イベント・舞台挨拶

『ブラック・デーモン 絶体絶命』トークショー付き上映会

©2023. Black Demon Movie, LLC. All rights reserved.

 爆発寸前の油田に取り残された家族が伝説の超巨大ザメに襲われるという極限状態を描く、海洋ノンストップ・サバイバル・スリラー『ブラック・デーモン 絶体絶命』(原題:THE BLACK DEMON)が松竹配給にて6月2日(金)より全国公開中。
 6月3日(土)、映画の公開を記念し“サメンテーター”として活動する中野ダンキチと、日本サメ映画学会会長のサメ映画ルーキーをゲストに迎え、トークショー付き上映会が実施された。令和に降臨した新たな海洋サバイバル・スリラーの見どころを徹底解説。サメ映画ファンが大集結した大盛り上がりのイベントとなった。

 会場には、サメ映画ファンが駆けつけ期待が高まる中、大きな拍手で迎えられた中野ダンキチとサメ映画ルーキー。サメ映画と言えば右に出る者はいないほどサメ映画を熟知する二人が、まず始めに映画の感想を語った。

サメ映画ルーキー:我々がいつも扱っている映画とはまた違って、すごくちゃんとしてる(笑)。

中野ダンキチ:まず、サメが海に出現するのがすごい(笑)。最近の作品は海に出ないんですよ。あと、サメがとにかく大きい。ブラック・デーモンは、全長15mで70tクラス。路線バスが大体11mなので、水の中で路線バスより大きいものが現われると想像したらかなり大きい。

 また、本作は従来のサメ映画とは一味違った魅力があるという。

サメ映画ルーキー:まず、サメの色が違います。今まではアルビノのサメとかいろいろありましたが、今度は黒かと。

中野ダンキチ:僕は、ホラー映画のテイストが多いと思いました。そういった映画は今までなかったので、サメ映画として新しい道を拓いたと思って。メキシコの荒廃した街の雰囲気なんかとくにホラーっぽかった。

サメ映画ルーキー:そうですね。

中野ダンキチ:大方のメガロドンは、遺伝子組み換えとか何かに目覚めるというパターンが多い。この映画は博士も出てこない。水着の人とか、パーティーしている若者も。

サメ映画ルーキー:大抵どれかは出てきますよね。そこをあえて削ぎ落したんじゃないですかね。あと、サメが幻覚を使うのはあまりないです。

中野ダンキチ:確かに珍しいですよね。そもそも、サメ自体が幻覚だったのかもとか、いろいろ考えられますね。

サメ映画ルーキー:特に気に入ったのは、爆発のシーン。サメが爆発するのはよくありますが、人間も爆発する恐れがあるのは珍しい。

中野ダンキチ:僕の統計では、サメ映画の58%は爆発する。

 ここで、サメ映画の進化論について話題が及び、よりディープなトークが繰り広げられる。

中野ダンキチ:1975年の『ジョーズ』からいろいろなサメ映画が出てきて、1999年の『ディープ・ブルー』はすごかった。CGショックなんて言われて、それからCG技術が躍進して模造のサメが少なくなりまして。2013年には、サメが空から降ってくる『シャークネード』が出てきて、サメといったらネタになってしまうんじゃないかというほどに(笑)。

サメ映画ルーキー:そのイメージが強いですよね。この映画はちゃんと海にサメが出る映画ですからね(笑)。最近のサメ映画のトレンドとしては、局地化だと思います。サメがピンポイントな場所に出るようになった。バスタブだけに出る作品とか(笑)。捻りすぎて、サメのでないサメ映画もあったり……。

中野ダンキチ:とにかく今年は本当にサメ映画が多い。毎月どこかしらでサメ映画が上映されている。

サメ映画ルーキー:基本はDVDだったりすることが多いので、映画館でこんなに上映されるとは。

 最後に、中野ダンキチは本作の見どころポイントについて「サメの口の中からのショットがありまして。これ、注目ポイントです。サメ映画の定番である背びれも出てきましたね。ジョーズ的な音楽もあったり、その辺りを楽しんでいただきたい」とコメント。サメ好き必見の話題が満載で、観客も大満足のイベントは幕を閉じた。

 登壇者:中野ダンキチ(サメンテータ―)、サメ映画ルーキー(日本サメ映画学会会長)

公開表記

 配給:松竹
 全国公開中

(オフィシャル素材提供)

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