妹は若い浮浪者と出会い、兄はかつて家庭を崩壊させた父の愛人と出会い惹かれていく
年の瀬の銀座。肩を寄せ合って生きてきた兄妹のドラマが動き出す
本多劇場にてM&Oplaysプロデュース『カモメよ、そこから銀座は見えるか?』が開幕した。
2023年6月3日(土)~6月25日(日)東京公演後は、富山・大阪・新潟と全国へ巡演する。
本作は、『結びの庭』(2015年、宮藤官九郎主演)、『家庭内失踪』(2016年、小泉今日子主演)、『少女ミウ』(2017年、黒島結菜主演)、『二度目の夏』(2019年、東出昌大主演)など、次々と話題作を発表、高い評価を得てきた、M&Oplaysと岩松 了が定期的に行っている、人気プロデュース公演となる。
コメント
作・演出 / 岩松 了
今回の舞台はクリスマスが終わった年の瀬のお話。
かつて、自分たちの家庭を壊した父親の愛人をどうしても許せない妹と、その愛人の女性に惹かれてゆく兄。年末の銀座の街を舞台に、妹が彼女を赦していく過程と、街に浮遊する若い二人の浮浪者とのかかわりを通して、「悲惨なお話」と「心温まるお話」が交叉する、そんな物語を描こうという試みです。
今は6月なので季節的には真逆になりますが、年の瀬を懐かしむように楽しんでもらえたらと思います。どうぞご期待ください。
イズミ役 / 黒島結菜
『カモメよ、そこから銀座は見えるか?』開幕しました!
稽古をしていた1ヵ月間は私にとってあまりにも贅沢な日々で、もっと稽古をしたいという気持ちと、はやく皆さんに観てほしいという気持ちが入り混じっていました。
岩松さんの描く、鋭さもあり心地よい空間を、心強いキャスト・スタッフの皆さんと精一杯表現しています。
ぜひ皆さんに楽しんでいただけたら嬉しいですし、これから皆さんと同じ時間を共有できることを心から楽しみにしています。どうぞご期待ください。
アキオ役 / 井之脇海
赦すってなんだろう、人と向き合うことってなんだろう、稽古の間、アキオとしてその問いに向き合ってきました。
答えなんて無いと思いますが、幕が上がっても問い続けたいと思います。
観てくださった方にもきっと、たくさん感じて、考えるきっかけになる舞台になってるはずです。
どう受け取ってもらえるのか、とても楽しみです!
千秋楽まで、その瞬間を生き抜きたいと思います。劇場でお待ちしています。
葉子役 / 松雪泰子
『かもめよ、そこから銀座は見えるか?』、いよいよ開幕となります。繊細な物語を丁寧に、紡いでいきたいと思います。
ガラスの様に繊細な世界を、ぜひ劇場で体験していただけますと幸いです。本多劇場でお待ちしております。
ギャラリー
M&Oplaysプロデュース『カモメよ、そこから銀座は見えるか?』公演情報
作・演出:岩松 了
出演:黒島結菜、井之脇海、青木 柚、櫻井健人、岩松 了、松雪泰子
公演日程
東京公演 日時:2023年6月3日(土)~6月25日(日) 会場:本多劇場
地方公演
【富山公演】日時:2023年6月28日(水)
【大阪公演】日時:2023年7月1日(土)、2日(日)
【新潟公演】日時:2023年7月9日(日)
登場人物
妹・イズミ:黒島結菜
兄・アキオ:井之脇海
とみ:青木 柚
のぼる:櫻井健人
田宮:岩松 了
父親の愛人だった女性・葉子: 松雪泰子
【あらすじ】
銀座、そこはかつて海だった。
その空には、鴎が飛び交っていたのかもしれない――。
アキオ(井之脇海)とイズミ(黒島結菜)は早くに両親を亡くし、二人寄り添うように生きてきた。
今、アキオは銀座の広告代理店で働き、忙しい兄のためにイズミは手作りの弁当を職場に届けたりしている。イズミは、兄が大好きで、いつまでも二人で一緒にいたいと思っている。
そんな時、イズミは銀座の街で、「のぼる」(櫻井健人)と「とみ」(青木 柚)と呼び合う、二人の若い浮浪者に出会う。この街に浮遊する彼らは何者?
そして、アキオは銀座で、父親の愛人だった葉子(松雪泰子)に出会う。かつて、二人の家庭を崩壊させた葉子に、しかしアキオはだんだんと惹かれてゆく。そんなアキオを見ているイズミ――。
人の気配が消えた年の瀬の銀座に現れた二人の若い浮浪者、寄り添う兄と妹、彼らと対峙する美しい女性――。
それぞれのドラマが絡み合い、やがて兄と妹にもたらされる恩寵とは――。
主催・製作:(株)M&Oplays
(オフィシャル素材提供)