの朝。』初日舞台挨拶

©2023 ごとうしのぶ/KADOKAWA・「タクミくんシリーズ」製作委員会

 伝説のBL(ボーイズラブ)小説が発売されてから31周年を迎える今年、待望の劇場映画の新シリーズが始動。小説『タクミくんシリーズ』が新たに『タクミくんシリーズ 長い長い物語の始まりの朝。』というタイトルで実写映画化され、5月27日(土)劇場公開となった。
 この度、劇場公開を記念して、初日となる5月27日(土)に、シアター・イメージフォーラムにて、ダブル主演の森下紫温、加藤大悟、そして横井健司監督を招いて初日舞台挨拶が開催された。

 上映終了後に行われた舞台挨拶。熱気冷めやらぬなか登場した葉山託生(タクミ)役の森下紫温と、崎 義一(ギイ)役の加藤大悟、そしてメガホンをとった横井健司監督。

 映画初出演にして初主演となった森下は、満員の客席を見渡すと「この日を待ちわびていました」と初々しい表情を見せる。同じく映画初出演にして初主演となった加藤も「自分の初めてがいっぱい詰まった作品。そんな初めての相手役が紫温ちゃんで良かったです」と挨拶。

 さらに加藤は、主題歌「0%(ゼロ)」も担当するという初もの尽くしの作品。森下が「まるでギイが歌っているような感じ。大悟くんはめちゃくちゃ歌が上手いし、尊敬できるし、憧れです」と羨望の眼差しを向けると、客席からも自然と歌声を求める雰囲気に。

加藤と言えば、ミュージシャンとしても活動し、今年5月には2度目となるソロライブを行うなど、歌唱力には定評がある。「えー」と照れくさそうにしつつも、アカペラで主題歌を美しい歌声で熱唱すると、会場からは大きな拍手が巻き起こる。

 その後、撮影中のエピソードに話が進むと、美しいキス・シーンの話題に。加藤は森下とのシーンを振り返ると「実は何度もしているんですよ」と明かすと「いろいろな角度から、二人で話し合ってアイデアを出しながらやりました。終わったあと見つめ合う空気感が大好きでした。紫温ちゃんが緊張しているのがとても愛くるしかった」とコメント。

 森下は「キス・シーンの前の日に、大悟くんが家に誘ってくれて、台本の読み合わせをしたんです」と裏話を披露すると、「僕が初現場で演技も初で分からないことだらけだったのですが、大悟くんがお芝居に対する考え方やアプローチ方法などを話してくれて、その都度引っ張ってくれたおかげで、成長することができました」と感謝を述べていた。

 森下の言葉を照れくさそうに聞いていた加藤は「僕も先輩から教えていただいた言葉を紫温ちゃんに流しただけ。二人で一緒に考えながらディスカッションをしながら作っていったんです」とあくまで二人で作品を作り上げていったことを強調していた。さらに加藤は「紫温ちゃんはキュって小さくなっているけれど、僕のデビュー当時の姿を見ているよう。僕も最初怖かったので。そんな紫温ちゃんが、僕としゃべることで、どんどん開放されていく姿が可愛くて……」と熱い視線を投げかけると、森下も照れくさそうに加藤を見つめ返していた。

 またお互いの役との共通点を聞かれた森下は「ギイはみんなから尊敬されて好かれている。大悟くんも現場の中心にいて場の空気を作ってくれる方。だからこそ、ギイを演じられるんだろうなと思いました」と感想を述べる。一方加藤は「タクミのブレないところが紫温にも見受けられます。二人でディスカッションをするときでも、ちゃんと意見を言ってくれる。とても芯があるところが似ていると思いました」と語っていた。

 前シリーズからメガホンをとっている横井監督は「以前の『タクミくんシリーズ』はファンの皆さんのおかげで5作続けることができました。前回よりも新作は劇場館数も増えて上映も広がっています。今後二人のタクミとギイが、さらにシリーズとして繋がっていくかは、ファンの皆さんの応援にかかっています」と思いを寄せると、森下は「初めての作品をたくさんのファンの方が観に来てくださり、こういう場に立たせていただけることが、とても恵まれていてありがたいです」と感無量な表情を浮かべる。

 加藤も「自分の初めてがいっぱい詰まっている作品が、全国で上映されることがこの上ない幸せです。ぜひ僕らのタクミとギイを観ていただければ」と思いを語っていた。

 登壇者:森下紫温、加藤大悟、横井健司監督

公開表記

 配給:カルチュア・パブリッシャーズ
 5月27日(土)より、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開

(オフィシャル素材提供)

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