イベント・舞台挨拶

『アンダーカレント』公開記念舞台挨拶

🄫豊田徹也/講談社 🄫2023「アンダーカレント」製作委員会

 映画『アンダーカレント』がついに劇場公開。スタートダッシュを切った初日翌日の10月7日(土)に都内映画館で公開記念舞台挨拶が実施され、主演の真木よう子、共演の井浦 新、永山瑛太、そして今泉力哉監督が参加した。

 満員御礼で迎えたこの日。銭湯の女主人である主人公・かなえを演じた真木は、念願の封切りに「皆さんがどうお感じになられたのか、映画を観た皆さんの中ではいろいろな感情がグルグルと回っていると思います。観客の皆さんの感想を聞いてみたいです」と率直な思いを述べた。

 夫が失踪したかなえの前に「働きたい」と現れる謎の男・堀を演じた井浦。「今回は真木さんとの共演という大きな課題もあり、原作発表時と僕のデビュー時期が近いこともあって、これまで自分が20数年間積み上げてきたものを放棄して、今の気持ちでデビュー当時の映画への参加の仕方で“できないこと”を多くしていきたいという気持ちで演じました」と本作への意気込みを打ち明けた。

 一方、かなえ(真木)の失踪した夫・悟役の永山は「真木ちゃんとは20代前半の頃に初主演映画の時に出会って、またこうして出会えるのはご縁だと思う」としみじみ。悟は物語のカギを握る重要なキャラクター故なのか、撮影前に真木、江口のりこの3人で本読みをする機会が設けられたという。
 「なぜか井浦さんはいない中、かなえと悟のあるシーンを江口さんに見守られながら……。江口さんは何を感じているのだろうかと思った」とシュールな状況に思い出し笑いも、「撮影で真木ちゃんと向き合った時に、理屈ではなく肉体が反応した。その時に悟の本質的な生き方などが分かった気がして、それは真木ちゃん演じるかなえが目の前にいてくれて、今泉監督が受け止めてくれたからだと思う」と2人に感謝していた。

 今泉監督は「生身の俳優が演じることでしか立ち上がらないものもあった」と実写化に手応えを得ており「本読みの時、瑛太さんの芝居には不安があった。けれど現場に行って真木さんと向き合って出てきたものは本読みの時の空気とは違った。現場でしか生まれないものが生まれた気がした」と撮影を回想していた。

 また永山との共演に真木は「この作品に出演してくれたことに感謝。瑛太がいると安心する」と嬉しそう。井浦との共演には「私の井浦さんの脳内ニックネームは樹齢千年の木。現場ではいい距離感でいてくれて、カメラが回ると堀に変わる。なんて化物なんだろうかと驚いて、井浦さんのニックネームが樹齢千年の木になりました」とリスペクト。これに井浦は「真木さんについては映画で初共演したときから化け物だと思っていたので、化け物に化け物だなんて言われて……。そこに仲間入りをする覚悟を持ちました」と話して笑わせた。

 井浦と永山は、実は「おじいさんになるまで一緒」と誓い合うまでの仲だという。残念ながら本作では共演シーンはなかったが、「僕は普段から井浦さんのことを求めているのですぐに連絡をしてしまいます。その意味では表現の場だけではなく、普段から共演しています」と瑛太。井浦は「この作品での共演は無理。化け物二人は僕には扱いきれない。一本勝負ずつしていきたい」と苦笑いだった。

 舞台挨拶後半には、10月15日に41回目の誕生日を迎える真木にサプライズで『アンダーカレント』をイメージした特製バースデーケーキ&花束が贈呈された。これから迎える1年の抱負を聞かれた真木は「英語をマスターしてハリウッドに行きます!」と高らかに宣言して、拍手喝采となった。

 最後に主演の真木は「自分の中で感じるものがあったり、いいなと思ってもらえたりしたら、たくさんの人に宣伝してください」とヒット祈願。井浦は、堀が生まれた場所という設定のロケ地が実家の近くだったことを告白しながら「映画の神様からギフトを頂いたシーンで、堀でありながら井浦 新にもなっているという、お芝居としては普通出来ないような一瞬を頂いた。二度目みる機会があればなかなか見られないそのシーンを見てもらえたら嬉しい」と偶然の縁に感動。
 昨日真木が生配信していたインスタライブで「YouTubeを始めたい」と言っていたのを見た永山は、その中で「瑛太はつまらないから一緒にYouTubeをやるには向かない」と真木が言っていたことをチクリとすると「瑛太が見てるとは知らなくて」と真木は苦笑い。永山は「真木ちゃんにはYouTubeを始めるよりも英会話スクールに通っていただき、ハリウッド進出してほしい!」と真木にエールを送った。

 今泉監督は「昨日原作者の豊田徹也さんとお会いする機会があって、『アンダーカレント』は観る回数を重ねれば面白くなるとおっしゃってくださいました。観客の皆さんにも登場人物の関係性が分かった中で初めから観るとまた違った見え方があると思うので、ぜひ繰り返し観ていただけたら」と呼び掛けていた。

 登壇者:真木よう子、井浦 新、永山瑛太、今泉力哉監督
 MC:赤ペン瀧川

公開表記

 配給:KADOKAWA
 2023年10月6日(金) 全国公開

 (オフィシャル素材提供)

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