インタビュー

『シンデレラガール』伊礼姫奈オフィシャル・インタビュー

©2023映画『シンデレラガール』製作委員会

 緒方貴臣監督(『子宮に沈める』、『飢えたライオン』)が、伊礼姫奈(「推しが武道館いってくれたら死ぬ」)、筒井真理子(『淵に立つ』、『よこがお』、『波紋』)らを迎え、「義足は障がいの象徴」とネガティブに捉えていた主人公の義足のモデルやそのマネージャーが、ポジティブに捉えられるようになるまでの心の変化を描く『シンデレラガール』。

 本作に出演・参加した俳優たちが取材対象となったドキュメンタリー『私が私である場所』が12月8日(金)よりアップリンク吉祥寺にて公開されることも話題になっている。

 本作が11月18日(土)より新宿K’s cinemaほか、小山シネマロブレ(栃木)、シネマスコーレ(名古屋)、扇町キネマ(大阪)、アップリンク京都、元町映画館(神戸)他にて全国順次公開されるのを前に、主演の伊礼姫奈のオフィシャル・インタビューが解禁となった。

佐々木音羽役:伊礼姫奈

 2006年2月7日生まれ。群馬県出身。
 4歳から女優活動をスタート。主な出演作にNHK「とと姉ちゃん」(16)、WOWOW「向こうの果て」(21)、TBS「TOKYO MER~走る緊急救命室~」(21)、映画『マイブロークン・マリコ』(22)、『ちひろさん』(23)、朝日放送「推しが武道館にいってくれたら死ぬ」(22)及び劇場版(23)など。11月3日より配信されるDMM TVのドラマ「EVOL」でトリプル主演。CM「JTB いよいよ、海外旅行はじまる。」にも出演中。

本作のオーディションにはどのような思いで臨んだんですか?

 地方で撮影をしている時に、このオーディションのお話を頂きました。作品にすごく惹かれるものがあったので、頑張りたいという気持ちが強かったです。撮影が終わって、そのまま地方から新幹線でオーディションに向かったので、いつもより思い入れが強かったです。
 監督が取材した海音さんを、小学生か中学生の時にニュースの特集で見ていて、その時の記憶があるということは、私自身もいろいろなものを受け取っていたんだなと思います。台本の説明を読んだときに、その方を思い出して、縁を感じました。

義足モデルの役に決まり、どう思いましたか?

 責任を感じたというか、義足に関して知らないままやるのはすごく失礼だと思って、できることは私なりに全部やりたいと思いました。

義足や足をなくした方の取材などはしたのでしょうか?

 リハーサルの後に、実際に義足の方にお話を伺える時間を頂いて、いろいろと教えていただき、勉強をして撮影に挑みました。私が普通にやっていた動きが、義足だとできないとかやりにくいだとかでちょっと違うふうにやると知れて、動くシーンや日常生活のシーンでちゃんと意識しないといけないなと思いました。心情も、分かっていたつもりでも気づいていなかったこともあったので、そういった部分でも作品に影響があったと思います。

「義足を障がいの象徴ではなく、個性として捉えてほしい」というセリフがありますが、ファッショナブルな義足を実際に見て、どう思いましたか?

 義足は障がいの象徴では一切ないと思いました。皆さんやりたいことをやっているし、私がお話を聞いた陸上をやっている方は、「義足の陸上は普通の陸上とは違う楽しさがある」というふうにおっしゃっていたので、いろいろな捉え方があるし、いろいろな可能性があると思いました。義足は個性として取り入れられるものなのだなと気づきました。

マネージャーさんとの関係が素晴らしいと思いましたが、マネージャーさんとのシーンはいかがでしたか?

 台本にも前後で関係性が全然違うふうに書かれていました。マネージャー役を演じた辻さんは、監督に相談されたり、私自身に意見を求めて下さったりしました。

憧れの重樹さんとのシーンはいかがでしたか?

 初めての撮影の日は、「大人の男性」という違う空気感での撮影だったので、緊張したんですが、そのドキドキ感も音羽にあるものなんだろうなと思いながら、いろいろな感情を楽しみながら撮影をしました。

筒井真理子さんとのシーンの撮影エピソードはありますか?

 1日だけしかご一緒できなかったんですけれど、包み込んでくださるオーラがある方でした。ずっとニコニコして接して下さったんですが、お芝居になると、ドキッとする瞬間があったりして、かっこいい方だなと思いました。

本作の見どころはどこだと思いますか?

 義足の女の子が成長していく過程の映画で、いろいろな人と出会って成長したというのもあると思います。ですが、一番は音羽自身がいろいろな時間を経て成長した姿が丁寧に描かれているところです。そこは観ている方々に伝わるのではないかと思います。

読者にメッセージをお願いします。

 監督のドキュメンタリー風な作品は、テレビよりも映画館で観る方が緊張感が伝わると思います。私自身、映画館で観た方が、楽しい瞬間もヒリヒリした瞬間も、空気感を肌で感じることができました。ぜひ、大きなスクリーンで観ていただきたいです。

公開表記

 配給:ミカタ・エンタテインメント
 11月18日(土)より新宿K’s cinemaほか全国順次公開

(オフィシャル素材提供)

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