映画『めためた』(監督:鈴木宏侑)公開日が決定した。劇場はユーロスペースほか全国公開となる。
ウディ・アレンの饒舌さとペーソス、ホン・サンスの会話劇の妙を現代日本の舞台に置き換え、軽妙洒脱に描く、ちょっと困った人たちの奮闘劇。
映画『めためた』は『Noise』(松本優作監督)出演、『鈴木さん』(佐々木想監督)照明部などさまざまな角度から映画に携わってきた鈴木宏侑監督の長編デビュー作。
今作が初脚本となる主演の新井秀幸と共に企画し、従来の映画製作の枠に捉われない自由かつ実験的なスタイルで映画を完成させた。
出演は『FIT』(廣末哲万監督)、『Poltergeist』(山西竜矢監督)の新井秀幸、『まっぱだか』(安楽 涼・片山 享共同監督)の柳谷一成、『夜明けの夫婦』(山内ケンジ監督)の金谷真由美、『ラーゲリより愛を込めて』(瀬々敬久監督)の鍛代 良、『よく見れば星』(森 美香監督)の橋本つむぎをはじめ、次世代の日本映画界を担う個性溢れる顔ぶれが結集。
コメント
鈴木宏侑監督
『めためた』は脚本・主演の新井秀幸と立ち上げた企画です。「感情を撮る映画を作りたい」そこから始まりました。
どうすれば映画に出演してくれる方々の感情をカメラに収めることができるのか、そしてその撮れた素材がどうすれば映画として成立するのか、断片的なシナリオを元に撮影しては編集、また撮影しては編集を繰り返しながら完成させた映画です。1本の道を最短ルートで完成させたと言うよりはいろいろな方向にトライ&エラーしながら作りました。決して器用な作り方とは言えないです。効率化・最適化を求められる世の中ではありますが、このような映画の作り方があって良いと思っています。映画祭や試写会で観ていただいた方の感想を聞くと賛否分かれる作品となっています。
これから『めためた』が自分たちの手を離れてどう羽ばたいて行くのか楽しみです。
新井秀幸(脚本・主演)
生身の人間の感情、言葉、行動をカメラで捉えること、それを映画として物語る。
そんな概念だけで始まった今作は、失敗や工夫、試行錯誤を繰り返し、今の形になりました。
そして、映画を製作するためには何が必要なのか僕に教えてくれました。
この映画の型に嵌まらないエネルギーが観客の皆様にどこまで届くのか、今から楽しみです!
推薦コメント
瀬々敬久(映画監督)
挑戦していると思った。メタな映画で、めためたになってもいい。
そんな作り手の気概が伝わってくる。
静謐で緊張感ある始まりから、俳優たちの自由なやりとり、そして一切合切をとり払うかのように突き抜けるダンス・シーン、嗚呼、これはもう紛れもなく映画なのだ。
山内ケンジ(城山羊の会・映画監督)
俳優たちは覚えたセリフではなく、その場の反応で対話をしている。
極めてリアルである。
それだけじゃない。めためたな恋愛劇のリアルがメタなのだ。
面白かったです。
相田冬二(Bleu et Rose/映画批評家)
修羅場でダンスする。
修羅場がダンスする。
ダンス・ダンス・ダンス。
映画進化のトランスフォーメーション!!!
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公開表記
配給:マーブルダンス 新井秀幸 鈴木宏侑
2023年11月25日(土)~ユーロスペース ほか全国公開
(オフィシャル素材提供)