ひとりの主婦の情熱が歴史を覆した驚きの実話を映画化した『ロスト・キング 500年越しの運命』(9月22日公開)の公開直前イベントが9月12日(火)に実施され、モデル・タレントのアンミカが出席した。
すでに本作を鑑賞したアンミカは「映画に描かれた事実があったということを知らなくても楽しむことのできる映画」と目を輝かせながら、リチャード三世にある冷酷非情な王というイメージを覆そうと孤軍奮闘する主人公フィリッパについて「シェイクスピアの劇でリチャード三世のことを知り、自分の境遇に重ね合わせてシンパシーを感じて『もっとリチャード三世のことを知りたい!』と魂の叫びに触れて立ち上がった女性。信念は大事だと思わされたし、勇気とやる気と自分を信じる力を教えてくれました」と同じ女性としてリスペクトした。
またリチャード三世に対するフィリッパの“究極の推し活”に触れて「推し活とは、好きのその先にある自分のソウル(魂)が喜び輝くこと。推し活はただの流行ではなくて、魂の救いです」とアンミカ流に解釈。「フィリッパとリチャード三世の出会いはシェイクスピアの劇を観劇したタイミングだけのことではなく、導きだったはず。そこに私は大いなるご縁を感じます」と運命的なものを感じていた。
映画の内容にちなんで「運命だ!」と感じた出来事について聞かれたアンミカは、夫との出会いを挙げた。芸能の利益があるとされる高千穂の荒立神社への参拝をルーティンとしているアンミカは、上京を決意した38歳の頃に縁結びを祈願したという。
アンミカは「その前にお付き合いしていた男性がスパイだったので深いトラウマがあり、恋愛が怖かった」と観客を笑わせつつ「祈願してからというもの、逆光の後姿の男性がいろいろな言語でピロピロピロと愛の言葉を語る夢を4、5回見て、この人が運命の人だと思った」と回想。その後、とある慰労会のゴルフで現在の夫と出会ったそうで「逆光の彼が後姿でピロピロとしゃべっている姿を目撃したときに、夢の人だと思った。そして私はこの人と結婚すると思った。不思議なご縁です」と運命的な出会いを語り会場を驚かせた。
またチャンスを掴む秘訣については「直感やチャンスは上から降り注いでくる。そこで頑固だと降り注いでくるそのチャンスを受け取ることができない。私は常に柔らかくいることを意識しています」と日々の心がけを明かしていた。
さらに本作のモデルとなった主婦のフィリッパ・ラングレーさんがオンラインで参加。「この映画を作るのに8年という時間がかかりました。それを皆さんに観ていただけて嬉しい。特に私の年代の女性に観ていただきたい」と日本の観客に向けてアピール。家族の協力に感謝するフィリッパさんにアンミカが「心から熱意を持って動くことは人も動かす」と感心すると、フィリッパさんは「自分がやっていることは正しいという内なる信念があればこそ、人は動き、それが自分の自信にも繋がる」などと述べた。
またフィリッパさんは推し続けたリチャード三世について「私にとっては真実そのものを表す存在」と表現し「私が調べた史実を基にしたリチャード三世の物語の脚本はすでに執筆済み。いつかどこかの国の誰かが映像化してくれることを望んでいます」と期待を込めていた。
最後にアンミカは「世の中にある当たり前を疑ってみた時に、新しい発見があるかもしれない。周囲がなんと言おうと自尊心と信念、自分の内なる声に正直に生きることの大切さを教えてくれた映画です。そんなメッセージが多くの方々に届いたら嬉しい」とアピールしていた。
登壇者:アンミカ、フィリッパ・ラングレー(オンライン)
MC:伊藤さとり
公開表記
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
9月22日(金)より、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
(オフィシャル素材提供)