エトワールになる夢の実現を前に予期せぬ出来事によって挫折してしまう、ひとりの若き女性ダンサーの第二の人生を描いたセドリック・クラピッシュ監督最新作『ダンサー イン Paris』が先週末9月15日(金)より公開となり、ミニシアターランキングで第一位を獲得した(9月15日~17日 興業通信社調べ)。
本作は『スパニッシュ・アパートメント』『パリのどこかで、あなたと』などフランスで最も愛される監督の一人となったセドリック・クラピッシュ監督の最高傑作の呼び声が高い。それもそのはず、思春期の頃から一観客としてダンスへの情熱を燃やし続け、いまやパリ・オペラ座からの依頼で定期的にステージも撮影している巨匠が、コロナ禍の動画をきっかけに20年来の構想を実現させた作品なのだ。
そんなセドリック・クラピッシュ監督が、本作への想いを語った独占インタビュー映像が、このたび初解禁となった。
ボディ・ランゲージに国境はない!
『雨に唄えば』『ウエスト・サイド物語』の編集に頼らない方法とは!?
世界がコロナの闇に覆われた時、セドリック・クラピッシュ監督はパフォーマンスの場を失くしたダンサーたちが自宅で撮影した映像を編集し、『Dire merci(メルシーと言うこと)』という4分間の映画を作り上げた。ダンサーたちのステップが気持ちを軽やかにしてくれるとたちまち世界中に広がったこの作品をきっかけに、ついに本作で「いつかダンスをテーマとしたフィクション映画を作る」という20年来の構想を実現させた。
だが、ダンスに関する多くの経験を積んだクラピッシュ監督にとっても「ダンスを撮影するのは困難だし課題は多い」と告白する。多くのステージを観てきた監督だからこそ「生のパフォーマンスには絶対にかなわない」と感じながら、「だからこそ映画に何ができるのか」を探求したようだ。例としてバズ・ラーマン監督が細かなカットを多用することを指摘しながら、『雨に唄えば』や『ウエスト・サイド物語』では「長回しで全身を映し」「編集に頼らずに撮り方を変えることで異なるダンスを表現している」ことを挙げる。
彼にとって本作はダンスの映画という意識はなく、「映画とダンスの融合」と表現している点が特筆される。本物のダンサーを配役してまで挑んだ本気度が垣間見える、独占インタビューとなっている。
世界最高峰のバレエ団パリ・オペラ座ダンサー、圧巻のステージと舞台裏!
トニー賞ノミネートのホフェッシュ・シェクターも本人役で出演!
本作の主役のエリーズを演じるのは、パリ・オペラ座バレエのプルミエール・ダンスーズで、クラシックとコンテンポラリーを自在に行き来するマリオン・バルボー。ダンスシーンに一切のスタントを使わないと決意したクラピッシュ監督が、映画初出演にも拘らず主演に抜擢した。エリーズが出会うダンスカンパニーの主宰者に、コンテンポラリー界の奇才として名を馳せるホフェッシュ・シェクターが本人役で出演。代表作「ポリティカル・マザー ザ・コレオグラファーズ・カット」を振り付ける過程にカメラが密着。
公開表記
配給:アルバトロス・フィルム、セテラ・インターナショナル
ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下、シネ・リーブル池袋ほか絶賛公開中
(オフィシャル素材提供)