イベント・舞台挨拶

『ある閉ざされた雪の山荘で』ジャパンプレミア

©2024映画『ある閉ざされた雪の山荘で』製作委員会 ©東野圭吾/講談社

 映画『ある閉ざされた雪の山荘で』のジャパンプレミアが都内で行われ、舞台挨拶に重岡大毅(WEST.)、間宮祥太朗、中条あやみ、岡山天音、西野七瀬、堀田真由、戸塚純貴、森川 葵、飯塚 健監督の9名が集結してクロストークを展開した。主演の重岡は終始テンション高めで、大きな笑顔で作品をアピールした。

 本作は、東野圭吾が1992年に発表した『ある閉ざされた雪の山荘で』を実写映画化。監督・脚本は、『荒川アンダーザブリッジ』(12年)、『ステップ』(20年)、『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』(21年)などを手がけてきた飯塚 健。
 とある山荘に集められた劇団員たち(中条、岡山、西野、堀田、戸塚、森川、間宮)と唯一の“部外者”久我(重岡)が、“大雪で外部との接触が断たれた山荘”といういう架空の密室空間で、舞台のオーディションに挑む姿が描かれる。その中で、1人また1人と仲間が消えていくのだった……。

 唯一の“部外者”久我和幸役を演じた重岡は、登壇するや、「すっげえ嬉しくて! とりあえずそれを伝えさせてください!」と映画単独初主演作がジャパンプレミアを迎えたことで感情を爆発させる。
 MCから「今日が一般の方への初めてのお披露目ですね」と振られると、「ほんまやねぇ~」と思わず関西弁で応答。客席に向かって笑顔をふりまき、「撮影したのが今年の1月ぐらいなんですけれども、やっと皆さんに観ていただける機会がやってきました。幸せです!」と笑顔を溢れさせた。会場からは大きな拍手が送られた。
 オファーがあった当時の心境を聞かれると、重岡は「めっちゃ嬉しかったです。すぐに家族やメンバーに伝えて、『頑張れ!』と背中を押してもらいました」と話す。さらに、「この作品の初版が1992年なんですが、僕が生まれたのも1992年で、“ビビッと”感じました。撮影していてメチャクチャ楽しかったです」と運命を感じたことも明かした。
 登場するキャラクターが全員役者という今作。重岡は「ここにいるメンバーの中で、僕一人だけ劇団員ではなく、(作中で)唯一の部外者としてオーディションに参加するんですが、そこが取っ掛かりやすかった」と話す。自身が演じた役と似ている部分もあったことを明かし、「作品はバチバチしているところがめっちゃあるんですけど、現場は最高に明るかったです」と伝えた。監督の計らいで、わざと楽屋も一つにして仲間意識を高めたようで、重岡を中心に明るい現場であったようだ。

 当日、原作者の東野圭吾が楽屋を訪れていたことを重岡が突然明かし、会場を驚かせた。中条が「私は東野さんと誕生日が一緒なんです」と報告。映像化不可能と言われていた作品を実写化した飯塚監督は、東野氏について「(映像にするのは)大変だったでしょうと言っていただきました。『面白かった』と言ってもらえてほっとしました」と喜びをかみ締めた。

 本田雄一役を演じた間宮は「スター俳優という役柄だったので、思慮深そうな顔をしてしゃべるようにしました」と役作りについて話した。

 中条は「私は、人間味のある役だったので、思うままに演じました。真由ちゃんから罵声を浴びせられるシーンが気持ち良かった」と堀田との印象に残ったシーンを明かした。

 堀田は「皆さんに突っかかっていく役なので、誰とでも喧嘩するんです(笑)。それと、それぞれのキャラクターには色が割り振られていて、私は赤がポイントなので、映画では爪を真っ赤にしています。そこも鍵になってくるので注目していただきたいです」と話す。

 岡山は「意識していたのは髪型ですかね。眉毛が見えているパッツンだったので、伸びるとバレやすくて3日に1回切ってました」。

 劇団のリーダー役を務めた戸塚は「劇団内の人間関係にすごく敏感なキャラクターです」。

 西野は「複雑な脚本だったので、何回も読み返して確認していました」。

 森川は「秘密の多いキャラクターで演じてみてすごく大変な役でした。トリックにおける重要人物なので何も話せないんです……。いつ劇中に出てくるのか観てほしいです」とそれぞれが役柄を振り返った。

 飯塚監督は「みんなで話し合って疑問点をつぶしていったので、丁寧に作ることができました」と語った。

 共演者の話になると、重岡は「(クランクイン時に)みんなはじめましての感じやった。でも(岡山)天音くんがすごく光って見えた。イジルとめっちゃ面白いんですよ」と岡山がお気に入りだったことを報告した。岡山は「僕を壁当ての壁みたいにしてパスを出してた。良かったです、役に立てて」と返し、会場の笑いを誘った。楽屋では間宮が持ち込んだというグローブとボールのセットでキャッチボールなどもしていたという。

 西野が「カードゲームもやってませんでした?」と振ると、重岡は「みんなで盛り上がるセット?」と乗っかり、間宮が「セット持ってきがちな俳優なので」と応じると重岡は身体をよじらせた大爆笑だった。

 ほとんどが同世代の役者が集まったことで、重岡は「同世代って最高やな」と嬉しそう。「全員、役者、全員、容疑者!なんて面白いキャッチコピーなんだ!」と終始、笑顔。最後に、重岡は「間違いない作品です。最高のトリックを最高の形で届けたい! 全世代問わず楽しめるサスペンス・エンターテインメントです」と大きな笑顔でアピールした。

 登壇者:重岡大毅(WEST.)、間宮祥太朗、中条あやみ、岡山天音、西野七瀬、堀田真由、戸塚純貴、森川 葵、飯塚 健監督

 (取材・文・写真:福住佐知子)

公開表記

 配給:ハピネットファントム・スタジオ
 2024年1月12日(金) TOHO シネマズ 日比谷ほか全国ロードショー

(オフィシャル素材提供)

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