映画『サラバ静寂』『転がるビー玉』『異物 -完全版-』などさまざまな作品を手がけてきた、宇賀那健一監督の最新作映画『Love Will Tear Us Apart』(ラブウィルティアアスアパート)が2023年8月19日(土)より東京・渋谷のユーロスペースほかにて劇場公開した。
2023年8月19日(土)に、渋谷・ユーロスペースにて公開初日舞台挨拶が行われ、本作主演の久保田紗友をはじめ、青木 柚、莉子、ゆうたろう、宇賀那健一監督が登壇した。
登壇後、それぞれ一言ずつ挨拶をすませると、まずは現場でのエピソードを発表することに。
久保田は「私と莉子ちゃんが血まみれになるシーンが多くて、それが思い出深いです。血のりがベトベトしていたので、いろいろなものが体にくっついて落とすのに大変でした」と笑顔で語ると、莉子も同意をしながら「かかとについた血のりが2週間くらい取れなかったです」と苦労話を披露。また役柄の設定上、血のりとは無縁だったという青木は「みんなが血まみれになって撮影をしている時、僕は空き時間が多かったので、ホテルの周りをうろついたりゲーセンで遊んだりして楽しんでいました」と、一人時間を楽しんでいた様子だった。
また、現場ではなく、衣装合わせの時に印象的なことがあったというゆうたろうは「水着をはくことは分かっていたのですが、提示された水着がブーメランタイプのもので……(笑)」と話はじめ、「監督から“イケメンはブーメランパンツだから!”って言われて、よく意味が分からなかったけどとりあえず納得していざ現場に行ったのですが、やっぱり恥ずかしくてずっとバスローブを羽織っていました(笑)」と恥ずかしかった思い出を披露した。
血のり以外で印象的だったことを莉子に訊くと「別荘でのシーン。泊まり込みだったのですが、みんなでずっとおしゃべりをしていて、なんだか夏合宿みたいで楽しかったです」と振り返る。宇賀那監督にとって印象的だったのがベテラン俳優の皆さん。特に吹越 満さんと麿 赤兒さんの存在感が際立っていたようで、「お二人とも、現場でたくさん提案してくれて、すごくありがたかったです。ずっとのってくれたので、自分も励みになりました」と感慨深けに語った。
続いて、映画のサブタイトルである「狂おしいほどの、愛」にちなんで、それぞれが狂おしいほど愛しているものについて語ってもらうことに。
とにかく今は愛犬に首ったけであるという久保田は「狂おしいほど愛しています(笑)。私が守ってあげなきゃという気持ちになります」と語れば、青木は「大好きなワンちゃんの後で申し訳ないですが……(笑)」と前置きをしつつ、あげたのがDVD。「サブスクでは見られない作品をDVDで見ることにはまっています」と、最近観た作品について話した。そして、莉子が愛しているものとしてあげたのはゲーム。「『オーバークック』というゲームがすごく楽しくてはまっています。内容は割愛しますが、ゲームなのに自分自身と向き合ったり、いろいろ考えさせられたりしてとても深いんです」と熱心に語るそばで、ゲームのことを知っていたゆうたろうが「それ分かる(笑)!」と同意する場面も。そんなゆうたろうがはまっているのと話すのはミッフィーグッズ。「友人からエアポッズケースをいただいてから、あまりのカワイさにはまってしまいました。ちなみに自分が持っている中で一番高いのが小皿なのですが、もったいなくてまだ使っていません」とグッズへの想いを述べた。
最後に、「小さな映画なので、ここから世間に広がっていくかどうかは、いまこの劇場で観てくださった皆さんの宣伝力にかかっています。作品の善し悪し、何でもけっこうですので、感想を書いていただけたら嬉しいです。僕にとって一番残念なことは、作品を作ったのになかったもののようになること。明日以降もここでトークイベントなどを行っていくので、ぜひチェックしていただきたいです」と、宇賀那監督が作品への思いを語り、イベントは無事終了した。
映画『Love Will Tear Us Apart』は、渋谷・ユーロスペースほか順次全国劇場にて公開。
登壇者:久保田紗友、青木 柚、莉子、ゆうたろう、宇賀那健一監督
公開表記
配給:VANDALISM
8月19日(土)よりユーロスペースほか全国順次公開
(オフィシャル素材提供)