イベント・舞台挨拶

『さよなら ほやマン』決起集会!舞台挨拶

©2023 SIGLO/OFFICE SHIROUS/Rooftop/LONGRIDE

 11月3日(金・祝)より公開となる人気アーティストMOROHAのアフロ初主演映画『さよなら ほやマン』の決起会(最速試写会)が8月31日(木)に実施され、ゲストとして本作の監督である庄司輝秋と、主演のアフロが登壇。さらにイベント後半に突如、劇中のキャラクターである“ほやマン”の着ぐるみを着て現れたのは、アフロ演じるアキラの弟のシゲルを演じた黒崎煌代。映画からそのまま抜け出してきたような兄弟さながらの仲の良さを披露した。

 まずは本作が監督にとっては長編初監督作品であり、アフロにとっても初映画主演。さらにメインキャストで漫画家の美晴役の呉城久美は初ヒロイン、弟のシゲル役の黒崎煌代も映画初出演という、初めて尽くしのチームで作られた作品であることについてMCから問われると、音楽でいうところのファースト・アルバムの初期衝動に例え「なにかやってやるぞ!というようなパッションというか、もがき感が出て良かったと思う。特に恐怖感というのもなく楽しく撮影ができたのは、ベテランのプロデューサーやスタッフ陣に支えていただいたから」と余裕の発言で、大物感に唸らされる。

 反面、初の本格的な演技体験となったアフロは初号試写で観た際に「号泣した。良い顔していました」と自画自賛。「だいたいの俳優さんは初号試写っていうと自分の演技が気になるのが常と聞いていたけど、もう大号泣よ。隣で観ていた監督が引いているのを感じた」と大笑い。本作がアフロへ宛て書きされた脚本である点について「アキラ役はこの人以外にあり得ないと思っているので、作品を観て大成功だと思った」と、監督もお墨付きの様子。

 しかしながら「漁師が船を留める際に使うロープの縛り方があって、手の皮がベロベロになるまで必死で覚えたのに、本番では一切やらなかった!」と問い詰めるアフロ。だが、そういった積み重ねによって「現場の漁師さんたちも認めてくれて、一生懸命になって応援してくれて、本当の漁師になれたような気がした!」と、船舶免許までとって撮影に挑んだアフロと現場の熱量が想像できるエピソードに、観客も思わず拍手。自身が長野県の山に囲まれた土地の出身であることと比較して「俺は東京に出てこうやって音楽をやっているけど、出ないまま、出られない理由があったら、きっと映画のなかの自分のように悩んだりしたんだろうなと思った。だから自分の別の世界線、海バージョンのアフロが映っていた」と、まさに自分自身の映画だったと絶賛した。

 撮影地の想い出について「海はコントロールができないので、普通は3週間でこの映画を撮り切るなんてできない。天気も味方してくれたし、現場の漁師さんが『あっちは荒れてる』『こっちは岩場だからダメだ』『あっちなら撮れる』と教えていただいて無事に撮影できました。ある種の奇跡に近い」と、感無量の監督。

 イベントの中盤には観客からのQ&Aの時間も設けられたが、質問以上に「感動した」という感想が連続。ある観客からは「心の声を聞くことの大切さという点でMOROHAに通じると思う」と前置きがあり、作品の本質について問われたアフロは「『こんなもんじゃないぞ、俺の人生』と思っている人と、『まあこんなもんでしょ』と思っている人、その両方に響くような作品になったんじゃないかなと思う。『何が大切だったんだっけ?』『自分にとっての幸せってなんだっけ?』『それを覆って見えなくしているものってなんだろう?』って。誰かの悲しみに寄り添うことってやっぱりすごく難しくて、もちろんそれをやろうとすることは大事なんだけど、現実的に出来たという実感を得たことは一度もなくて、だから、何か辛いことに対面した時や、こういう作品を通して『自分ってどうやって生きていくんだっけ?』って、自分に向き合い、考えるきっかけをもらっているんだと思う。皆さんにとっても、そういう作品になっていたら良いな」と熱く語った。アフロに重なる部分が多いと語る監督は「とにかくもがいてやってみる。そうしてもらいたい。僕自身もこの映画もそう。43歳で初長編監督なんて遅すぎるだろうと思う自分もいるけど、やってみて生きる力が湧いてきた実感もある。そういう気持ちを受け取ってもらえたら一番嬉しいです」と投げ掛けた。

 イベントも後半に差し掛かり、特別ゲストとして現れたのは劇中に現れるキャラクター“ほやマン”。映画ではアフロが着ぐるみを着て演じていたものだが……被り物を取るとそこには「被ってみたかったんだー!」と、弟役のシゲルを演じた黒崎煌代が現れ、場内が驚きと拍手で包まれる。一言求められると「映画が大好きで、今回初めての芝居で不安だらけだったけど、監督や座長に引っ張っていただいて、なんとか乗り越えられました」と感無量の様子。映画の中の兄弟がそのままスクリーンから現れたような、仲の良さに会場もほっこりしたムードだ。

 記念撮影を終えたアフロは「MOROHAを知っている人は、俺は全力でやる男だって知っていると思う。映っていない人たちの想いも、俺は背負いたいと思っています。そういうのは作品で伝えるんだ、音楽で伝えるんだって思っていたけど、だからこれは初めて言うけど、この映画の宣伝をどうか手伝ってやってください! 俺は宣伝活動も全力でやります」と、全力宣言でイベントを締めくくった。

 登壇者:アフロ、黒崎煌代、庄司輝秋

オフィシャル・サイト(外部サイト)

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絶賛公開中!『さよなら ほやマン』公式サイト。MOROHA、アフロ映画初主演。人生大ピンチの兄弟と漫画家、ありえない出会いはやがて、最強の絆で奇跡を起こす!笑って泣ける<家族の再生>の物語が誕生

公開表記

 配給:ロングライド/シグロ
 11月3日(金・祝)より新宿ピカデリーほか全国ロードショー

(オフィシャル素材提供)

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