2021年のカンヌ国際映画祭・監督週間でワールドプレミアを迎え、同年の東京フィルメックス・コンペティション部門では仮題『砂利道』として上映されたパナー・パナヒ監督の初長編映画『君は行く先を知らない』(8月25日(金)公開/配給:フラッグ)。イラン映画界の巨匠であり、規制に屈することなく映画を作り続けるジャファル・パナヒの息子、パナー・パナヒの長編監督デビュー作にして世界各国96の映画祭にて大絶賛を浴びている一作だ。
本作に4人家族の次男として出演しているラヤン・サルラクくんの自由奔放で屈託のない演技がすでに話題となっている。
パナー監督がラヤン君を見出した秘話が到着した。
2014年3月12日生まれのラヤン君は映画撮影当時、6歳(撮影は2020年)。ジョークやモノマネの才能を見出した両親は、子ども向け演技クラスに入学させ、17年12月のショーで子役としてデビュー。国際演劇祭への参加をきっかけに、多くの監督の目に留まり、イラン映画やテレビシリーズに出演し話題になったという。
パナー監督は、「自分の知り合いにこの映画の子役の明るくて元気でうるさい子、というイメージを伝えたところ、みんながラヤンを推薦したんだ。僕が見ていないTVドラマに出演していて、その映像を見て彼しかいないと思ったんだ。オーディションで彼に会ったのは3人目だったんですが、会場に入ってきた瞬間、そのエネルギーと、自然な所作に、何もしゃべらずに彼だと決めたんです」とオーディションもせずに彼に決めた経緯を明かす。
「実は、現場はみんな彼から逃げてたんです。誰か手を休めているとずっと隣でおしゃべりするんです。ずっと動いてイタズラもしますし、本当に大変でした(笑)。まるで小さい怪物のよう。でも演技指導についてはしっかり聞いてくれました。ある日ロケ地を探しに行く時にラヤンが車に乗ってきたんです。その移動の2時間ずっとしゃべり続けるものだから、僕自身泣きそうになりました(笑)。とにかくエネルギーがすごい。そのせいで他の役者さんから僕がラヤンくんにかかりっきりだと言われたくらい。撮影が終わったらみんな彼から逃げちゃうほどで、本当に疲れました(笑)」と、相当ヤンチャなエピソードを披露。
さらに「ラヤン君は日本のアニメが大好きだから、その真似をしてキャラクターを作っていたのかもしれないな」という裏話も。
映画の中でも自由奔放、あまりに自然体なラヤンくん。撮影裏はそれ以上に元気だったようだ。
今回解禁されたメイキング動画は、彼の裏側を切り取った動画だが、そのヤンチャっぷりはぜひ本編でお楽しみにいただきたい。
メイキング動画
さらに今回は、映画公開を記念して、ヴィンテージTシャツ専門ショップ<anytee>とのコラボTシャツとキャップが数量限定での発売が決定! 8月12日(土)からanytee公式サイトから発売開始中。
Tシャツは映画公開日からは新宿武蔵野館でも販売される。
Anytee公式サイト:https://anytee.shop/(外部サイト)
オフィシャル・サイト(外部サイト)
公式Twitter:@hittheroad0825
公開表記
提供・配給:フラッグ
8月25日(金) 新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町他全国ロードショー!
(オフィシャル素材提供)