映画『アウシュヴィッツの生還者』が8月11日(金・祝)より新宿武蔵野館ほか全国公開となる。
この度、強制収容所での残酷な仕打ちが垣間見える本編映像の一部と場面写真が解禁となった。
ヒトラーの非道に終止符が打たれてから78年。現在まで、ナチスをテーマとしたさまざまな映像作品が作られてきた。だが耳を疑う知られざる真実は、まだあった。本作は、アウシュヴィッツからの生還者の息子が、父の半生について書き上げた衝撃の実話が描かれたヒューマン・ドラマ。監督は『レインマン』でアカデミー賞🄬監督賞、ベルリン国際映画祭金熊賞に輝いたバリー・レヴィンソン。主人公ハリー・ハフトは、映画『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズの第3作『インフェルノ』の敵役にて高評価を得たベン・フォスターが務めた。
この度、ナチスの親衛隊中尉シュナイダー(ビリー・マグヌッセン)がハリーと出会うシーンが解禁となった。ハリーは執拗に足蹴にされながらも、看守に激しく抵抗している。
「おい、仕事しろ!」と銃を手にした看守がハリーとその友人のジャンを激しく蹴り上げる場面から始まる。ジャンが、死体の山の中に知人を見つけて取り乱していたところを、看守に見つかったのだ。二人のすぐ隣には、石ころのように無造作に積み上げられたユダヤ人の死体の山が……。
銃で脅され、「立てこの野郎、殺されたいか!」と執拗になぶられる中、ハリーが看守に向かって強烈な一撃を食らわせる。猛反撃するハリーに太刀打ちできない看守。その様子を遠くから見ていたナチスの親衛隊中尉シュナイダーが、警告のため、空に向かって引き金を引いた――。
ベン・フォスターは役作りの中でアウシュヴィッツの過酷な状況を表すために、28㎏もの体重の増減に取り組んでおり、「この種の身体改造の限界に挑戦した」と語っているが、決してパフォーマンスのためではないという。「この物語を語る上で本質的なものだと感じたし、そうしないのは無責任だ」と強調。そして、身体的な側面だけではなく、ドキュメンタリー映像や写真の数々を繰り返し視聴し、アウシュヴィッツの生還者たちの証言に耳を傾け、より本質的で精神的な側面からも役に取り組んだという。
今回解禁された映像でも、看守に抵抗するさまを、まさに魂から湧き上がる怒りと悲しみで演じきっており、強制収容所の過酷な状況と残酷な仕打ち、そして幾度も理不尽な選択を迫られながらも生きることをあきらめなかったハリーの不屈の精神が垣間見える。緊迫感あふれる映像にぜひともご注目いただきたい。
映画『アウシュヴィッツの生還者』は8月11日(金・祝)より全国公開となる。
公開表記
配給:キノフィルムズ
8月11日(金・祝)新宿武蔵野館ほか公開
(オフィシャル素材提供)