著作の国内累計発行部数が1億部を突破した東野圭吾の長編小説『ある閉ざされた雪の山荘で』が重岡大毅(ジャニーズWEST)主演で実写映画化、2024年1月、TOHOシネマズ 日比谷ほかにて全国公開となる。さらに、共演に中条あやみ、岡山天音、西野七瀬、堀田真由、戸塚純貴、森川 葵、間宮祥太朗らの出演が決定した。
本作は、“国民的作家”である東野圭吾が、1992年に発表した『ある閉ざされた雪の山荘で』の実写映画化作品。登場人物が全員役者であり、彼らが挑む新作舞台の主役の座をかけたオーディションの最終選考が、“大雪で外部との接触が断たれた山荘”という架空の密室空間で行われる設定で、書籍発売当時大きな話題となった。ところが映像化については、トリックや人物描写の複雑さから不可能と長年思われていたことに加え、東野自身も「想像もしていなかった」と語るように、今回の実写映画化の仕上がりに不安を覚えていたことを明かしている。しかし試写での鑑賞後、「それは全く杞憂でした」と言い切り、映画の完成度の高さを絶賛。原作者も「見事」と唸るサスペンス・エンターテインメントが誕生した。
主人公・久我和幸を演じるのは重岡大毅。ジャニーズWESTのメンバーとして活動しながら、数多くの映画やドラマに出演し、確かな演技力を発揮。映画単独初主演となる本作では、オーディションに参加する俳優の7人の中で唯一、異なる劇団から参加した“部外者”である久我を熱演。原作からはキャラクター性が異なる主人公を、“重岡ならでは”の表現に落とし込み、見事に演じ切った。メガホンを執ったのは、2012年の監督・脚本作『荒川アンダーザブリッジ』で注目を集めて以降、『ステップ』(20)、『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』(21)などさまざまなジャンルの話題作を手掛けてきた飯塚 健。密室内で仕掛けられた複雑なトリック、疑心暗鬼に陥っていく登場人物たちの心情、後半にかけて怒涛の展開を見せる本作を高いクオリティで描き切り、原作者の東野にも、「トリッキーな世界観を完璧に成立させている」と言わしめた。
先日、映画化が発表された際には、重岡の周りに目元を赤い線で隠された人物たちが描かれたクリエイティブが解禁され、その正体にも注目が集まっていたが、この度、共演に中条あやみ、岡山天音、西野七瀬、堀田真由、戸塚純貴、森川葵、間宮祥太朗ら新キャストを発表! 同世代の今をときめく人気俳優たちが大集結した!
特報映像では、彼らの役どころも明らかに! すでに明かされている重岡演じる【唯一の“部外者”の久我】以外の登場人物たちは皆同じ劇団に所属する役者たちで、中条は【役を奪われた女優・中西貴子】を、岡山は【こじらせ怪優・田所義雄】、西野は【世間知らずのお嬢様女優・元村由梨江】、堀田は【勝気なワガママ女優・笠原温子】、戸塚は【優しい劇団リーダー・雨宮恭介】、森川は【圧倒的天才女優・麻倉雅美】、間宮は【劇団のトップ俳優・本多雄一】と、一癖も二癖もありそうなキャラクターたちを演じることが明らかに。合わせて解禁となったティザービジュアルでは、「全員役者、全員容疑者」というコピーと相まって登場人物たちの意味深な表情が印象的に仕上がっている。また、主演の座をかけたオーディションへの招待状を手に持った、それぞれのキャラクター写真も公開された。
解禁に際し、追加キャストからのコメントも到着。飯塚監督が“もう一人の主人公”と表現するほど、作品の鍵を握る重要な役を演じた間宮は、重岡が主演を務めることが出演の大きな決め手になったことを明かした上で、「バイタリティ溢れるシゲを中心に同世代のキャストが集まり、学園ドラマを彷彿とさせる和気藹々とした雰囲気で、楽しい日々になりました」と撮影の日々を振り返った。また、東野圭吾原作ということで、「この複雑に入り組んだ構造を映像という表現で可視化していくんだな、これはなかなか難しいことに挑もうとしているなと率直に思いました」と作品全体の印象を語りつつ、「一度目は初見の味を楽しんでいただき、味を知ったからこその楽しみ方が二度三度ある作品だと思います」と自信を覗かせている。また、自身も東野圭吾作品の愛読者であるという中条は、登場人物が全員役者という設定で、同世代のキャストが揃った現場について「それぞれ個性が出ていて本当に劇団員の空気感が出ていたと思います」と振り返り、更に「ここでは誰が誰に何のために最高の嘘をついているのか。人の執念が集まっているこの山荘の中の世界を覗きに来てください。」と作品をアピールしている。
出口のない密室で発生した連続殺人事件に疑心暗鬼になる登場人物たち。スクリーンに映る全てが伏線。二重三重に張り巡らされたトリック。演技と嘘、そして隠された過去が交錯。 “謎解き”の枠を超えた、衝撃のラストが訪れるサスペンス・エンターテインメントから目が離せない!
新キャスト コメント
中条あやみ/中西貴子(なかにし・たかこ)役
オファーを頂いた時は、以前から東野圭吾さんの作品を愛読していたので、台本と小説を両方読みながら貴子をどう演じるのかを考えるのがとても幸せな時間でした。
キャストの皆さんと現場でお芝居をした時はそれぞれ個性が出ていて本当に劇団員の空気感が出ていたと思います。
原作と脚本でキャラクターの差が好きだったので、演じる時に少し勝手に貴子スパイスを入れて楽しんでいました!
重岡さんはとても興味深い人間です(笑)。
子どもみたいに無邪気に笑う時もあれば何かを見透かした目をする時もあったり、かと思えば宇宙と交信しているのかなってくらい同じ空間にいるのにいないみたいな瞬間もあったりして、今まで見てきた人の中でも唯一無二な存在だなと思っています!
そんなお人柄の重岡さんと同じシーンの撮影する時はとても学びになりました。
人がつく嘘にはいろいろな嘘があります。
優しい嘘、奮い立たせるために自分を騙す嘘、誰かの気持ちを裏切ってしまう嘘……。
意識的にか無意識的にか人生でいろいろな嘘をついてきたことがあるのは私も、そして皆さんも同じなのではないでしょうか。
ここでは誰が誰に何のために最高の嘘をついているのか。人の執念が集まっているこの山荘の中の世界を覗きに来てください。
岡山天音/田所義雄(たどころ・よしお)役
それぞれの場所で活躍されている同世代の皆様と、狭い山荘の中で対峙して行く撮影は、四方八方に感情を揺さぶられる日々でした。
クセ強で難アリな田所をどう全うするか、皆様の在り方を反響させながら作って行く作業が楽しかったです。
歳の近い皆様に囲まれての撮影は久しぶりで、思い出もたくさんできました。
何層にも折り重なったサスペンスに、監督によって鮮やかな彩りが添えられた本作を、ぜひ、劇場でお楽しみいただきたいです。
西野七瀬/元村由梨江(もとむら・ゆりえ)役
最初にお話をいただいた際に、同世代で活躍されている俳優の皆さんとご一緒することが今までにあまりない経験だったこともあり、刺激になりそう、と楽しみでした。
基 本的には1シチュエーションなので同じ場所での撮影も多く、控室も皆さんと一緒で、テレビを見たり、お家にいるような感じで楽しかったです。
私が演じた元村由梨江は、劇団水滸の中では後輩で、お金持ちで、劇団の活動を楽しんではいるものの、敢えて会話に参加しなかったり、心の内に秘めていることが日頃からある、腹黒いタイプなのかなと思います。
台本で読むと難しい部分もありましたが、撮影時に監督から1シーンずつ丁寧に説明していただきながら撮っていくことができました。
完成した映画を観て、この作品は今までにない新感覚なサスペンスだと感じました。
ミステリー要素も多く、登場人物の関係性も散りばめられているので、考察も楽しみながら観ていただけたら嬉しいです。
堀田真由/笠原温子(かさはら・あつこ)役
役者でありながら、役者の役を演じることは自分自身にとってとても挑戦的な作品になるなと、戸惑いも感じましたが、『ある閉ざされた雪の山荘で』の小説を読んだとき、東野圭吾さんの描かれるミステリー・エンターテイメント作品はキャラクターの輪郭が明確にある人物が多く、一癖ある彼女に自らの息を吹き込んでみたいと出演させていただく思いが固まりました。
東野圭吾さん、そして飯塚 健監督。
さらには、キャストの皆様ともご一緒させていただいたことがあったので幸せな再会に恵まれ、撮影はとても楽しい時間を過ごすことができました。
閉ざされた山荘で起こる事はお芝居なのか、リアルなのか?
散りばめられたトリックの違和感に気づく方はいるのでしょうか?
大きなスクリーンで真相を確かめてください。公開をお楽しみに!
戸塚純貴/雨宮恭介(あまみや・きょうすけ)役
東野圭吾さんが作られた中でも独特なミステリーの世界観と、試されているような緊張感はたまらなく興奮します。
僕たちは日常的にこの世界にいるのかもしれない。
どこからが作品でどこからが日常か、役として生きる方が多い人生かもしれないと思うと少し怖くなった。
外連味の詰まったこの映画は観る人を思いもよらないところへ連れて行くことでしょう。
森川 葵/麻倉雅美(あさくら・まさみ)役
私がお話しをいただいた時点では既に他のキャストの皆さんが決まっていて、今をときめく俳優が一堂に会して芝居をするという機会は滅多にないので、そこがとても魅力的に映りました。
雅美というキャラクターは独立しているようで孤立している、見る人によって受け止め方が変えられるキャラクターだなと感じました。
強い意志を持っているようでありながら、どこかか弱い一面も持ち合わせた人間味の強いキャラクターなのかなと思っています。
皆さん大人なので、それなりに大人な対応をし合う現場になっていくのかと思いきや、まさにじゃれあうという言葉が似合うコミュニケーションの取り方をしていました。ほぼ全員昔から知り合いの役者ですが、どんなに経験を積んでも中身の根っこの部分の人間性は皆変わらないなと感じることができ、昔懐かしさでじわっと心が温まりました。
そのおかげもあってか芝居中には皆の呼吸が自然と合っていたように思います。
キャラクターの性格が細かく分かれていて、人間性が見えてくる時に、それぞれの役者が作ってきた役の芝居の細かさが見えます。
たまには映画を客観的にその役者たちの作ってきた“芝居”というものにこだわって観てみるのも面白いのではないでしょうか。
本作をぜひ、劇場でお楽しみいただきたいです。
間宮祥太朗/本多雄一(ほんだ・ゆういち)役
映画『ある閉ざされた雪の山荘で』本多雄一役を演じました、間宮祥太朗です。
自分が最初にこの話を頂いた時にはこの作品の全貌についてまだほとんどのことを聞いていない状態でした。以前もお世話になったプロデューサーの大畑さんから頂いたお話であるということ、そして主演が重岡大毅さんであるということ、この二点でぜひとも参加したいと思った記憶があります。
それから原作や脚本を読み進める段階を経て、撮影期間に入り、この複雑に入り組んだ構造を映像という表現で可視化していくんだな、これは中々難しいことに挑もうとしているなと率直に思いました。
そして役者が役者を演じ、登場人物である役者もまた役を演じている――ということにおいても、面白さと難しさを同時に感じました。
現場はバイタリティ溢れるシゲを中心に同世代のキャストが集まり、学園ドラマを彷彿とさせる和気藹々とした雰囲気で、楽しい日々になりました。
一度目は初見の味を楽しんでいただき、味を知ったからこその楽しみ方が二度三度ある作品だと思います。
ぜひお楽しみに。
原作情報
東野圭吾『ある閉ざされた雪の山荘で』(講談社文庫)
定価:本体630 円(税別)
あらすじ
早春の乗鞍高原のペンションに集まったのは、オーディションに合格した男女7名。
これから舞台稽古が始まる。豪雪に襲われ孤立した山荘での殺人劇だ。
だが、1人また1人と現実に仲間が消えていくにつれ、彼らの間に疑惑が生まれた。
はたしてこれは本当に芝居なのか? 驚愕の終幕が読者を待っている!
ストーリー
劇団に所属する役者7人に届いた、4日間の合宿で行われる最終オーディションへの招待状。
新作舞台の主演を争う最終選考で彼らが“演じる”シナリオは、【大雪で閉ざされた山荘】という架空のシチュエーションで起こる連続殺人事件。
出口のない密室で一人、また一人と消えていくメンバーたち。
果たしてこれは、フィクションか? それとも本当の連続殺人か? 彼らを待ち受ける衝撃の結末とは――。
(2024年、日本)
キャスト&スタッフ
出演:重岡大毅(ジャニーズWEST)
中条あやみ、岡山天音、西野七瀬
堀田真由、戸塚純貴、森川 葵
間宮祥太朗
原作:東野圭吾「ある閉ざされた雪の山荘で」(講談社文庫)
監督:飯塚 健
脚本:加藤良太、飯塚 健
音楽:海田庄吾
製作:小西啓介、島田浩一、松本 智、藤島ジュリーK.、渡辺勝也 森川真行
撮影:山崎裕典、初野一英
オフィシャル・サイト(外部サイト)
X/Instagram/TikTok:@tozayuki_movie
公開表記
配給:ハピネットファントム・スタジオ
2024年、新春 TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
(オフィシャル素材提供)