イベント・舞台挨拶

『リゾートバイト』公開記念舞台挨拶

©2023「リゾートバイト」製作委員会

 映画『リゾートバイト』公開記念舞台挨拶が10月21日(土)、東京・グランドシネマサンシャイン 池袋で行われ、主演の伊原六花、共演の藤原大祐、秋田汐梨、メガホンをとった永江二朗監督が登壇した。

 2009年に『ホラーテラー』(怖い話投稿サイト)に初投稿され、その後『2ちゃんねる』に再投稿されるとあまりの怖さと秀逸な展開で一気に話題となったネット怪談をもとに映画化した本作。旅行を兼ねてとある島にある旅館でリゾートバイトを行うことになった大学生たちが、旅館で働く従業員から“この旅館にある秘密の扉”を探る肝試しを提案されたことをきっかけに、後戻りできない恐怖体験をしていくさまを描く。

 本作がついに公開された心境を尋ねられると、引っ込み思案で大学生活に馴染めずにいる主人公・内田 桜を演じる伊原は「すごく嬉しいですし、イベントでネタバレをせずにお話をすることが難しい作品なので、少しずつ皆様の感想をいただいて、言えていなかったところを“面白かった”と言ってくださっているのを見て、共有したいなという気持ちになっています」と声を弾ませ、永江監督は「昨日から(上映が)始まったんですけど、Filmarks(フィルマークス)でも3.9というホラーでは異例の高評価をいただいておりまして本当に嬉しく思っています。評価が1.0とかだったら皆さんに会わす顔がなかったんですけど(笑)、すごい評価をいただけているので嬉しいです」と胸をなで下ろした。

 また、本作の注目ポイントを聞かれると、伊原は「カー・レース好きな(秋田が演じる華村)希美のカー・レースと、後半にかけてのカー・レースが交差するところがあって、私は劇場で観たときに“こういうつながり方するんだ!”と思ってワクワクっとしたシーンでした。ほっこりポイントがちょっとずつ織り混ざっているので、そこは楽しんで観ていただければなと思います」とオススメし、桜を気分転換させるために希美とともにリゾートバイトに誘う真中 聡を演じる藤原も、完成した本作を観て初めて同ポイントに気づいたそうで「台本になかったですもんね。僕もあんなふうになっているんだって思いました」と共感していた。

 同じ質問に、藤原は「リゾートバイトをしているシーンでご飯を食べるシーンがあって、実際に作ってくださっていたんですけど、それがめちゃくちゃ美味しいんですよ。海が近いから瀬戸内海の美味しいお魚とかもいただきました」と振り返り、「ちなみに聡はハマチが嫌いなんですけど、大事なポイントなのでそれを頭に入れて観てください」とにっこり。幼いころから桜に想いを寄せている聡の想いに気づき、リゾートバイトで2人を結びつけようとする華村希美を演じる秋田は「リゾートバイトに行った先で出会う(旅館で働くフリーター・岩崎公太を演じる)松浦祐也さんと4人で、リゾートバイトをしている楽しいモンタージュみたいなシーンがあって、(ロケ地の)白石島のきれいな景色に移り変るシーンがあるんですけど、そこは白石島のよさが詰まっていてお気に入りですし、そのほっこりしたシーンから一変してホラーが始まるぞという感じが私はお気に入りです」と紹介した。

 そして、永江監督は「伊原さんの身体能力を生かした“えび反り”的なシーンがありまして、そこはすごいのでぜひ観ていただきたいです」と強調すると、伊原は「撮影が始まる前に監督と作品についてお話をさせてもらったときに参考映像をいただいて、私自身も調べて参考にしたので、ホラーが苦手なのに、そのときのカメラ・フォルダーはホラー映像だらけでした」と回顧。同シーンについて藤原は「あのシーンの六花さんはマジでかっこよかったです。完全にゾーンに入っていましたよね」と羨望の眼差しで伊原を見つめ、秋田は「(CGかと)思っていました」とびっくり。これに伊原は「嬉しい!」と笑顔を見せた。

 そんな3人の印象を聞かれた永江監督は、伊原を“センスが抜群”と評価し「(伊原は)ホラーが苦手なんですけど、ホラーのセンスが抜群で、運動神経がいい人って芝居センスもよかったりするんですけど、まさにその典型的な感じでした。これを見られたホラー関係者はびっくりすると思うんですよね」と絶賛すると、伊原は「ホラーだけが唯一のNGだったので、もはやNGがないみたいな感じですよね(笑)と」とにっこり。永江監督は「これを観たらホラー映画(のオファー)が殺到するんじゃないかと心配しているんですけど、そこ辺は断っていただくなり、事務所の方と相談してください(笑)」と心配していた。

 一方、藤原を“感情が抜群”と評価した永江監督は「アーティストもやっているので、普通の役者さんにはない感情が抜群だったなと思います」と吐露すると、藤原は「変人ってことですよね。変人ではあります!さすがに最近は自覚しております」と自虐的なコメントし、永江監督が「変わってるくらい」とフォローしたが、藤原は「別にいいですよ、マイルドにしなくて(笑)」と突っ込んで笑いを誘った。

 そして、秋田が“器用さが抜群”と評価されると、伊原は「周りを見てくれたので本当に助かりました。(撮影時は)隣の部屋でフロアーに私たち2人しかいなくて、遅い時間に帰ってきたら部屋の扉にイチゴがかかっていて“天使がいる!”と思って、その優しさに助けてもらいながら撮影していました」と秋田に感謝。これに秋田は「私は本当に楽しい撮影しかしていなかったんですけど、お2人は本当に夜遅くまでホラーのシーンを撮っていて大変そうだなと思って、島にある唯一のスーパー(あまのストア)が夜の6時くらいまでしか開いていなくて、私しか行けなかったので、美味しいものを届けようかなと思ってイチゴをかけてみました」と裏話を明かした。

 さらに、本作のタイトルにちなみ、もし休暇を取ってリゾート旅行に行くならどこに行きたいか質問されると、伊原は「スペインに行きたいです」と即答し、「フラメンコを習いたいですね。ちょっとだけスペインの語学を学ぶ機会があったので、実際に行って本場のダンスと食べ物を体験できたらなと思います」とコメント。続けて、藤原も「スペイン」と答え、伊原から「本当(笑)?」と疑いの目を向けられたが、藤原は「ハワイかな、グアムかな、結婚したときのモルディブかなとかいろいろ考えたんですけど、イビサ島だなと思って、昔行ったことがあったんですけど年齢制限があって何もできなくて、クラブとかにも入れなかったんですけど、そこに伝説的なクラブが1つあって、音楽が好きなのでそこに行きたいなって」と目を輝かせた。

 続けて、秋田は“ボラ・ボラ島”を挙げ「めっちゃきれいな海の上に、埋め立てとかをせずにコテージがいっぱい立っていて、起きてそのまま泳げるんですけど、本当にきれいなので1回調べてください」とオススメし、永江監督は「僕はロケ地である岡山県の白石島って伝えさせていただきたいです。素晴らしいビーチでしたので、また行きたいなと思います」と締めくくった。

 登壇者:伊原六花、藤原大祐、秋田汐梨、永江二朗監督

公開表記

 配給:イオンエンターテイメント
 グランドシネマサンシャイン池袋、イオンシネマほか全国公開中

(オフィシャル素材提供)

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