作品紹介

『プチ・二コラ パリがくれた幸せ』

© 2022 Onyx Films – Bidibul Productions – Rectangle Productions – Chapter 2

イントロダクション

 フランスで50年以上愛され続け、世界30ヵ国で翻訳されている児童書「プチ・ニコラ」。その誕生秘話にして、原作者達の喪失と創造の人生に「プチ・ニコラ」の物語を交えて描く、子供時代へのノスタルジーと創作の喜びに満ちた物語が誕生した。
 やんちゃな小学生ニコラの天真爛漫な日常を子供の視点から語り、世界中の人々を魅了し続けている物語「プチ・ニコラ」。その魅力の根源は、親友同士の原作者、イラストレーターのジャン=ジャック・サンペと小説家ルネ・ゴシニの、運命に屈することのない生き方にあった。親子関係に恵まれず過酷な子ども時代を過ごしたサンペ。楽しい幼少期を過ごすも少年時代に親族をホロコーストで失ったゴシニ。夢を失い、再び夢を抱き、クリエイターとしての不遇の時期を経て二人は出逢う。おしゃべりで活動的なサンペと控えめだが情熱的なゴシニ。ユーモアを共有する親友となった彼らは、人生の苦難を知るがゆえに、自分たちが理想とする幸せな子どもの世界を創造していく。自分たちが生み出したキャラクター、ニコラへの愛情のもと、222話もの物語を創作し、幸せを追体験していく二人の姿は、観る者の心をも喜びで満たす。
 本作は、カンヌ国際映画祭に正式出品されたほか、アヌシー国際アニメーション映画祭クリスタル賞をはじめ数々の映画賞を受賞、アニー賞やセザール賞にもノミネートされた。監督は、TVアニメシリーズのディレクターとして活躍してきたアマンディーヌ・フルドンと、アカデミー賞長®編アニメ映画賞ノミネート作品『失くした体』(19)を含む数々の映画賞受賞作品に編集として携わり、本作で監督デビューを飾るバンジャマン・マスブル。
 監督はじめスタッフ全員の「プチ・ニコラ」への愛とリスペクトが作り上げた本作。亡きゴシニの娘で小説家のアンヌ・ゴシニが脚本に参加、ゴシニが残したタイプ打ちの原稿や写真に基づく詳細なリアリティが作品に付与された。さらに本作には、ドローイングを確認するなど制作過程を見守り、カンヌ国際映画祭でのワールドプレミア上映やアヌシーでの最高賞受賞を見届けて2022年8月に89歳で亡くなった、サンペの深い愛情が詰まっている。

© 2022 Onyx Films – Bidibul Productions – Rectangle Productions – Chapter 2

ストーリー

 パリの街並みを望む小さなアトリエ。イラストレーターのサンペと作家のゴシニは、いたずら好きの男の子のキャラクター、ニコラに命を吹き込んでいた。大好きなママのおやつ、校庭での仲間たちとの喧嘩、先生お手上げの臨海学校の大騒ぎ……。
 ニコラを描きながら、望んでも得られなかった幸せな子ども時代を追体験していくサンペ。また、ある悲劇を胸に秘めるゴシニは、物語に最高の楽しさを与えていった。
 児童書「プチ・ニコラ」の心躍らせる世界を創造しながら、激動の人生を思う二人。ニコラの存在は、そんな彼らの友情を永遠のものにしていく――。

原題:Le Petit Nicolas – Qu’est-ce qu’on attend pour être heureux?、2022年、フランス、上映時間:86分)

キャスト&スタッフ

 原作:ルネ・ゴシニ、ジャン=ジャック・サンペ「プチ・二コラ」(世界文化社刊)
 監督:アマンディーヌ・フルドン、バンジャマン・マスブル
 脚本:アンヌ・ゴシニ、ミシェル・フェスレー
 音楽:ルドヴィック・ブールス
 出演:アラン・シャバ、ローラン・ラフィット、シモン・ファリ他

 後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本 ユニフランス

ギャラリー

予告編

オフィシャル・サイト(外部サイト)

映画『プチ・二コラ パリがくれた幸せ』公式サイト
6月9日公開!『プチ・二コラ パリがくれた幸せ』公式サイト。フランスで50年以上愛される児童書「プチ・二コラ」初のアニメ映画化。アヌシー国際アニメーション映画祭最高賞受賞!パリを舞台に原作者二人の喪失と創造を描くノスタルジック・トゥルー・ス...

公開表記

 配給:オープンセサミ、フルモテルモ
 公開中!

(オフィシャル素材提供)

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